13階段/高野 和明を読みました。
10年以上前に江戸川乱歩賞を受賞した本です。
ベストセラー本ですから気になりつつも、
きっと死刑制度についての重くて難しい話なんだろうなと
ずっと敬遠し読まずにいました。
でもアマゾンの高い評価を見て、買ってみたらこれが本当に
面白い
重いテーマを扱いつつも、後半はハラハラドキドキの連発で
一気に読み終えてしまいました
そして、悪人/吉田修一を読み終えた時と同じことを思いました。
「本当に悪いのは誰?」って。
「悪人」を読み終えた時は、「悪いのは悪人じゃないか」って
思いましたが、「13階段」を読み終えた時は、例え相手が極悪人
だったとしても、絶対に人の体を傷つけてはいけないんだ、人を
殺してはいけないんだと思いました。
運が悪かろうが何が悪かろうが、その一瞬の出来事が、どれだけ
多くの人を傷つけ、人生を狂わせるか。そう考えると、どんなに
性格の良い人だろうが、人を殺めた人=悪人であることは間違い
ありません。
でも、そうなると、死刑を執行した人、それに関わった人全てが
悪人になってしまいます。
すっきりとした答えの出ない、いろんなことを考えさせらる本でした。
さ~て、次はどんな本を読もうかな