箱根園に遊覧船で来て、ぐるりと回って、まずランチです。
ななかまどというレストランみたい。
相当広く、元箱根や箱根港から着く遊覧船から、アメリカ人やタイ人らしき集団が吐き出されてきて、結構な人が入ってくる。
「2015年5月6日より、箱根山が噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に指定、大涌谷付近に避難指示が発令された事を受け、規制区域内を通過する箱根ロープウェイに対し、運行禁止措置が発令された。
これを受けて、立入禁止区域内にある大涌谷駅を除き代替バスを設置したが、この代替バスは伊豆箱根バスが運行を担当。
突発的な自然災害が影響し、図らずも西武グループの車両に小田急グループのフリーパスで乗車出来る形となったが、ただし、同区間を並走する伊豆箱根バスの定期便は従来通りの扱いであった。」
芝生の広場で、鷹と梟の飛ばしの練習か!?
あんまり云うことを聞かないみたいでおかしい。
「ローストビーフ、冷やしカレーうどん」を頼んだ。不思議な食べ物のかんじ。
でも夏日になったので、冷えたカレーとうどんが美味しい!
ローストビーフもたっぷりあった。小鉢がなんか美味し。
でもびっくりするほど高い。
ローストビーフだからかと思いきや、いやいや全てが高い。
外国人観光客もきっとびっくり。
その値段に合わない旧いレストランだもので。ぶふ。
TVで何回も芸能人が乗って騒いでたので、知っていた。
レストランの横の道をごろごろごろとバスが走り、バッシャーンと芦ノ湖に入って行ったのは面白かった!
「2018年4月27日、箱根・芦ノ湖に初めて、水陸両用バスが就航しました。
その名も「忍者バス」(正式名称はNINJABUS WATER SPIDER ニンジャバス ウォータースパイダー)。
箱根や小田原の地域は、風魔忍者ゆかりの地です。
「忍者バス」は、芦ノ湖の湖面を走る姿が、まるで忍者が、木でできた道具を使って、水面を移動する水グモ(アメンボ)の術を、彷彿とさせることから命名されました。」
箱根園だけなんで西武なのかと思っていたらこんなのが載っていた。
プリンスホテルが経営してるんだとか。
「箱根山戦争(はこねやませんそう)
堤康次郎率いる西武グループと、安藤楢六率いる小田急グループ、およびその背後にいる五島慶太の東急グループの間で繰り広げられた、箱根の輸送シェア争いの通称。
巨大グループ同士の衝突が熾烈を極めたため、これに舞台となった箱根山の名を冠して「戦争」と呼ばれ、「箱根山サルカニ合戦」とも揶揄された。
両者が、箱根地区の路線バス相互乗り入れ協定に調印することで、箱根山戦争は終結した。」
こ~んな箱根神社本宮にお参りするはずだったー。Princeホテルのマークがあるぞ。
「すべての訴訟案件が片付いた後の、1968年12月2日、伊豆箱根鉄道社長の堤義明、小田急社長の安藤楢六、箱根登山鉄道社長の柴田吟三、東海自動車社長の鈴木幸夫が、東京プリンスホテルに集まった。
箱根地区におけるバス路線の相互乗り入れにおいて、今後は友好的に協力し合うことを確認し、協定書に調印が行われた。
この時点で、箱根における西武グループと小田急グループの企業紛争は終結した。」
レストランは、みずほSuicaもPASMOも使えず、クレジットは使いたくなく、現金でお支払い。
って、10月から、今まさにキャッシュレスの時代に突入というのにー。
おなかも満たされて、ちょっとうろっとしながら、ロープウェイに乗ることに。
なんだか高さのある階段があり、ほんと、箱根って旧いのか、階段が多くて、ほぼエレベーターの無い観光地なのだ。
だから、重いカラコロをよく両手で持ち上げて移動していたのだ!
「箱根駒ケ岳ロープウェー
全長1,783mあり、麓にある箱根園内の乗り場から、駒ヶ岳山頂までを約7分で結びます。
運行開始は1963年。
開始当初から伊豆箱根鉄道が運営していましたが、2016年1月からはプリンスホテルの箱根園に運営が移りました。
搬器の定員は101名。
大きな窓からは、眼下に広がる絶景を眺められます。
かつては、駒ヶ岳ケーブルカーも運行していましたが廃止されたため、現在では箱根駒ケ岳ロープウェーが、駒ケ岳山頂にいたる唯一の交通手段となりました。
駒ケ岳山頂には箱根神社の奥の院、箱根神社元宮があります。」
えええー、ケーブルカーもあったのか。
そして山の向こう側にもロープウェイがあって、山越えを出来たんだとか。
知らないことが多過ぎるね。
満員でつり革が持てないほどの観光客だったけど、ガマンしてたら着くだろうと。
そしたら、この有り様よ!!
霧が出て来て、山頂は危うしの感じ~。。。
きれいで好きだけど、山の霧って。
「箱根駒ケ岳の標高は1,327m。
周囲には神山(標高1,438m)、冠ヶ岳(標高1,412m)、上二子山(1,090m)もそびえます。麓の乗り場と山頂の高低差は590.8mです。」
着く前からみんなで、おおおーーーって叫んでたけど、まさに霧の中~!!
でも霧は山の下から上に横に激しく流れていて、かわいい花が見えるときもあった。
「ゲンノショウコ(現証拠)
「現の証拠」と名付けられた薬草で、昔から民間薬としてよく知られる。」
崖の下から冷たい風と共に、霧の群れがぶわ~んと吹き上げて来て、もう笑うしかないー!?
アザミということは分かるけど、ググっても種類が多くてわからない。
芦ノ湖の方を覗いていたら、巨岩がときたま見えた。
何かわからなかったけど、まさかにトリカブトとは。
「ハコネトリカブト (9月~10月)
花の色は鮮やかな青紫色で、花が兜の姿に似ているのが名前の由来で、キンポウゲ科
の花です。
風の強い駒ケ岳山頂に咲く「ハコネトリカブト」は、他の「ヤマトリカブト」 と違い、直立型で上に伸びて咲くのが特長です。」
あまりに寒くて、防寒防水の上着に長袖カーディガンにパンツルック、大きなスカーフに防水ハットと万全の装備でも、寒いものは寒いのだー。
そうそうに帰ることに。
途中から芦ノ湖も見えて、晴れ間も出た。
「駒ケ岳(こまがだけ)は、山の名称。
駒とはのこと。
山体が馬の形をしている、雪形に馬の形が出るなどで名付けられている。
また、遊具の独楽(こま)の形に由来するという説の山もある。」
秋色にはほど遠い、杉林がびっしりで、やっぱり植林なのかな~。
夏の駒ケ岳は高山植物がいっぱい。 秋は全山紅葉ね。
冬は冠雪の富士山と、雲海ですと!
駒ケ岳って、日本に19山もあるみたい。
ワタシの知ってるのは、木曽駒2,956mと甲斐駒2,967m、そして箱根駒1,356mかな~。
箱根園港というらしい。ちょと寂し気なかわいい桟橋だ。
伊豆箱根鉄道が経営してる遊覧船とあった。
フリーパスの割引はあったのかなかったのか忘れた。
というのは、ちっさな外のチケット売り場で、傘を差してる雨の中、現金しか使えませんというので、カラコロの中のバッグの中のお財布の中の現金を取り出すのに懸命で、あとのことは思い出せなくて。だはは。
やっと全てが載った地図があった。
桃源台から歩いて10分の湖尻からの遊覧船は、箱根園港から箱根関所港、元箱根港へ、そして元に戻るコースだ。
西は傾いたことがあるからか、プリンス経営ということなのに、手をかけてないのか。
「西武グループ
2004年に、西武鉄道が「総会屋」に利益供与していたことなどが発覚。
堤義明氏が、西武鉄道の会長職を降りることになります。
さらに同年の10月、有価証券報告書への虚偽記載が問題となると、コクドや西武鉄道など、全てのグループ会社の役員職から辞任。
2005年には、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、インサイダー取引)容疑にまで発展し、有罪が確定します。
西武鉄道と伊豆箱根鉄道の2社が、東京証券取引所から上場廃止処分を下されることとなります。
西武グループは、みずほグループ出身の後藤高志氏に経営権が移り、西武グループと堤家の資本関係は、西武ホールディングス発足とサーベラスなどの外部資本注入により整理。
そして2016年には、堤氏の資産管理会社NWコーポレーションの全株式を、西武HDに譲渡し、西武HDが、一般株主から起こされていた訴訟で発生した賠償費用を負担。
堤氏が西武HDに対してもつ株式がゼロとなります。
これにより、堤家と西武グループの資本関係は完全になくなったということになります。」
近づいて来た遊覧船をよく見ると、双胴船みたい。
昔神戸から高松へ行くのに、双胴船によく乗ったのを思い出した。
ガラガラでした。向こうから来るのは満員なのにね。
なんかシンプルな港で、そのレトロ感がまたいいけど。
「ザ・プリンス箱根芦ノ湖(神奈川県足柄下郡箱根町)
1978年に「箱根プリンスホテル」として開業。
アネックス(別館)としてコテージ「箱根園コテージ」併設。
2015年から「ザ・プリンス箱根」から改称。」
素晴らしく大雨で煙っていた美しい芦ノ湖と海賊船だーーー!
ロープウェイの上の方もまだまだ霧か~。
「西武グループの「スカイラインコース」の一翼を担っていた駒ヶ岳ケーブルカーは、利用者減少により2005年9月1日に廃止された。
これにより、小田原方面から、箱根駒ヶ岳を越えるルートは途絶え、芦ノ湖方面からの駒ヶ岳ロープウェーのみが残される形となった。」
なにげなく山をみていたら、小田急山のホテルだったかを何気なく見ていたら、
虹がかかってることに気が付いた。
通路の向こうに座っていたカップルの女性に思わず教えた。
2人は、あっと言いながら、外に出て行って見ていた。
虹は消えることなく、遊覧船が進む方の山側の横にいつまでもあった。
そして元箱根港の神社の鳥居が遠くに見えるころには、大きな虹としてはっきり見えた。この写真はドアップで。
とっても綺麗だった! ラッキーだったな~。大雨のおかげだな~と。
箱根神社の鳥居と海賊船と。
だいぶん晴れて来ていた。
箱根関所港が近づいて来て、箱根関所と、遠見番所の69段の階段が、真ん中に見えた。
階段は登ってみて、あとで知ったのだ。
「小説箱根山
獅子文六によって「箱根山」というタイトルで朝日新聞で、1961年に203回にわたって連載されたが、電鉄会社と観光開発における縄張り意識を広く知らしめたこの小説の功績は、大きいとされている。」
「1950年代に、五島慶太の支配下にあった箱根登山鉄道と、堤康次郎の支配下にあった駿豆鉄道が、新規バス路線の申請をきっかけにして、箱根開発の主導権を握ろうと蝸牛角上の争いを演じた。
獅子文六は、箱根を舞台に「西郊」「南急」「北条」の3つの観光会社の抗争と、老舗旅館「玉屋」「若松屋」の争いを描いた小説『箱根山』を朝日新聞に連載し、この箱根山戦争を風刺し話題となり、五島と堤が事業面でライバル関係にあることが広く社会の知るところとなった。
同作品は1962年に川島雄三監督により東宝作品として映画化された。
主演は加山雄三、星由里子。」
つづく。。。