幸せな気分 | ポンポコのヒトリゴト~卵巣がんになってから~

ポンポコのヒトリゴト~卵巣がんになってから~

2012年5月、卵巣がん(ⅢC期、明細胞腺がん)が見つかる。
当時29歳。仕事も恋愛もまだまだこれからという時期にまさかの発病で生活が一変。

日々感じたことや治療の経過など、病気になってからの日常を、備忘録の意味もこめて綴ってます。

今日はポカポカ陽気で気持ちよなそうな1日ですね。

とは言っても、わたしは病室の窓から外を眺めているだけなので、「気持ちよさそうだな~」と想像することしかできませんが(^^;)

でも、窓の外にすこしだけ咲いている桜を眺めていると、なんだかほっこりした気持ちになってきます(*´ω`*)

先ほど旦那さんがお見舞いに来てくれて、一緒にお昼を食べました。

今日はこれから会社の後輩と大好きな野球を見に行くそうで、もう帰ってしまったのですが、その後ろ姿を見送りながら、「なんだか幸せだなぁ~(*˘︶˘*).。.:*♡」と感じてしまったのです。

病気が発覚してからもうすぐ丸二年。

旦那さんとは病気になる前から結婚の約束をしていたのですが、実はわたしの両親の猛反対を受けて、話が進んでいなかったのです。

プロポーズを受けてから1年くらい経ったあたりで病気が発覚。
その後は結婚の話なんてできないままあっという間に時が経ってしまい・・・。

でも、どんな時でも彼はずっと側にいてわたしの支えになってくれていました。

手術や治療の入院中は毎日お見舞いに来てくれて、休みの日は家まで遊びに来てくれて。

いつでもわたしに笑顔と元気をくれていました。

そんな姿を見ていたわたしの両親の中でも、彼への信頼は絶大なものとなっていったのです。

わたしの中でも、「彼と結婚したい」という想いは日々膨らんでいたのですが、何しろ病気療養中の身。

彼に苦労をかけるばかりで、彼が辛いときに支えてあげることができないんじゃないか・・・という不安があり、なかなか一歩が踏み出せないでいました。

でも、あるとき思い切って話を切り出してみたのです。

そしたら、「結婚したいと言ってくれてうれしい。俺が支えていくから大丈夫だよ。」と言ってくれて・・・。

涙が止まりませんでした。

あぁ、この人と出会えて、この人を選んで、本当によかった。

病気になったことで諦めなきゃいけないことは沢山あったけど、それを全てチャラにできるくらいの幸せをわたしは掴んだ。

命に限りがあることを知ったからか、彼と一緒に過ごすことができる残りの時間を大事に大事にしたいと心から思っています。

病気になるのって悪いことばかりじゃない。

悲しいこともたくさんあるけれど、そのぶん幸せなこともたくさんありますね。

土曜の昼下がり、そんなことを思いながらゆったりとした時間を過ごしています。



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