久々にミステリの書評です
この本の表題が「目線」であることによって、犯人に辿り着いてしまうかしら?と読み進めた一冊でした。
随所にその伏線が張り巡らされているような読み手をまさに「騙す」手法だと思います。
警察の3人組が本当にいい働きをしてくれました。私は見事に騙された一人です^^;
でも、きちんと読み手に犯人を想像させてくれるような伏線があって、文章はちょっと古めかしい感じがしましたが、読んでみて良かったです。
ただ、本の帯の「ラストにあなたは必ず涙する」っていうのはちょっと言い過ぎかしら?って思いました。(以上、読書メーターより)
この作家さんは初読みでしたが、とてもすんなりと読みやすく、心にグサグサと突き刺さった本でした。
内容としては、とある建設会社の社長が、自宅の2階から飛び降りて、死亡。
警察はその時には、何の不自然も感じず「自殺」と判定。
しかし、その直前には、謎の「非通知」の電話があり、死亡した時間が特定された。
しかし、そこで幕引きかと思ったら、新たな犠牲者が。
その現場には、まさに「殺害された」と思しき跡があった。
現場に来たのは、ベテラン刑事、それに若きエリート、中堅刑事の3人組。
その3人はその現場を見て、違和感を覚える。
それが悲しみの序章とも知らず。
やがて、舞台はある地方へと向かう。
そこで判明したのは・・・という内容でした。
久々に「当たり」な作家さんだと読んでみて、そう思いました。
私はこの作家さんを知らなかったんですけれども、「氷の華」という本がベストセラーだったんですね。
全く知りませんでした
登場人物がかなり多く、その人物像を作り上げるのにちょっと苦労したのは私だけでしょうか
表題の「目線」はまさにその通りだと思います。(これ以上はネタバレになるので、伏せますが)
ちなみに「氷の華」は自費出版からスタートしたんだそうです。
すごい作家さんですね
きちんと「読ませてくれる」作家さんに久々にあって、嬉しいです