内容紹介 (アマゾン)
過去から未来にわたる全人類の記憶をすべて書き残しているという 「宇宙図書館(アカシック・レコード)」へアクセスし、 不思議な数列の謎を探る冒険の旅を描いた 『22を超えてゆけ』シリーズが、遂に完結。 最終シリーズとなる本作は、上下巻の2冊!
欠けないはずの太陽が欠ける。
新月の空に月が見える。
異なる二つのものが出会う時、
そこにゼロポイントができる。
「なぜ、太陽の真ん中で図形がまわっているんだろう……?」
夢の中に引き寄せられたマヤは、 太陽の中心で回転している球体から、零れ落ちてきた光の球体を見ていた。
ふと、だれかの視線を感じ、振り返ると、ひときわ金色に輝く数字がたたずんでいた。
(なぜ) この数字はこんなに光っているのだろうと思った瞬間に「ハッ」と、その数字と目があったような気がした。
数字はニカッと笑い、マヤに向かって
「ようこそ」
と、言葉を発した。
(本文より一部抜粋)
突風に巻きあげられた数字たちは、螺旋を描きながら渦巻きの中心へと消え去り、 マヤの最後の冒険の旅が、遂にはじまった。
出版社からのコメント
シリーズⅢの『宇宙の羅針盤』では、知恵の紋章と勇気の紋章、数字や図形を解読しながら、宇宙創造の仕組みに迫ります。時を超えて解き明かされる宇宙の真実、星の扉、シンメトリーの図形、Z=1/137とは……。記憶のかけらが織り込まれ、ついに一枚の地図になりました。 (本書「時空の旅のはじめに」より) *この本は、独立した作品となっていますので、『22を超えてゆけ』全シリーズを読んでいなくても、読み進めることができます。
著者について
辻 麻里子(つじ まりこ) 1964年 横浜市生まれ。 幼少時の臨死体験を通して、夢や人類の集合意識に興味を持つようになる。以来、夢を記録分析している。著書として、『22を超えてゆけ―宇宙図書館をめぐる大冒険』『太陽の国へ―22を超えてゆけ・Ⅱ』『6と7の架け橋―22を超えてゆけ・Ⅱ 太陽の国へ Ver.2』(以上、ナチュラルスピリット)、共著には『エコロジー家事ライフ』(永岡書店)などがある。
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以下は、書いとかないと忘れちゃうから「読書記録」さんより<下>について書かれています。
本の表紙に描かれている平面図形について
「それでは光の羅針盤の形状について、いくつか物語を通して簡単に説明しましょう」 (p.22)
それではもうひとつ別の座標を見せましょう。
たとえば、人間は三つの要素から構築されているが、その三つとは、肉体/感情/魂という言葉で表現できます。それぞれに○と△の属性があり、組み合わせは合計8種類あります」
なぜ、唐突に「8」という数字がでてきたのかわからないけれど、マヤはその数字に興味を持った。
「システムの基本は、2×2×2=8 の8種類です。・・・中略・・・。光の羅針盤には8方向の要素があります。それは正六面体を平面にあらわした図でもある」 (p.31-32)
《参照》 『古神道入門』 吾郷清彦・松本道弘・深見東州 (たちばな出版) 《後編》
8は、古代日本の聖数であり、中国においても八卦と言われる易経の基本数でもある。
《参照》 『古代天皇家「八」の暗号』 畑アカラ (徳間書店)
「たとえば、虹の法則を見ればわかるように、角度的なことを説明すると、濃い方の虹、主虹の角度は40度から42度。薄いほうの虹、副虹の角度は50度から54度であり、その狭間に目には届かない真実がある。
主虹と副虹は、鏡に映ったように色が反転して見える。
主虹は外側から内側に向かって、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順番で、
副虹は色が反転して、外側から、紫、藍、青、緑、黄、橙、赤の順番です。・・・中略・・・。
また、太陽のまわりにかかる光の輪は、太陽を中心にした視半径が、内暈は22度、外暈は46度の角度です。内暈は『ハロ22』と呼ばれ『22』を超えてゆくには、太陽のまわりにかかる光の輪の角度『22度』を超えてゆくことに答えが隠されている。その仕組みは六角形の結晶体を太陽の光がどの角度で通過するかによって。22度と46度に分かれます」 (p.42-43)
《参照》 『宇宙の羅針盤 (上)』 辻麻里子 (ナテュラルスピリット) 《前編》
この『下巻』では、円の全周360度をもとに、360-137.51=222.49 が鍵として示されている。
淡々とした声で、メルクは話を続ける。
「それではなぜ黄金比は美しく感じるのですか?」
「あなたの美のセンサーに、この普遍的な角度が刻みつけられているからです。美の基準は人それぞれですが、美のセンサーは、美しいものは正しく、正しいものは美しいと教えてくれる。そして、この角度は創造の元へと帰還する際に使い、羅針盤が示す創造の角度でもあります。(p.52-53)
「あっ・・・・赤が2本、クリーム色が2本、そして青が3本?」 (p.58)
「22を超えてゆくって、地上に天国を築くことだったのですか?」
「そうです。しかし、ツインスター同士が地上で出会うと、もともと一つだったものが分離した悲しみや焦燥感、心が伝わらない虚しさ、やるせなさを感じることもあるでしょう。時には、信頼を失ってしまうこともあるかもしれません。それでも、相手の全人生を受け容れることです。悲しみから人を救うことはできません。固定観念を反転させた時に気づきがあるのです」
「相手の全人生を受け容れるとは、どういうことなのですか?」
「それは、相手の言いなりになったり、無関心のまま容認するのではなく、相手を信じているからこそ受け容れるのです。その違いが分からなければ、この愛は理解できないでしょう」とメルクは言う。(p.66)
《参照》 『神との対話 フォトブック』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版)
逆のベクトルから見ると、宇宙意識と一体となっている33段目の状態から、33・・・22段目まで降りてきて、ツインスターたちは、惑星地球へと赴く際に、二つに分かれたのです。この段階では、意識はつながっています。
そして、21・・・11段目まで降りてくる頃には、二人は全く別の人格になり、お互いの姿もわからなくなる。10・・・1、そして、0段目で別々の人生を歩みはじめるのです。
ツインスターは、もともと一人の人格でした。惑星地球に降りてくる際に、二つに分かれますが、互いに霊的進化を遂げ、再び一つになって創造を行うのです。ツインスターたちは、持ち運んできた星の叡智を地上で開花させるという目的を持って、幾千万もの時を超えて再び出会うのです。地上に天国を築くとは、こういう仕組みです」 (p.67)
① 感情の海に溺れ、物事の本質を見ていないこと。
② 時間や空間、思い込みの枠にとらわれていること、
③ 自分の欲望に翻弄され、魂の目的にフォーカスしていないこと。
この3点だ。これを打開するには、自分自身を知り、自分自身であること。個であり全体、全体であり個という意識状態に到達することだ。・・・中略・・・。
人間が人間である所以は、惑星地球に存在する3次元の肉体の自分と、宇宙に存在する本来の自分の2つの視点を束ねることになる。他者を蹴落としてでも、自分だけ助かろうとする者、自分の身内だけ守ろうとする者は、結局のところ22は超えられないだろう。見返りを期待せずに他者を助けようとした時、人は22をこえてゆくことができるのだ」 (p.305-306)
「それは、過去と未来を統合するためです。
かつてこの惑星で文芸復興や文明開化が起きた時、これらの光の図形のうちいくつかは使われてきました。扉を開き新しい世界に飛び立つ際に必要とされます。
過去において光の図形を必要としているのはルネッサンス時代で、その時代の画家や建築家たちが、これらの光の図形にアクセスしていたことは歴然です。しかし、コンピュータが発達した今でなければ、これらの光の図形を正確に再現することは難しかったことでしょう。・・・中略・・・」 (p.110-111)
そして、コンピュータの更なる進化(有機コンピュータ化?)は地球文明を強力に推進するだろうけれど、今日でも、3Dプリンターの出現によって、それ以前は造れなかった立体図形の作成が可能になっている。