20221121 久しぶりの本番 | AChun 音と犬のある日記

AChun 音と犬のある日記

那須野が原に生息。合唱指揮者、声楽家。ヴォーカルアンサンブルAya Concerto、綾声会合唱団Aの活動。
Mダックス父娘メルツ&レンツと過ごした楽しい日々、新たに迎えた柴チワパピMIX犬ミコトの暮らし、そして歌のこと、音楽のこと、思いつくままにあれこれ。。。

 スマホやPCを触るのは、仕事のメールや書類のチェック、LINEでの交信、即席の調べ物、ぼーっと眺めるだけのSNSになって久しい。この辺で少し気持ちをまとめて書いておこうと思う。

 前回のブログは7月だから、音楽会の本番なんて本当にこの先あるのかなぁと現実味乏しく思っていた頃だが、なんと!ブログに来ない間、綾声会合唱団Aを率いて、ひとつ本番をもてた。

 10月中旬、3年ぶりに開催された那須地区芸術祭(@三島GUNEIホール)に、こちらも数年ぶりに参加させていただいたのだ。那芸そのものに長らくご無沙汰していたのと、新たなコロナ対策のステージ様式が加わって、ほとんど要領がわからずに、立ち位置やタイムスケジュールを何度も変更、スタッフは大混乱、団員にも不便をかけてしまった。しかし、本番の8分間は熱く楽しい、一丸となった綾声会らしい歌唱となり、みんなで舞台に上がれる幸せを久しぶりに味わった。

 今回、たった8分のステージでも、いろいろな覚悟があった。言うまでもなく第一には、コロナ禍であっても綾声会がステージに出る以上、「音楽」を「演奏する」といえる合唱団であってほしい、そこまで絶対にもっていく覚悟。

 次に、ゆかりんとは別のピアニストで本番に乗る覚悟。ゆかりんは、これまでも、そして今でも、わたし史上一番大好きなピアノを奏で、共に唯一無二の音楽を作ると思うけれど、もう本番を弾かないと決意したゆかりんのピアニストとしての誇りを尊重しなければならない。ゆかりんとは違うピアニストと組んで、新しい音楽を作っていかなくちゃと、何度も自分に言い聞かせてステージに乗った。この前は入口であって、これからの音楽人生、新たな相棒を探していくのか…。それにしても、断腸の思いとはよく言ったもの。相当な痛さだ。

 三つ目に、月ちゃんが傍にいない本番、森さんが客席にいない本番…これも初めてだった。コロナ禍で音楽活動自体が止まっていた分、本番がなく、この寂しさを実感することはなかったけれど、彼女たちの不在のなかで本番を迎える日がついにきてしまったのだと、時の流れてしまうことへの辛さも感じた。今回は出演者以外、基本立ち入り禁止だったが、あちらから来てくれるのは全然OKだから、今まで支えてくれた人たちが、私たちの久しぶりの舞台を見守ってくれたことと思う。いつもありがとう。

 

 次の本番は12月18日、那須野が原少年少女合唱団第45回定期演奏会。このコロナ禍で何度も何度もコンサートの機会を失ってきた子どもたち、マスクを外せなかったり、感染防止のためにたくさんの制約を受けてもなお、大好きな歌うことを諦めずに活動を続けてきた。3年ぶりに念願の本番を迎えることになる。どうか、どうか、沢山応援にしてやってください。よろしくおねがいします。