おすすめ本 「妻は忘れない」 矢樹 純 著 | ココアラテぷらす、ときどき読書

ココアラテぷらす、ときどき読書

子宮筋腫発覚!どうなる私!?
2019年にステージ0の乳ガンが発覚しました。(5月20日に手術しました)
婦人科と皮膚科と外科にも定期的に通院してます。

久々のおすすめ本の紹介ですニコニコ

歯医者さんで偶然本棚に並んでいて。

なんとなく表紙と、そしてタイトルに惹かれて、読んでみたのですが、これが読む手が止まらないぐらい、面白い!

5作の短編からなる本なんですけれども、背筋が真夏なのにぞぞっとさせる本でした。

 

後書きを見てみて、びっくり。

なんと、第73回日本推理作家協会短編部門を受賞した「夫の骨」を書いていた方だったんですね。

未読でした。

うっかり八兵衛とはこのことですガーン

でも、図書館が今、閉館しているので仕方がなかったかな〜と思いつつ、表題の「妻は忘れない」から読み始めました。(この作品が一番最初だったので)

 

内容は、再婚した夫の奥さんがなぜか、義父の葬儀に押しかけて。

そして、それから夫の様子がおかしい。

で、警察からの呼び出しがあって。

 

愚痴を言い合う親友はいるけれども、こんなことは言い出せない。

「実は夫が私を殺そうとしている・・・」と。

夫が警察に呼び出されて、行ってみると、なんと持ち物にあったのは、電池が片方抜いてあったスタンガン。

 

「あのスタンガンで心臓に当てられたら、きっと私は死因不明で発見されるだろう」と。

 

そして、その前妻が妊娠していることが分かり、なんと相手は死んだ筈の義父という。

夫はその妊娠している子供の親子鑑定を言い出すのですが・・・というのがあらすじです。

 

他に、幼稚園でのサイコホラー(?)を描いた「無垢なる手」。

不登校になった息子の様子を書いた「裂けた眉」。

母が病気になり、田舎へ帰ってみると、なんと無職だった姉が借金をしていることが判明し、しかも、祖父母の遺産を「私一人が相続してもいいよね?」と言い出した「百舌鳥の家」。

息子が以前付き合っていた相手が、殺人未遂に遭い、その犯人にされた息子は警察に捕まってしまい、しかしそれを信じない母は、とある人物を追い詰めていく「戻り梅雨」。

 

と、読み応え、抜群な本でしたニコ

図書館で借りてみても、いいかもしれませんね。

ということで、久々の本の紹介でした。