ひどく息が荒く寝苦しそうだ
眠りにつく前も寒気がすると言っていたし、風邪だろうか
額に自分のそれをあてがうとやはりひどく熱っぽい
俺はそっとベッドから抜け出すと薬の準備をさせた
淡い色の綺麗な茶器に入れられた薬をチェギョンへ飲ませようとするが身体を起こす事も辛そうだ
仕方が無いので自分の口にそれを含むとうなされている彼女へと口付けを落とした
いつもよりも熱っぽいその唇は拒む事を知らない
上手く飲ませる事に成功した俺は幾度かその行為を続ける
一口
また一口……
この一口からお前の熱を奪う事ができたらどれ程良いか
この一口からお前の辛さを俺に移せたらどれ程良いか
そう願わずにはいられない
お前の背負う悲しみも苦しみも俺が全て背負うから
どうかこれ以上苦しまないで欲しい
笑顔のお前を何よりも愛してる
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