Eva Mei エヴァ・メイ先生 | メゾソプラノ藤田 彩歌OfficialBlog

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2週間に渡り藝大でEva Mei(エヴァ・メイ)先生のマスタークラスと講演の通訳をさせて頂きました。レッスンを厳しいと感じた方も多かったかもしれませんが、2週間間近でお人柄に触れて、先生ご自身がご自分にどれ程厳しい方なのかということを、感じました。「楽器が古くなって来てるから(歳取ってきてるから)」とおっしゃり、毎日ジョギングをして体を鍛え(水泳が一番好き!)、大好きな甘いものは体調管理のために一切召し上がらず、マスタークラスの合間に毎日必ず丁寧に練習をなさっていました。
 
レッスンでは人によって様々なことをおっしゃっていましたが、誰にでも共通しそうなことのみ、以下に一部書いてみました^ ^もし何かのお役に立てば...
 
★完璧ではない一箇所を取り上げて、ものすごくゆっくり練習しなさい。そして少〜しずつ少〜しずつ早くしていく。毎日通して歌ってもほとんど意味がない。
★とにかく音程には徹底的に厳しく。音痴な歌い手はただの酷い楽器。
★絶対に運動をしなさい。体を鍛えないと歌えない。
★押して歌ってしまう人はしばらくの間ピアニッシモで練習しなさい。そうすることで使うべき体の部分が見えてくる。
★ポジション高くイタリア語を話す練習を、歌う前にもっとしなさい。
★息は必ず鼻から吸う。吸いながらマスケラのポジションも上げる。
★息は脇腹や背中にももっと入れる。
★下顎が固い人はとにかく鏡見て練習して悪癖をとる。
★胃がある辺りは常に開いているとイメージして、柔らかく広げて保つ。硬めない、潰さない。
★どんな音が欲しいか、これから何を語るのかを、必ず先にイメージしてから、声を出す。
★歌い手は孤独な職業。毎日自分自身と自分の体とのたった1人の戦い。
★ヨーロッパの歴史や文化、習慣や時代背景をもっと勉強して、もっともっと深く作品や役柄を理解してから歌いなさい。
★日々の練習をいかに集中して、意味のある練習を行うかが勝負。歌うということは、同時にものすごい沢山の事を考えなければいけない。
★練習を終えて、体(お腹周辺)がクッタクタならOK。喉が疲れていたら、押して歌っている証拠。
★お客様には見せるのだから、自分がどんな顔して歌っているのかよく知るべき。鏡見て自分を見ることに慣れて。
★自分の体をものすごくよく知ることが大事。何を食べたら調子が良いか悪いか、何を飲んだら喉の調子が良いか悪いか、これは人によって全く違うから、それを自分自身で発見しなければいけない。(先生の場合は牛乳を飲むと良い声が出ないらしい...)
 
歌い方も教え方も、本当に勉強になりました。貴重な機会を頂き、ありがとうございました!
 
次回は新国立劇場オペラパレスの「ファルスタッフ」で12月に来日されるそうです。
↑お昼に釜竹のうどん。
↑「アルデンテで美味しい」ともう一度行かれたそうです。
日暮里のラーメン「ぶらり」。
豚骨じゃないラーメンが食べたいとおっしゃるので、濃厚鶏白湯のラーメン屋さん。
↑スープまで完食!山くらげが「カリカリしていて美味しい」と気に入られていました。
↑藝大学食キャッスルにて。