仕事がある程度落ち着いて来て、子ども達も学校から帰って来た午後。
平日の日中には殆どかけて来る事の無い弟から電話が来た。

これが私にとっては事の始まり。

「親父が吐血して救急車に乗ったって。お前にも電話を掛けてたみたいだよ?」

確かにこの日は午前中から3回ほどオトンから電話があった。
仕事が忙しかった事もあって、後で折り返せばいいと放置していた入電。

距離的にも時間的にも、オトンが搬送された病院へ駆け付ける事が出来るのは私が一番早い事は明白だったので、すぐに向かうと弟に告げ近所の大学病院へ。

この時はまだ「吐血?飲み過ぎたのか?働き過ぎたのか?」
どちらにせよ、短期間で終わる話だなとタカを括っていた。

取ろうと思えば取れた電話だったのに。