ドイツの音大の器楽教育専攻4 | 「言葉のノート♪」フルート奏者 塚本絢加の音楽日記

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„Noten“ ノーテンはドイツ語で音符、楽譜の意味があります。残り少ないヨーロッパでの海外生活の様子や、日々思うことを、“言葉の楽譜“として気の向くままに書いていきたいと思います♪
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次に大学の学費💰について書きます。


ドイツの学費はとにかく安い!

そして学生への支援が手厚い!


卒業は大変で、時間がかかる場合もありますが、

国際的な学位が取得できます。


貧乏な音大生は絶対ドイツに来るべきです。

切実に!





音楽大学の学費は統一されている訳ではなく、設置されている州ごと、大学や課程によって異なります。

国立音大というのは存在せず、全て州立か私立となります。


いきなり州の法律が変わる事もあるので、学費情報は受験前に必ずチェックした方が良いです。


南西のバーデンヴュルテンブルク州(シュトゥットガルト、カールスルーエ、トロッシンゲン、フライブルク、マンハイム、2017年10月より現在まで)や一部の大学は1ゼメスターで1500ユーロ、年間3000ユーロ(48万円程)かかかりますが、それでも日本に比べるとかなり格安です。


これらの大学は学費の値上げ以降、入試の難易度がやや軟化しているそうです。



ちなみにモーツァルテウム含め、オーストリアの国立音大3校は全て1ゼメスター750ユーロ、年間1500ユーロです。(2024年5月現在)




私が現在通っているレーゲンスブルクの音大の学費は、

1ゼメスターたったの175ユーロ!

(私が2022年に入学した時はまだ150ユーロでした)


1年でも350ユーロです。

2024.5.19. 現在、1ユーロ=169円という円安レートでも59150円、約6万円ほど。


バロックフルート科を3ゼメスターで修了するまでに要したのは実質約9万円。


私の場合はかなり在籍期間を短縮していますが、バロックフルート科、モダンフルート科をあわせたとしても、

約15万円(5ゼメスター)で2つの修士号を取得+ドイツの音楽教育家資格を得る事ができる計算になります。


通常、修士課程は4ゼメスターとなります。



音楽学校でアルバイトしていた時のお給料は、週2回勤務(約13時間) で月1200ユーロ(約19万2000円)程度でした。


学業の合間に働きながらでも、余裕で学費が払えるし生活費も賄う事が出来るのです。



本人にやる気があり、入試に合格さえすれば、音楽を学ぶというチャンスが無限に広がっています。



卒業後は日本に帰国する予定ですが、

この不安定な世の中、そして長い人生何があるかわかりません。


ドイツでいつでも働けるような資格があるというのは、自分の心の余裕になるし、将来の可能性を広げる事ができるのではないかと思います。


そして何よりも、若い時に苦労して得た経験は、誰からも奪われる事のない人生の財産といえます。


ドイツに音楽留学、いかがでしょうか?😊