イミシン | 猫の鳴き声

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好きな事だけ書いてみる。フィギュアスケートの羽生結弦選手を応援します。


GPSカナダ大会SP放送後の深夜。なかなか面白い番組がありました。
未完のまま下書き保存して忘れてましたが…もったいないのでアップします。
羽生選手の凄さの一端をわかりやすく取り上げていて、嬉しかったのですよー。ベタ褒めだし。過去映像もたーくさん!



いよいよ始まった羽生選手の今シーズングランプリシリーズ初戦。
ショートプログラムを終え、フリーに向けて順調な滑り出しをみせた羽生選手。
なのですが…
先月優勝したオータムクラシックでも見せた演技に、あるイミシンが隠れていたのです。
得意のトリプルアクセルをよーく見てみると…

解説ミノル〉ツイヅルが入りまして、そのまま…トリプルアクセルー!
解説ミノル〉おー!またツイヅルが入りましたねー。

なんか…ツイヅル…とか言ってましたよねぇ。
実はこのツイヅルと呼ばれるトリプルアクセル前後の一連の動きには、オリンピック連覇を果たしてもなお続く、羽生選手の次なる挑戦の知られざる"イミシン"があったのです。



ジャンプ前後の動きに隠された挑戦

羽生選手と言えば去年の平昌オリンピック。この種目66年ぶりとなる連覇を成し遂げ、日本中に感動を与えました。
そんな興奮冷めやらぬ翌日の会見で、羽生選手が発した思いは。


ハニュー〉自分にとって、やっぱり最後の最後に支えてくれたのはトリプルアクセルだったし、やっぱりアクセルジャンプというものにかけてきた思い、時間、練習、まあ質も量も、全てがどのジャンプよりも多いし…。

ハニュー〉もう、獲るべきものは獲ったし、やるべきこともやったと思っています。あとは、小さかった自分の…頃に描いていた目標。4回転アクセルをやりたいなと思っています。




4回転アクセルへの挑戦

4回転ジャンプは羽生選手をはじめ、さまざまな選手が演技に入れていますが、4回転アクセルはいまだに誰も成功させたことのないジャンプ。
そもそもフィギュアスケートには6種類のジャンプがあり、アクセルジャンプが一番難易度が高いとされています。
その理由は…


ハニュー〉技術的な説明をすると!後ろ向きで跳ぶジャンプというのは、手を横に回しながらやることが出来るので、回転をすごくかけやすいんですね。
ハニュー〉アクセルジャンプは前側から跳んでここで半回転します。ここから1回転まわるから半回転多いということになってしまいます。
ハニュー〉アクセルジャンプというのは、手を後ろにもっていってそのまま前に出さなくてはいけないので、遠心力をかけづらいんですよ。

一茂〉すごい分かりやすい説明。
修造〉天才です。




羽生選手がアクセルジャンプにこだわってきたのは、小学生時代から。9歳の頃にはダブルアクセルに成功。
         映像提供:羽生結弦


13歳の頃に参加した全日本強化合宿では、トリプルアクセルが代名詞、4歳年上の浅田真央選手を参考にしたそう。
ハニュー〉浅田真央選手が、あんなに細いのにトリプルアクセルを軽々跳べるのがすごいなぁって思って。
タイミングとか、跳ぶ瞬間の姿勢とかです。
それをちょっとマネしたら、跳べちゃいました…って感じです。



羽生選手のアクセルジャンプについて、フィギュアスケート解説者の佐野稔さんは…

ミノル〉羽生くんクラスのトリプルアクセルのレベルの高さは、ちょっと他と比べようがないんですね。あそこまでレベルの高い人、いないので。
ミノル〉そのジャンプの前後で、様々な難しいステップなり、難しい滑りなりを見せることによってGOE/出来栄え点のほうを上げることが出来るんですね。


他の選手と比べようがないレベルの高いアクセルジャンプ。それこそがジャンプ前後の動きにあるというのです。

多くの選手のトリプルアクセルは、スピードを落とさないよう長く助走をとって前向きで踏み切る。
長い助走から、ジャンプ。

しかし、羽生選手の場合は…


解説ミノル〉カウンターからートリプルアクセル!
解説ミノル〉イーグルです



みなさん、わかりました?
後ろ向きで滑っていって、振り向きざまにジャンプ。着氷後はすぐに足を開き、美しい流れを作り出します。
実は、踏み切る前にこのワザを入れると、助走のスピードが落ちてしまい、ジャンプがより難しくなるのです。



ミノル〉他の選手がなぜやらないか。
やるとトリプルアクセル失敗するんですよ。
失敗しちゃったら何にもならない。
ミノル〉だから他の人はなかなかそういうことをやりたがらない。っていうところが現実だと思います。



そう、羽生選手のトリプルアクセルは前後の動きを入れても完成度が高いからこそ、なせるワザなのです。
それも全て、誰も成し遂げていないジャンプへの挑戦。4回転アクセルが目標にあるからこそのこだわりだったのです。



そして迎えた今シーズンの初戦。羽生選手がみせたアクセル前後の動きは…
ジャンプ前にツイヅルと呼ばれる右足だけでクルクルと回る動きをつけジャンプ。着氷した右足で再びツイヅル。

ハニュー〉4Aの練習が、ツイヅルからのトリプルアクセルにプラスに働いてるかな。余裕が出てきているかなと思います。




このオフは新たなトレーニングを取り入れ
より高く、より速く回るために筋力アップ。

衣装を身につけるとその効果が。
ハニュー〉胸筋がついた。
すっごいここがついたのと…ちょっと、なんか肩もなんかねー、筋肉ついたんですよねー。
ちょっとずつ体つきは変化していってるなという感じはします。




今シーズン初戦にみせたトリプルアクセル前後の動きのイミシン。そこには誰も跳んだことのない4回転アクセルへ挑む進化の過程が隠されていたのです。



ハニュー〉未知なんで、誰かが跳んでいるとかっていうイメージがあればやりやすいなーって思っていて、自分で切り開いていくっていう難しさを感じています。でもまあ、ほぼ回転は足りているのであとは降りるだけかなと思っています。



羽生選手の挑戦は前人未踏。未知の領域へ。

修造〉進化が凄いですよね。4回転ジャンプなんてつい最近出てきたものなんですよ。それが男子も女子もみんな跳ぶようになってきた。

一茂〉羽生くんはさ、自分のビジョンとかさ、解説してたじゃない。技術的なこととかさ。アレすっごい分かりやすくてさ、天才なんだけどロジックもちゃんと持っている人。
一茂〉あと、9歳の時の写真、かわいいねー。おかっぱでねー。







9歳の時の映像が『 提供:羽生結弦 』なのにニヤニヤしてしまいましたーーーー。

よき番組!

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