平気そうな顔をしていてもやはり身体は回復をするために休まなければならないのだろう。
いや、チェギョンの事だからホントに寝つきがいいだけかもしれないが・・・。
そんな事を考えていたらコン内官がなにやら報告を持って入って来た。
「殿下、失礼いたします。ファン・スンウ氏がお見えになりましたが、こちらにお通ししますか?」
「・・・いや、チェギョンが今眠った所だ。できれば別の部屋へ。」
「かしこまりました。会議室を1室お借りしております。そちらへご移動願います。」
「わかった。」
案内された部屋にはすでにファン館長が待っていた。
それほど広くはない一室だが二人で話をするぶんには十分すぎるほどだ。
「お待たせしました、どうぞ掛けてください。」
そう促すとお互い向かい合わせになるよう座った。
「妃宮様が意識を戻されたようですね。」
「えぇ少し前に。回復も順調そうですし2週間もあれば宮内庁病院へ移動しても構わないそうです。
あちらの方がセキュリティーも行き届いてますし警護もしやすい。
またいつ命を狙われるとも限らないですから。」
僕の言葉に一瞬安堵の表情を浮かべた館長は本気でチェギョンの心配をしてくれたのだ、
だからこそ僕の最後の一言に厳しい反応を見せた。
「そうですね・・・。出来得る限りはさせていただきますが、やはり一般の病棟では限界があります。」
そしてその言葉に僕は確信を持った。
偶然ではなく故意にチェギョンを狙っての事故であった事を・・・。
「・・・館長、やはりあなたも妃宮が狙われたと思うのですね?
チェ尚宮の話では偶然の事故ではと言っていたが・・・そうではないと?」
「はい、殿下。恐れながら・・・まず間違いなく妃宮様を狙って起こったものだと思われます。」
「なぜそう言いきれますか?」
そこまで言うのだ何か考えがあっての事だろう、この人の事だすでに証拠を掴んだのかもしれない。
期待を込めて真摯に耳を傾けた。
「まず一つは妃宮様をお乗せした車は貴賓の送迎専用車です。
普段は車庫にしまい鍵がなければ入る事もできませんので外部の者のイタズラという可能性は極めて低いです。
2つ目に内部の者ならば今日妃宮様が使われる事を職員ならばほとんどの者が知っていました。」
「・・・雨が降り偶然送る事になったのでは?」
「確かにその通りですが、その日は朝から雲行きが怪しかったので私があらかじめ準備をさせていた程です。」
「後日乗る予定を人を狙った可能性は?」
「この先予定として入ってるものは2週間後・・・つまり妃宮様の帰国の際です。」
自分の部下に疑いを掛けているからであろうか、館長の顔はいつもよりも暗い。
それでもしっかりと真実を告げてくれる事はありがたかった。
昨日の事故が偶然にしろ近々あの車を使う者・・・チェギョンが狙われていた事は明白だ。
「そういうことか・・・・。」
「部下の事ですから誠に遺憾ですが、領事館の職員による犯行でしょう。ですが・・・・
ですがそこまでは突き止められましたが犯人の特定となると証拠がありません。
昨日鍵を持ち出したものを調べてみましたが、運転手を頼んだ者だけでした・・・。」
「鍵は事前に合鍵など作れなくはないでしょうからいたとしても証拠にはならないかもしれませんね。」
「犯行時刻があいまいなのでアリバイがない者と言っても大勢いました。警察の協力もこれ以上望めませんし・・・。」
確かに他国の王族に関するトラブルだ、できれば関わりたくないのが心情だろう、
表向きは捜査はされるものの期待はできない・・・。
仕方がないか・・・。
「ではそのアリバイが曖昧な者の中に王族会と関係のある者・・・いや、パク・テヒョンと関わりがありそうな者を調べられますか?」
「・・・パク・テヒョンですか?」
照りつける太陽は大地に熱を与える。
灼熱の大地は大気に熱を与える。
気だるい午後はまだ冷める事を知らない。
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