マカオでの出来事から遡ること一日
太皇太后様への朝の挨拶のため慈慶殿へと足を運ぶ、
そこにはすでに太皇太后陛下はもちろん女王陛下、上皇陛下、皇太后陛下が揃っていた。
何やら皆の視線がいたい、僕がなにかやらかしたか?
いや、そうじゃない。何かやけに楽しそうな、浮ついた感じだ。
「おはようございます。何を話していらしたのですか?」
「ふふふ、ヘミョン女王陛下から話しておあげなさい。」
「はい、お祖母様。」
そう言うと上座に座っていた姉さんがスッと真顔になり僕を見返す。
「皇太弟、よく聞きなさい。」
「はい。何ですか改まって。」
こんなに真剣な姉さんの顔を見たことがなかったから余計に怖い。
何かよくない事でも起きたのだろうか?
いや、それならばあの楽しそうな顔の説明がつかないし、
あぁもう!わけがわからない。
「妃宮の帰国が決まりました。」
「へ?」
自分でも驚くくらい素っ頓狂な声がでた。そうすると耐えかねたように四人が笑い出す。
「ぷっ、あははははは。」
一番盛大に笑ったのはお祖母様だった。
姉さんも声を上げて笑っている。
父上、母上に至っては控えめではあるがクスクスと笑われていた。
家族が皆で笑い合う、この上なく素敵な事で喜ばしい事だが僕が題材であることがこの上なく面白くない。
居心地が悪いなんてものじゃなかったが仕方がない、チェギョンの帰国に関してなのだから
詳しく聞くまでは退席する訳にもいかない。
「そんなに笑わないでくださいよ。」
「ごめんなさい、シンがあまりにも可愛らしいから。」
小声で言ったつもりがしっかりと聞き取れていたらしい、でも姉さん男が可愛らしいと言われても
ちっとも嬉しくなんかないよ。
「シンは、妃宮の事となると人が変わりますからね。皆で帰国を告げたらどうするか話していたのです。」
それでご想像通りおかしな反応をしたってわけか、
普段の僕ならばもう少し機嫌が悪くなってもいいところだが今はともかくチェギョンの事が気になって仕方がない。
とにかく話題を変えた方が得策なようだ。
「それで、帰国が決まったとは王族会がついに折れましたか?」
「そうね、そういう事になるのだけれど、お祖母様の力が大きいのよ、王族方に働きかけてくれたもの。」
「先日、マカオで会った妃宮はとても元気そうにしていました。けれどもその様子が実に健気でとても胸が痛くなりました。」
「皇室を守る為とはいえ妃宮一人を犠牲にする形となった。本来ならもっと早くに帰国させるべきだったのに、
皇太弟にも辛い思いをさせてしまったな。」
上皇である父上の言葉に胸が熱くなる。
チェギョンの事だけでなく自分の事をも気に掛けてくれている事が嬉しかった。
以前のようなわだかまりはないがまだ普通の親子のようにはいかない。
父上の心遣いが少し気恥ずかしくもあった。僕は自然と笑みがこぼれるのを感じていた。
「いいえ父上、妃宮は家族を守る為に宮を離れるんだと自分でそう決めたんだと言っていました。
犠牲になったなど思っていませんよ。」
「妃宮がそのような事を申していたか。」
「はい、母上。」
皆が今ここには居ないチェギョンに思いを馳せていることだろう。
「早く、帰ってきて欲しいわね。シン。」
「もちろんです、いつ頃になりそうですか?」
「そうねぇ、あなたの公務との兼ね合いもみて2週間後くらいになるかしら?」
2週間。まだ2週間もあるのだけれど後2週間でチェギョンがこの宮に帰ってくる。
待ち遠しくて落ち着かない。
一人そわそわしていたらまた笑いの種になりかねないと思い必死に冷静を装った。
そう思ったのに。
「それではさっそく領事館に言って帰国の準備をさせねばなりませんね。」
「それから帰国会見の準備もだな。」
母上も父上も姉さんと一緒になってあれやこれやと相談を始めた。
待ち遠しかったのは僕だけではないのだ、そう思うといつになく気分が晴れ晴れとしてきた。
「そんな事よりもまずは東宮の改装をしなくてはな。」
お祖母様の発言に皆が疑問符を投げかけている。
「改装でございますか?陛下。」
「当然です。皇太弟と妃宮は真の夫婦になるためにマカオで式をあげたのだ、いつまでも別々の部屋で過ごす事はないでしょう?そうは思いませんか皇太后。」
「は、はぁ。」
「早く曾孫の顔が見たいものです。ふふふふふふ。」
「それは、チェギョンが戻ってからゆっくりと相談して決めますよ。」
話しがおかしな方向へ行く前に止めなくては。
大変残念そうな顔をしておられるお祖母様には申し訳ないがお祖母様に任せていては何か大変な事になりそうなので、ここは丁重にお断り申し上げた。
「さっ、シンはこれから帰国日の予定を空けるために公務が忙しくなるわ、早く仕事を始めないと夜のラブコールに間に合わなくなるわよー。」
「なっ、姉さんなんでそれをっ」
「ホホホ、お姉さまはなんでもお見通しよぉ。」
思わず立ちあがってしまった僕は皆から一心に視線を向けられる。
お祖母様が興味津々とばかりに姉さんへ詰め寄っている。
ここは早々に退散しよう。
「それでは僕は東宮へ下がらせていただきます。」
足早に部屋をでると、お祖母様達の笑い声が聞こえてきた。
姉さんにバレタとなれば、話されたのは必死・・・。
何を話しているのだろう、いやそもそも姉さんは何故知っているのだ?
「コン内官、何か知ってる?」
「申し訳ありません、わたくしにはわかりかねますが。」
「そうか。」
これは調査の必要がありそうだな。
ただでさえ忙しいのにそんな事をする暇はないのだけれど、僕の心はゆったりとして余裕があった。
これもチェギョンが帰ってくると決まったからだろう。
そんな事を考えながら軽快に東宮への道を歩いていった。
その日の夜
『明日、領事館に急に呼ばれたんだけど、シン君何か知らない?』
「さぁー何も聞いていないけど?」
少しのイタズラ心で帰国の件は話さない事にした。
明日領事館に行ったら驚く事だろう。
『なにかしら、あぁもう気になるわぁー。』
「明日になればわかるんだ、おとなしく待ってろよ。」
『シン君、何か知ってるんじゃない?』
いつもは鈍感なチェギョンがどうした事だろうやけに鋭いではないか。
「そんな事よりもお祖母様が東宮の改装をしようとおっしゃっていた。」
『改装?なんで?』
俺はチェギョンに今朝の出来事を話して聞かせた。そうしていくうちに夜もふけていく。
お互い明日も早いというのにその日の電話はなかなか話しが収まらず時間も忘れていった。
その日東宮の灯が落ちたのは夜も深く皆が寝静まってからであった。
月の輝きは眩しく、見つめていられないほどであった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Next → Ep3の③
こんばんわー。
今日はとっても寒かったですね。風邪引かないように皆さん気をつけてください。
今日は娘がお昼寝拒否をしてなかなかPCがいじれず
更新がマニアワナーイ感じなのでお休みしちゃいました(´・ω・`)
のんびりのんびりでいきますのでついてこれる方はカモーン!
って精神で行こうと思います(・∀・)
そこで今日は無駄話し
師走ですな~~(いきなりですみません・・・
っと12月に入ったのもつかの間もう10日も経過して2010年も残すところあとわずか!
皆さんなにかやり残した事とかないですか?
私はね、
宮のDVDが欲しい!
んです。
ディレクターズカット版があああああああ
欲しいんです!
専業主婦の私としてはあれだけ大金になるものをなかなかおねだりできづ。。。
あぁぁサンタさん私の靴下にいれてくださいませ(ノω・、) ウゥ・・・
まっ、こっそり貯めたへそくりで買おうとしてるけどね(・Д・)内緒よ♪
さっ明日も元気にがんばりましょー!
おーーー!
それではバイバイ!!
今日はとっても寒かったですね。風邪引かないように皆さん気をつけてください。
今日は娘がお昼寝拒否をしてなかなかPCがいじれず
更新がマニアワナーイ感じなのでお休みしちゃいました(´・ω・`)
のんびりのんびりでいきますのでついてこれる方はカモーン!
って精神で行こうと思います(・∀・)
そこで今日は無駄話し
師走ですな~~(いきなりですみません・・・
っと12月に入ったのもつかの間もう10日も経過して2010年も残すところあとわずか!
皆さんなにかやり残した事とかないですか?
私はね、
宮のDVDが欲しい!
んです。
ディレクターズカット版があああああああ
欲しいんです!
専業主婦の私としてはあれだけ大金になるものをなかなかおねだりできづ。。。
あぁぁサンタさん私の靴下にいれてくださいませ(ノω・、) ウゥ・・・
まっ、こっそり貯めたへそくりで買おうとしてるけどね(・Д・)内緒よ♪
さっ明日も元気にがんばりましょー!
おーーー!
それではバイバイ!!
パク・テヒョン邸
いつにも増して虫の居所が悪そうな父、テヒョンと妙に落ち着き払った息子、
テウクが遅い昼食を囲んでいた。
「何をそんなに苛立っているのですか?父上。」
水の入ったグラスを優雅な物腰で取るとそれを一口流し込む。
たったそれだけの動作で上流階級の生まれだとわかるテウクは
目の前に座る父の表情とは裏腹に涼しい顔をしていた。
「妃宮様帰国の話しが本格的に進みそうだ。金を注ぎ込んで他の王族を従えさせてきたというのに、
太皇太后様が出てこられてはこちらではどうしようもない。折角チェ・ジチャン様にも手を貸していただいたというのに水の泡ではないか。」
吐き捨てる言葉には苛立ちと焦りの念が感じ取られた。
「そのようですね、まあ世論が妃宮様についている今帰国をさせないとなると反感を招くだけです。
この件は潮時でしょう。」
「何を悠長な事を、例の件に支障がでたらどうする。」
人は歳を取るとこうも度量が小さくなるものか、それとも父が元来小者であるのか、
いづれにしても歳はとりたくないものだとテウクは自分の父親を見つめ溜め息を吐く。
「心配には及びません、例の件少し事を運ぶのが早まるだけのこと、それに例の件を進めるにしても、
皇太弟に新たな妃を送り込むにしても妃宮様の存在は邪魔なものですからね、手は打ってあります。」
「なにっ!そうかそうか、それならば安心。」
本当に使えない人だな、我が親ながら呆れる。
やはり母上の家の財力を手にしただけの成り上がり者か。
自分は父の様にはならぬと幼い頃から父を反面教師にしてきた。
そのお陰か今ではすっかり父の後を継ぎ、いや父以上の業績を残せるまでになった。
あとは王族会での地位と権限を渡して頂かなくてはな。
例の件を実行するのにこの人こそ障害になりえるだろう。
テウクは持っていた箸を置きナプキンでさっと口元を拭う。
その裏には冷酷な笑みを浮かべていたがテヒョンには知る由もなかった。
同時刻 マカオ
「チェギョン、あなた今日お昼で早引きなんですって?何かあるの?」
「うん、ちょっと用事がねー。」
本当は領事館に用事があるんだけどケイトの質問には笑って受け流す。
わざわざ仕事を休まなければならない事に多少の面倒くささはかんじるも
領事館の人達にはお世話になっているので断ることもできないし。
「なぁに?まさかシン君とデートとか?」
「そんなわけないじゃない。」
本当にそうだったらこんな憂鬱な顔はしてないわ。
っとケイトと遊んでいる場合じゃないわ、そろそろチェ尚宮お姉さんが迎えにくる時間よね。
急いで片付けをすませ鞄を手にとると出口へと向かって走り出す。
「ごめんねケイト、時間がないの。また明日話すわ。お疲れ!。」
去り際に大きく手を振り挨拶をすますと一目散に走りだした。
遠くでケイトの叫び声が聞こえたがまぁただの挨拶であろう。
「また明日ね!!前見て気をつけなさいよぉ!」
っと言ってるそばからチェギョンが博物館に入ってくる人とぶつかるのが見える。
あぁあぁ丁寧に謝ってるけれど気をつけないとまた次の人にぶつかるわ。
寸でのところでかわしたチェギョンは深い深呼吸をし外へと飛び出していった。
「本当に見ていて飽きないわ彼女は、彼の言ったとおりね。ふふ」
午後の日差しが照りつける、マカオの空は少し汗ばむような陽気である。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Next → Ep3の②
いつにも増して虫の居所が悪そうな父、テヒョンと妙に落ち着き払った息子、
テウクが遅い昼食を囲んでいた。
「何をそんなに苛立っているのですか?父上。」
水の入ったグラスを優雅な物腰で取るとそれを一口流し込む。
たったそれだけの動作で上流階級の生まれだとわかるテウクは
目の前に座る父の表情とは裏腹に涼しい顔をしていた。
「妃宮様帰国の話しが本格的に進みそうだ。金を注ぎ込んで他の王族を従えさせてきたというのに、
太皇太后様が出てこられてはこちらではどうしようもない。折角チェ・ジチャン様にも手を貸していただいたというのに水の泡ではないか。」
吐き捨てる言葉には苛立ちと焦りの念が感じ取られた。
「そのようですね、まあ世論が妃宮様についている今帰国をさせないとなると反感を招くだけです。
この件は潮時でしょう。」
「何を悠長な事を、例の件に支障がでたらどうする。」
人は歳を取るとこうも度量が小さくなるものか、それとも父が元来小者であるのか、
いづれにしても歳はとりたくないものだとテウクは自分の父親を見つめ溜め息を吐く。
「心配には及びません、例の件少し事を運ぶのが早まるだけのこと、それに例の件を進めるにしても、
皇太弟に新たな妃を送り込むにしても妃宮様の存在は邪魔なものですからね、手は打ってあります。」
「なにっ!そうかそうか、それならば安心。」
本当に使えない人だな、我が親ながら呆れる。
やはり母上の家の財力を手にしただけの成り上がり者か。
自分は父の様にはならぬと幼い頃から父を反面教師にしてきた。
そのお陰か今ではすっかり父の後を継ぎ、いや父以上の業績を残せるまでになった。
あとは王族会での地位と権限を渡して頂かなくてはな。
例の件を実行するのにこの人こそ障害になりえるだろう。
テウクは持っていた箸を置きナプキンでさっと口元を拭う。
その裏には冷酷な笑みを浮かべていたがテヒョンには知る由もなかった。
同時刻 マカオ
「チェギョン、あなた今日お昼で早引きなんですって?何かあるの?」
「うん、ちょっと用事がねー。」
本当は領事館に用事があるんだけどケイトの質問には笑って受け流す。
わざわざ仕事を休まなければならない事に多少の面倒くささはかんじるも
領事館の人達にはお世話になっているので断ることもできないし。
「なぁに?まさかシン君とデートとか?」
「そんなわけないじゃない。」
本当にそうだったらこんな憂鬱な顔はしてないわ。
っとケイトと遊んでいる場合じゃないわ、そろそろチェ尚宮お姉さんが迎えにくる時間よね。
急いで片付けをすませ鞄を手にとると出口へと向かって走り出す。
「ごめんねケイト、時間がないの。また明日話すわ。お疲れ!。」
去り際に大きく手を振り挨拶をすますと一目散に走りだした。
遠くでケイトの叫び声が聞こえたがまぁただの挨拶であろう。
「また明日ね!!前見て気をつけなさいよぉ!」
っと言ってるそばからチェギョンが博物館に入ってくる人とぶつかるのが見える。
あぁあぁ丁寧に謝ってるけれど気をつけないとまた次の人にぶつかるわ。
寸でのところでかわしたチェギョンは深い深呼吸をし外へと飛び出していった。
「本当に見ていて飽きないわ彼女は、彼の言ったとおりね。ふふ」
午後の日差しが照りつける、マカオの空は少し汗ばむような陽気である。
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こんにちは皆さんお元気ですか?
今日は更新時間がだいぶ遅くなっちゃって。。。
いつも娘のお昼寝時間にPcをいじくってるものなので今日はなかなか寝てくれなくて大変でした。
さてさて一応今回の更新でEp2が終わりました。
よーーーーーやくシンチェがからむ場面だったので今日のは無駄に長くなりましたね。
今までつんつんしたシン君と機嫌の悪いチェギョンで絢音としましてもストレスがたまっておりました。
なので存分に話しをする事でだいぶ発散しましたよー。
これが終わると帰国までまたなかなか二人に話させてあげれないと思うと終わるのがイヤでイヤで(;´Д`)
さぁこれからは帰国に向けて動きだすのですが、なにやら相手方も動きを見せ始める予定です。
シンくーーーん、チェギョンをよろしくねぇぇぇ。
こうして毎日自分で小説を更新していると、自分の表現の少なさに書く手が止まる事も多くて、
そのたびにシンチェを見直しては時間が経っていってしまいます。
アハハ、結局Tv見てるだけかよーって感じですが、そんなもんです。
さーーって今からは今日届いたばっかりの『宮1・5』を見てきます!!!
ついに買っちゃった。エヘッ♪
それではまた会う日までお元気で~~~。
今日は更新時間がだいぶ遅くなっちゃって。。。
いつも娘のお昼寝時間にPcをいじくってるものなので今日はなかなか寝てくれなくて大変でした。
さてさて一応今回の更新でEp2が終わりました。
よーーーーーやくシンチェがからむ場面だったので今日のは無駄に長くなりましたね。
今までつんつんしたシン君と機嫌の悪いチェギョンで絢音としましてもストレスがたまっておりました。
なので存分に話しをする事でだいぶ発散しましたよー。
これが終わると帰国までまたなかなか二人に話させてあげれないと思うと終わるのがイヤでイヤで(;´Д`)
さぁこれからは帰国に向けて動きだすのですが、なにやら相手方も動きを見せ始める予定です。
シンくーーーん、チェギョンをよろしくねぇぇぇ。
こうして毎日自分で小説を更新していると、自分の表現の少なさに書く手が止まる事も多くて、
そのたびにシンチェを見直しては時間が経っていってしまいます。
アハハ、結局Tv見てるだけかよーって感じですが、そんなもんです。
さーーって今からは今日届いたばっかりの『宮1・5』を見てきます!!!
ついに買っちゃった。エヘッ♪
それではまた会う日までお元気で~~~。
『チェギョン。』
久しぶりに聞く電話越しのシン君の声、なんだかとっても懐かしくてほっとした。
でも少し元気がないみたいどうしたのかしら?少しは悪いと思ってるのかな。
「・・・・・・・・・・。」
『おい、チェギョン聞いてるのか?』
「あ、あぁうん。」
言いたい事、話したいことたくさんあったはずなのに、やっぱりいざってなると何を言っていいかわからない。
シン君たら、何か言ってくれてもいいじゃない。あぁーどうしよう、どうしよう。
「シン君、元気~?」
そんな言葉しか思いつかなくって、沈黙が重たすぎたからここぞとばかりに明るく振舞った。
『ぷっ、お前はどうしてそんな能天気な声をしてるんだ?』
「なにようっ!他に言うことはないの?」
もぉ!そんなに笑わなくってもいいじゃない、シン君の気分を少しでも明るくしてあげようと思ったのに、なにさぁ!
やっぱりシン君っていじわるっていうか根性が悪いわね。うんうん。
『ははっ、悪い悪い。』
なかなか笑いが引っ込まないのか電話の向こうでは楽しそうな笑い声が響いていた、いいけどね別に。
『ゴホンッ・・・・悪かったよ。あんなこと言うつもりじゃなかったんだ。本当に悪かったよ。』
びっくりした、シン君がこんなに素直に謝るなんて。
明日は雪でも降るんじゃないかとおもったけど、ちょっとだけイタズラ心がくすぐられたからさらにこう続けた。
「それだけ?」
『・・・・連絡をしなかったのも悪かった。お前に何て言ったらいいかわからなくて。お前の方から連絡してきてくれるなんて思ってなかったから、嬉しいよ。』
!!!
さらに驚いた!シン君がそんな事いうだなんて!
ふふふ、嬉しいだって、あんなに怒ってもう許してやらないとさえ思えたことがこんな一言でどーでもよくなっちゃった。
我ながらげんきんなやつだ。
「よーーし、ちゃんと素直に謝ってくれたから、チェギョン様が寛大な心で許してやろぅ、えっへん。」
『ははーありがたき幸せです、妃宮様』
『「あははははは」』
私達は二人して笑いあった。
なんだか素敵ね、あの時は喧嘩をして怒って、寂しくて。
もおシン君なんて知らない!って思ったけど、こうしてまた笑い合える。
そうやって何度も喧嘩しながらお互い分かり合えていくのかな?
『何か変わった事はなかったか?』
急に話しを変えられまだシン君の優しさに浸っていた私は頭がついていかないが、なんとかここ数日あった事を思い起こしてみる。
うーん、チェ尚宮お姉さんは相変わらずだし、仕事で変わったこともなかったわよね。
「うーんそうねぇ、ケイトからは毎日仲直りしたかって迫られるし大変よ。あっ、そうそう八百屋のおじさんと雑貨屋のおばさんね最近良い感じなのよー。うふふふ。」
マカオに来てから私達は毎日のように連絡を取り合ってきたからケイトの事もおじさんおばさんの事もシン君には全部話しているの。
後は何かあったかなーっと考え事をしているとシン君からまた思いもしない発言があった。
『そうじゃなくて、お前の事。チェギョンの事が聞きたい。』
この人は本当にあのシン君であろうか、そんな疑問さえでてくるほど今日のシン君はいつもと違っていた。
でも知っている、本当のシン君はとっても心が温かくって優しい人だから。いつもは照れてるだけなんだよね。
「へへへへ。」
『なんだよ気持ち悪いな。』
「だってそんな素直なシン君めずらしいんだもの。堪能しなくっちゃ。」
こんな事次いつ起こるかわからないものね。
『俺はそんなに素直じゃないのか?』
「やだ、自覚ないの?!」
上機嫌でしゃべっていた私はついつい本音がでてしまう。
あっ、今の一言はまずかったかな。
『ひどい言われようだな・・・。』
「あっ、怒っちゃった?」
電話の向こうで拗ねた王子様の顔が目に浮かぶ。
ちょっと浮かれすぎちゃったかな私、反省します。
『怒ってないよ。』
おや、今日のシン君は何を言っても許してくれるのかしら、っと調子に乗りすぎはよくないわよねうん。
『それより、体調あれから大丈夫か?無理してないだろうな。』
すごいぶっきらぼうな言い方、でも私を心配してくれたことがたまらなくうれしかった。
胸がぎゅーっと熱くなって思わず隣に座っていた豆腐人形を抱きしめてしまった。
「うん、大丈夫。薬を飲んで一晩寝たらすっかりいつもの元気なチェギョンよ!」
『よかった、お前は元気なのがとりえだからなあ。』
「なによそれぇ。 ・・・・・・・・・。」
ふと窓から流れてきた風が冷たく頬をかすめた。
春も過ぎた所なのに夜風はまだ少し冷たかった。
その冷たさで急に現実に引き戻されたかのように感じた私はやっぱりここに一人なのだということに気がついた。
『チェギョン?どうした?』
心配そうなシン君の声。
それすらも私の心をざわつかせる要因の一つになる。
「ううん、急にね、シン君に逢いたくなっちゃった。へへ。」
『泣くなよ、・・・・ごめん。』
必死に明るくしていたのに、シン君にはお見通し。敵わないなぁ。
コツンとアルフレッドに頭を叩いてもらい気合を入れなおす。
弱きになっちゃ駄目だぞチェギョン。
「大丈夫、ちゃんとアルフレッドが慰めてくれたわ。だから大丈夫。」
『そっか、アルフレッドにはちゃんとお前を守るように言ってあるからな。』
「ソウデス、シンパイイリマセンヨ~ゴシュジンサマァ~。」
いつかみたいにアルフレッドで腹話術をしてみた。
シン君の笑い声が聞こえてくる。
よかったしめっぽいのは嫌だしね。元気なのもチェギョンのとりえよ。
『もう少しだ。』
「えっ?」
笑い声に隠れて聞き取れなかった言葉をもう一度聞き返す。
『もう少し、がんばってくれ。お祖母様が帰国の話しを積極的に薦めてくれている。
世論も大方落ち着いているし、もう少しだ。』
思いもよらず帰国の話しがでて胸がざわざわしたけれど、
シン君の声に不思議と安堵感が広がった。
棚の上に並べられている私達家族の写真からは皆が
≪大丈夫だよ≫
って微笑んでいてくれるように見えた。
「うん、待ってるから。シン君無理しちゃだめだよ?」
『わかってる、お前も無理して食べ過ぎるなよ。チェ尚宮の料理が美味しいからって。」
「もぉ!シン君!!!。」
へへへ、不安な事まだまだいっぱいあるけれど、笑っていれば大丈夫。
幸せが転がってくるって言うもんね。
『それから何かあったらすぐに連絡しろよ。』
「えっ?何かあるの?」
『そうじゃないけど、俺が心配なんだ!』
シン君の言葉はよくわからなかったけれど、まぁいっか。私を心配してくれているのね。
夜も遅い、そろそろ電話を切らなくちゃ。
「もぉ遅いね、明日もお仕事あるんでしょ?がんばってね。」
『あぁお前もな。』
「おやすみ、シン君。」
『おやすみ、チェギョン。』
電話を切ろうとしていたその時。
『愛してるよ。』
ガチャ、それだけ言って切れてしまった。
初めてだった。Tvや取材のインタビューじゃなく私自身に向けられた言葉。
≪愛してる≫
頭で何度もリピートしてる。言ったそばから顔を覆って照れているシン君の姿が目に浮かぶ。
ふふ、嬉しくても涙は出るのよね。
心配そうなアルフレッドに大丈夫だよと声をかけ豆腐人形を抱きしめる。
≪私も愛してる、シン君≫
そっと人形の写真にキスを落とすとすぐに睡魔がやってきた。
今日の夢はきっと素敵なものだわ。期待に胸を膨らませながら訪れた眠りの波に体を委ねるのだった。
広い空、大きな闇に囲まれた月。それでも今は周りに温かな星々の煌めきが見えた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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久しぶりに聞く電話越しのシン君の声、なんだかとっても懐かしくてほっとした。
でも少し元気がないみたいどうしたのかしら?少しは悪いと思ってるのかな。
「・・・・・・・・・・。」
『おい、チェギョン聞いてるのか?』
「あ、あぁうん。」
言いたい事、話したいことたくさんあったはずなのに、やっぱりいざってなると何を言っていいかわからない。
シン君たら、何か言ってくれてもいいじゃない。あぁーどうしよう、どうしよう。
「シン君、元気~?」
そんな言葉しか思いつかなくって、沈黙が重たすぎたからここぞとばかりに明るく振舞った。
『ぷっ、お前はどうしてそんな能天気な声をしてるんだ?』
「なにようっ!他に言うことはないの?」
もぉ!そんなに笑わなくってもいいじゃない、シン君の気分を少しでも明るくしてあげようと思ったのに、なにさぁ!
やっぱりシン君っていじわるっていうか根性が悪いわね。うんうん。
『ははっ、悪い悪い。』
なかなか笑いが引っ込まないのか電話の向こうでは楽しそうな笑い声が響いていた、いいけどね別に。
『ゴホンッ・・・・悪かったよ。あんなこと言うつもりじゃなかったんだ。本当に悪かったよ。』
びっくりした、シン君がこんなに素直に謝るなんて。
明日は雪でも降るんじゃないかとおもったけど、ちょっとだけイタズラ心がくすぐられたからさらにこう続けた。
「それだけ?」
『・・・・連絡をしなかったのも悪かった。お前に何て言ったらいいかわからなくて。お前の方から連絡してきてくれるなんて思ってなかったから、嬉しいよ。』
!!!
さらに驚いた!シン君がそんな事いうだなんて!
ふふふ、嬉しいだって、あんなに怒ってもう許してやらないとさえ思えたことがこんな一言でどーでもよくなっちゃった。
我ながらげんきんなやつだ。
「よーーし、ちゃんと素直に謝ってくれたから、チェギョン様が寛大な心で許してやろぅ、えっへん。」
『ははーありがたき幸せです、妃宮様』
『「あははははは」』
私達は二人して笑いあった。
なんだか素敵ね、あの時は喧嘩をして怒って、寂しくて。
もおシン君なんて知らない!って思ったけど、こうしてまた笑い合える。
そうやって何度も喧嘩しながらお互い分かり合えていくのかな?
『何か変わった事はなかったか?』
急に話しを変えられまだシン君の優しさに浸っていた私は頭がついていかないが、なんとかここ数日あった事を思い起こしてみる。
うーん、チェ尚宮お姉さんは相変わらずだし、仕事で変わったこともなかったわよね。
「うーんそうねぇ、ケイトからは毎日仲直りしたかって迫られるし大変よ。あっ、そうそう八百屋のおじさんと雑貨屋のおばさんね最近良い感じなのよー。うふふふ。」
マカオに来てから私達は毎日のように連絡を取り合ってきたからケイトの事もおじさんおばさんの事もシン君には全部話しているの。
後は何かあったかなーっと考え事をしているとシン君からまた思いもしない発言があった。
『そうじゃなくて、お前の事。チェギョンの事が聞きたい。』
この人は本当にあのシン君であろうか、そんな疑問さえでてくるほど今日のシン君はいつもと違っていた。
でも知っている、本当のシン君はとっても心が温かくって優しい人だから。いつもは照れてるだけなんだよね。
「へへへへ。」
『なんだよ気持ち悪いな。』
「だってそんな素直なシン君めずらしいんだもの。堪能しなくっちゃ。」
こんな事次いつ起こるかわからないものね。
『俺はそんなに素直じゃないのか?』
「やだ、自覚ないの?!」
上機嫌でしゃべっていた私はついつい本音がでてしまう。
あっ、今の一言はまずかったかな。
『ひどい言われようだな・・・。』
「あっ、怒っちゃった?」
電話の向こうで拗ねた王子様の顔が目に浮かぶ。
ちょっと浮かれすぎちゃったかな私、反省します。
『怒ってないよ。』
おや、今日のシン君は何を言っても許してくれるのかしら、っと調子に乗りすぎはよくないわよねうん。
『それより、体調あれから大丈夫か?無理してないだろうな。』
すごいぶっきらぼうな言い方、でも私を心配してくれたことがたまらなくうれしかった。
胸がぎゅーっと熱くなって思わず隣に座っていた豆腐人形を抱きしめてしまった。
「うん、大丈夫。薬を飲んで一晩寝たらすっかりいつもの元気なチェギョンよ!」
『よかった、お前は元気なのがとりえだからなあ。』
「なによそれぇ。 ・・・・・・・・・。」
ふと窓から流れてきた風が冷たく頬をかすめた。
春も過ぎた所なのに夜風はまだ少し冷たかった。
その冷たさで急に現実に引き戻されたかのように感じた私はやっぱりここに一人なのだということに気がついた。
『チェギョン?どうした?』
心配そうなシン君の声。
それすらも私の心をざわつかせる要因の一つになる。
「ううん、急にね、シン君に逢いたくなっちゃった。へへ。」
『泣くなよ、・・・・ごめん。』
必死に明るくしていたのに、シン君にはお見通し。敵わないなぁ。
コツンとアルフレッドに頭を叩いてもらい気合を入れなおす。
弱きになっちゃ駄目だぞチェギョン。
「大丈夫、ちゃんとアルフレッドが慰めてくれたわ。だから大丈夫。」
『そっか、アルフレッドにはちゃんとお前を守るように言ってあるからな。』
「ソウデス、シンパイイリマセンヨ~ゴシュジンサマァ~。」
いつかみたいにアルフレッドで腹話術をしてみた。
シン君の笑い声が聞こえてくる。
よかったしめっぽいのは嫌だしね。元気なのもチェギョンのとりえよ。
『もう少しだ。』
「えっ?」
笑い声に隠れて聞き取れなかった言葉をもう一度聞き返す。
『もう少し、がんばってくれ。お祖母様が帰国の話しを積極的に薦めてくれている。
世論も大方落ち着いているし、もう少しだ。』
思いもよらず帰国の話しがでて胸がざわざわしたけれど、
シン君の声に不思議と安堵感が広がった。
棚の上に並べられている私達家族の写真からは皆が
≪大丈夫だよ≫
って微笑んでいてくれるように見えた。
「うん、待ってるから。シン君無理しちゃだめだよ?」
『わかってる、お前も無理して食べ過ぎるなよ。チェ尚宮の料理が美味しいからって。」
「もぉ!シン君!!!。」
へへへ、不安な事まだまだいっぱいあるけれど、笑っていれば大丈夫。
幸せが転がってくるって言うもんね。
『それから何かあったらすぐに連絡しろよ。』
「えっ?何かあるの?」
『そうじゃないけど、俺が心配なんだ!』
シン君の言葉はよくわからなかったけれど、まぁいっか。私を心配してくれているのね。
夜も遅い、そろそろ電話を切らなくちゃ。
「もぉ遅いね、明日もお仕事あるんでしょ?がんばってね。」
『あぁお前もな。』
「おやすみ、シン君。」
『おやすみ、チェギョン。』
電話を切ろうとしていたその時。
『愛してるよ。』
ガチャ、それだけ言って切れてしまった。
初めてだった。Tvや取材のインタビューじゃなく私自身に向けられた言葉。
≪愛してる≫
頭で何度もリピートしてる。言ったそばから顔を覆って照れているシン君の姿が目に浮かぶ。
ふふ、嬉しくても涙は出るのよね。
心配そうなアルフレッドに大丈夫だよと声をかけ豆腐人形を抱きしめる。
≪私も愛してる、シン君≫
そっと人形の写真にキスを落とすとすぐに睡魔がやってきた。
今日の夢はきっと素敵なものだわ。期待に胸を膨らませながら訪れた眠りの波に体を委ねるのだった。
広い空、大きな闇に囲まれた月。それでも今は周りに温かな星々の煌めきが見えた。
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