GREEN SPOON ゴロゴロ野菜スープ

 

私たち夫婦には、大事にしている友達がいました。



元々は旦那の高校時代の友達で、私は20代後半に出会い、とても仲良くしていました。



野球好きでよく一緒にプロ野球を見に行ったり、ドラフト会議をテレビで見ながら一喜一憂したりしました。



床屋に生まれた彼は、高校卒業後専門学校へ通い、修行に出てから実家を継ぎました。



私が出会った時は、彼の実家の床屋さんには心臓病を患っているお姉さん、リウマチで歩けないお母さん、働き者のお父さんと彼が住んでいました。



そんな環境もあり、彼女が出来ても結婚にはなかなかならず、本人も諦めていたようでした。



その後、お母さんが亡くなり三人家族に。



それでもよく遊びに行かせて貰い、旦那の髪の毛を彼が切っていたので、その間、お父さんも交えて4人でワイワイやっていました。



我が家が大阪に転勤になったその年の夏。



彼は突然亡くなりました。



夜寝る前に体調を崩して、「明日、病院に行ってくるよ」と言って自分の部屋にいったまま朝起きてきませんでした。



心筋梗塞でした。葬儀は盛大に行われ、1000人近くの人がお焼香に集まりました。


彼の人徳でしょう。



そして残された80過ぎのお父さんと心臓病の50代のお姉さん。



今年4月に帰ってきて初めて床屋さんの前を車で通過しました。(地元とは言え、うちからは1時間くらいかかるので行けませんでした)



綺麗に外壁塗装され、壊れていた床屋の看板も綺麗に直っていました。



それを見て思わず泣いてしまった私。



お父さん、奥さんと息子さんに先立たれても気落ちしただろうにまた頑張ってお店を続けているんだ!



そう思ったら、最近の辛いことがちっぽけに思えてきました。



そして彼のお父さんよりも遥かに若い私の両親。既に介護が必要で、母に至っては認知症が酷くて5分前を覚えていません。



どうやったらこんなに人生が違うのだろう?



私もみっくんに介護はさせたくないので(多分出来ないしねアセアセ)、気を引き締めて健康でいなければ!と思いました。











 みっくんは、50センチの傘を使っています