〔8〕 病のまとめ | COLOR THE RAINBOW

COLOR THE RAINBOW

廻田 彩夏

まとめてきた髄膜炎の病気と戦った日々のブログ。

これで最終回です。

 

*「髄膜炎の可能性が高いですね」と言われ、総合病院への救急搬送を待つ間に読んだ体験談のブログがどんな記事よりも参考になったので、私も書き残しておくことにしました。

ブログカテゴリーは、『◼︎髄膜炎で入院

これから誰かのためになりますように。

 

ちなみにですが、10月当時まだ閉鎖していなかったあの「WELQ」は、本当に上位に出てくるわりに内容が薄くてあてにならなくて、Googleの検索結果を必死でスクロールして次のページに行ってたどり着いた髄膜炎に関する一番ためになった記事が、髄膜炎と戦った沖縄在住の方の体験談ブログでした。

 

結局私の髄膜炎は細菌性でもウイルス性でもなく、「自己免疫疾患」による髄膜炎でした。何らかの原因で免疫システムが正常に作動しなくなり、自分で自分を攻撃するようになってしまったと。免疫不全、ではなく、免疫疾患。

 

どうして「自己免疫疾患」による髄膜炎とわかったのかというと、細菌に効く薬も、ウィルスに効く薬も全く効果を発揮せず、症状を鎮静化するステロイドだけが効いたことから、そのように推測されました。ステロイドにたどり着くまで、入院して最初の1週間は病状が悪化するばかりでした。本当に起き上がるのもやっとで、食事も一口もできない日々。あの数日の間に本当にいろんなことを悟って、ある日一人でお見舞いに来た妹に「もし私に何かあったら、子供たちのことをお願いね」と涙を流して伝えたほど。

 

「今この瞬間」より大切なものなんて何もないな、と本当に心から、体中が、思いました。本当にきつかった。笑

 

寝たきりの、体へのインパクトは大きくて、症状が落ち着いてきた後の私の体は筋肉がすっかりなくなってしまい、歩くのもやっと。階段の上り下りなんてもってのほか。退院翌日には、朝起きて料理や洗濯などの家事をほんの1時間しただけで、マラソンを走ったかのようにどっと疲れてしまったり。

 

そしてヨガに通い始め、毎日の筋トレやストレッチの強度を徐々に高めて、大好きなSUPにも、リフレッシュのための軽い山登りにもチャレンジして、12月中旬にはだいぶ体が戻って、年が明けた今、心も頭もいい感じです。

 

退院した日、その足で入院していたところとは別の大学病院の外来を受診して、一通りの検査をして、12月頭まで通院しました。ステロイドを減らしていき、ゼロになっても本当に発作が出ないかを観察するためでした。

 

退院後、2度ほど頭痛がありましたが、痛みが大きくなる前に薬を飲んだり、気持ちを強く持って瞑想してみたり笑、そうするとおさまってくれたので、一旦は完治、ということになりました。

 

髄膜炎のあの頭痛は本当に、とてつもない激痛で、鉛筆よりも太い鋭い棒がものすごい勢いで左右からグォングォンと後頭部に刺さるような、また別の時は首のやや上あたりが万遍なく強く圧迫されるような、そんな痛みでした。やがて終わるお産と違って先が見えなくて、本当に辛かった。。笑

 

復活できて本当に良かったです。ツイッターやメールなどで応援くださった皆様、本当にありがとうございました。すごく、励みになりました。心が暖かくなりました。

 

原因不明なので、とにかく心も体ももう無理をしない、と決めました。そして、「今この瞬間」を大切にしようとすること。自分で自分の人生を、できるだけ自分のペースで生きること。上手にできなくても、意識は今この瞬間から変えられる、といつか誰かも言っていたし。

 

というわけで、以上、髄膜炎体験談シリーズでした!ありがとうございましたつながる花2