震災女子。(その7) | ココアラテぷらす、ときどき読書

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子宮筋腫発覚!どうなる私!?
2019年にステージ0の乳ガンが発覚しました。(5月20日に手術しました)
婦人科と皮膚科と外科にも定期的に通院してます。

雨がそぼ降る中、傘をさしながら、フンフンと鼻歌交じりで、私はSさんの家へと戻った。

こんなに人に優しくしてあげて、嬉しくなるのは初めてだった。

 

Sさんの家へ行って、まずは、近況報告をそれぞれにしあった。

私の家の人形ケースのガラスケースのガラスが粉々に砕け散ってしまった事。

それを掃除している間には怪我をしなかった事。

 

Sさんは、ウンウン、と優しく頷いて聞いてくれた。

充電し終わった携帯を渡すとSさんは、それがまるで大切な宝物のように、そっと胸に抱き寄せた。

私は一つ、いい事が出来たのだろうか?

 

家へ戻ると、洗濯物が山になっていた。

私は妹が仕事に出かける前にこう言った。

 

「そうじゃん、手で洗えばいいじゃん!」と。

 

サザエさんのように、洗濯板はないけれど、そうだ、タオルだけでも手洗いすればいいじゃないのかと、その時、側と気づいたのだった。

 

やがて、母はその洗濯物の中のタオル、20本程を狂ったように洗い始めた。

洗濯をしたら、すすぎは出来ないから、そのままタオルを絞って、また、すすぎ。

それを何度も繰り返していた。

私は手伝おうと思ったが、返って邪魔になりそうなので、その洗濯物を干す事だけを手伝った。

 

 

今日は、作業所は本当に休みなんだろうか?(平成28年10月から障害者が働く作業所で働いています)

それ以上に、バスは動いているのだろうか?

不安になったけれど、信号機も動いていないし、おまけにバス会社にも電話が繋がらない。

そうだ。

バス会社のバスは固定電話で、電気が通っていなければ、電話が繋がらないのだ。

私は諦めて、作業所に電話してみるものの、返って来たメッセージは「おかけになった電話番号は、只今…」とメッセージが来ただけだった。

どうやら、この作業所の建物内もまだ停電中で、電話が繋がらないようだった。

仕方がない。

待つしかなかった。

そうこうしているうちに妹が帰宅した。

こんな時(地震が起きた事です)だから、早めに帰宅したとの事だった。

職場では電気は通電しているとの事だったが、まだまだ北海道の電力は足りないままで、我が家は電気が止まったままだった。

 

妹はこう言った。

「市内のHさんが、私の家、電気が来たから、洗濯物があったら、洗濯してあげるから、車で持って来てもいいよ」と。

母はそれを聞いて、小躍りした。

 

これで、妹のジーンズや服が洗濯できる、と。

そして、その服をビニール袋に詰めている途中で、電気がやっときた。

灯りがついたのだ。

 

やったー!

家族皆で手を取り合った。

母は余震が来ないうちに、洗濯機の洗濯をし始めた。

私はその間、やっとお風呂に入ることが出来た。

 

実は、1時間程前に水でシャワーを浴びていた。

秋に近づいていたとはいえ、カラダ中がまるで汗の塊のようでべとついていたのだ。

その水シャワーは冷たすぎて、例えて言うなら、お坊さんが滝行を受けているような感じで、あまりの冷たさに心臓が止まるかと思った。

身体がガタガタ震えて来た。

風邪を引くかと思った。(水シャワーはお勧めできません。できれば赤ちゃんのお尻拭き等、ウェットティッシュで拭くのが良いです)

 

(続く)

 

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