おすすめ本 「探偵は女手ひとつ」 深町秋生 著 | ココアラテぷらす、ときどき読書

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子宮筋腫発覚!どうなる私!?
2019年にステージ0の乳ガンが発覚しました。(5月20日に手術しました)
婦人科と皮膚科と外科にも定期的に通院してます。

「探偵は田園をゆく」が面白かったので、その前哨戦となるこの本を借りてみましたニコニコ

 

いくつかの短い短編からなっているこの著書ですが、冒頭に「椎名留美は・・・」とあるので、彼女が主人公であることが印象づけられます。

 

そして、警察を退職したこと。

シングルマザーであることが次々と分かってきます。

この本の舞台が雪国であることも。

彼女の本職は探偵なのですが、雪国であるが故、なんでも屋のごとく働いています。

ある時は老婆の家の雪の除雪をしたり、さくらんぼの収穫を手伝ったり。

途中、自分でも「探偵をしたいなぁ」と呟くのですが、その彼女の元には、小さい事件が次々と舞い込んで、彼女自身の人生を振り返ることも。

 

時には万引きGメンとなって、女子高校生が万引きしているところを捕まえるのですが、その彼女には秘密がありました。

留美がせこせこと働いているところに、その彼女が変死体で発見されることに。

秘密の携帯を持っていたことから、留美も事件に容赦無く巻き込まれることに。

 

最後の章の「苦い制裁」では、ある男性が女性にストーカーされていると依頼を受けます。

しかし、その男性にも秘密がありました。

その秘密とは。。。

 

という話だったのですが、ちょっと切なくなる物語でした。

留美は彼女自身の娘をちょくちょく気にかけていることも文章の端端で分かります。

元、警察官であったということから、腕っぷしが強いことも。

何か問題があったら、こんな女性に依頼をしたいなぁと思わせてくれる登場人物でした。

この本の続編の「探偵は田園をゆく」も読み応えがありました。

「探偵は女手ひとつ」の評判が良かったのか続編を書いたようですね。

シリーズ化するのかなぁと密かに楽しみにしています。

点数はあえてつけません。

軽い気持ちで読んでもらえるといいかなと。

バスの待合の短い時間の積み重ねとかできっと読んでしまえる本かと思います。(私がそうでした)

 

 

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