DVDでビッグ・ボーイ しあわせの鳥を探して を観ました。
この映画の面白さは、なんといっても実話に基づいていること
しょう(笑)
『ザ・ビッグイヤー』という、1年間に北米大陸で観た野鳥の種類を
競うという記録会に挑む人たちの必死な姿が終始シュールな笑い
を誘います。コメディー映画だそうですが、お腹を抱えて笑うことを
期待して観てはいけません(笑)
この大会は、1年の間に何匹の鳥を見つけられたかを競うだけの
マイナーなイベントで、審判もいなければルールもなく、賞金も出なければ
スポンサーもいません。
つまりすべてが自己申告、自己負担なので(笑)
ということは、ウソの申告をして1位になることも可能なんです!
でももちろんそんな人はいません。
正々堂々と自分が出会った鳥種の数の多さをみんなに自慢したい
人達の集まりですからね
でも、大会に参加することは言いたくない。知らせてしまうと
ライバルの探鳥魂を刺激してしまうから
だけど鳥のいるところにいる人は結局はみんなライバルだから、
笑顔のままに腹の探り合い合戦が続きます(笑)
ふと、学生のとき、試験の日の朝、あちらこちらで起こる、
「私さ~、昨日こそちゃんと勉強しようと思ったのにちょっと仮眠を・・・と
思ったら爆睡しちゃって起きたら今朝になっててさぁ。だから
何にも勉強していないのよ~~」「私もだよ~~私なんてさぁ・・・」
なんて会話を思い出しました
だってあれと全く同じなんだもん(笑)
長男や次男に、「今でもこれってやるの?」と聞いたら、「あ~、やる!
やる!なんでだろうね~」と笑っていました。
珍しい鳥がいる!との情報が入れば、仕事も家庭もほっぽり出して
どこへでも飛んで行く鳥マニアたち
彼ら自身が鳥のよう(笑)
上位を狙う人ほど、生活の全てが「鳥」中心になってしまい、当然
トラブルも増えますお金も時間もものすごくかかります。
周囲の人たちは大迷惑です
私には、あそこまで何かにハマる勇気も気力も興味もないけど、
鳥に魅せられてしまった彼らの気持ちは分からないでもありません。
だって、どの鳥も個性的で本当にきれいなんだもん
この映画を観たら、あなたもきっとバードウォッチングがしたくなる
ことでしょう
でもしたくなるだけの人と、実際にしてみる人と、それを趣味にした人と、
はまりまくる人・・・あくまでもコメディーなんだけど、テーマを変えて
観てみると、かなりダークな話です(笑)。
幸せって一体なんだろう?って思いました