和菓子のアン 坂木司著 (７００円）
ちょっとぽっちゃりな１９才の杏子が、デパ地下の和菓子店で
働き始め、個性あるスタッフたちと一緒に、歴史と遊び心に満ちた
和菓子の奥深い魅力に目覚めていくというお話です
私も若かりし頃、今はなき池袋三越のデパ地下の洋菓子店で
１年間バイトをしていました。
この本を読みながら、その頃のことをいろいろ思い出しました。
特に、デパ地下の裏話は昔も今も全く同じで笑ってしまいました
デパ地下で働いたお陰で、接客の仕方、常連さんやブラックカードの
お客様やクレームの対応、包装紙の包み方、冠婚葬祭・のしの種類
など、いろいろ学べてとても勉強になりました。
デパート裏知識をここでひとつ
デパートの中にいるお客さんと同じように、店員さんたちも急に外で
雨が降り出してもそれに気づくことはできません。
それなのに、「手提げ袋に雨用カバーをおつけしますか？」と
聞かれたことがありませんか？
実は、雨が降り出すと、デパートの店員にそれが分かるよう、
全館内にそれを知らせる曲が流れるのです
それを聞いた店員たちは、それぞれの売り場で雨に対応できるよう
準備を始めるんです。
なので、今でもデパートを歩いていて、その手の曲(大体雨にちなんだ
名曲です）が流れ出すと、「あ、雨が降りだしたんだ
だったらゆっくりしていこっと
」となる私です（笑）。
話が大きく逸れましたが、とにかくこの本を読んでいると、
和菓子、それも美味し～和菓子が絶対に食べたくなります
デパ地下に行って、和菓子屋さんの生菓子を１つ１つ
じっく～り見たくなります
本を読み終える前に、我慢できずにデパ地下に行った私が
買ったのは叶 匠壽庵
さんの「あも」
柔らかな求肥を上品な甘さのあんこで包み込んだ、
季節年齢問わず人気の和菓子です。
ちょっとした手土産にも喜ばれる一品だと思います。
う～ん、幸せ