前向きなこと。
それは例えば、
食べ終わったあとの食器をすんなり洗い終えられること。
それは例えば、
使っていなかった洗顔用の真っ白な塊に手を伸ばすこと。
それは例えば、
明日逢う彼のために作る料理の出来上がりを想像すること。
そんなふうに、日常のなかに、数十分ほどの間にもわかることなのだ。
気持ちとは、考えとは、そうして移りゆくものだと思う。
永久に変わらないものなどなく、変わっていく、すべて。
ほとんど毎日使っているお気に入りのマグカップも。
甘酸っぱい香りのボディクリームも。
洗いたてのシワひとつないサーモンピンクのカットソーだってそう。
前向きなことは、そうして変化していくところから容易にわかるものだ。
そして、気づいていく。
今自分がどうしたいのか。
諦めたいのか、しがみつきたいのか。
進みたいのか、戻りたいのか。
どちらにしたって私は今、前向きなのだ。
はな