みっくんの卒園式が終わり、そのまま謝恩会が開催されました。
私は謝恩会委員だったので、2ヶ月くらい前から色々と準備して、当日はプレゼントを渡す園児誘導係でした。
みっくんが通うこども園は、ゆるゆるなので園児が基本的に長時間じっと座っていることは難しいだろうと思っていました。
しかし謝恩会は2クラス合同なため、どうしても隣のクラスを待たなければいけない時間がありました。
案の定、隣のクラスが花束受容をしている時に園児たちが喋りだす、歌いだす
クラスの先生は高砂に園児と対面で座っているので、謝恩会委員がどうにかするしかありません。
園児たちは声のボリュームも大きいので、誘導係の私が声をかけて止めさせていくの連続
ここで療育園で2年過ごした経験が役に立ちました。決して
「お喋りしないよ」
「黙ってお話を聞くよ」
などを、いきなりみっくんママが指示したとして園児が聞く訳がありません。
まして、特性があるしんどい子も数人いるし、お調子者も何人かいます。
お友達と話しに夢中で目立つ園児には
「◯◯くんどうした?△△先生の声が聞こえなくなっちゃうから、小さい声に出来る?」
とシーっと指でジェスチャーしながら、小声で話しかけると
「出来るよ~」
とジェスチャーを返しながら、小さい声でお返事してくれました。
「上手やね~もう少しだけ、その声でお願いしまーす」
とジェスチャーしたまま、腕をナデナデしながら言ったら、「はーい」と小さい声でお返事してくれました。
そして、クラスで一番衝動性の強いEくん。みっくんとは別の加配の先生が付いている園児さん。
卒園式で園児が貰った手作りの首から下げるメダルとお花の一輪(箱入り)を、ガンガンぶつけ合って、うるさいうるさい
「Eちゃん。お花はママも見たいだろうし、壊れちゃうかもしれないからママに持っていて貰う?(保護者は保護者席にいる)」
「…うん、いいよ」
「ありがとう。じゃ、ママに渡してくるね」
その後、補助の先生が間に入ってくれてママへ渡してくれました。
私がもとの位置に戻ると手作りメダルの付け根を壊して不穏な顔をしているEくん
急いで戻って確認すると、ホチキス留めがハズレてしまったようでした。ホチキスが近くの部屋にあることを知っていた私はEくんに
「おばちゃんが直したろか?ちょっと貸してくれる?」
「…うん…」
急いで補助の先生に許可を貰い部屋に行き、ホチキスで留め直してEくんの首にかけてあげたら、落ち着いて嬉しそうにメダルを眺めていました。
特性の強い子には、「後でやってあげる」は通用しません。問題を早く解決してあげる方が精神的に落ち着くようで、出来ることはしてあげようと行動しました。
Eくんが治まったら、今度は別の特性を持つA,くん。
知的な遅れはなさそうですが、鼻歌なのか奇声なのか「んー」とずっと言っていました
保護者席からは、ママさんが❌のジェスチャーをしていましたが、目に入らないよう
急いで横について、
「Aちゃん、どうしたの?お歌をうたっているの?」と顔を覗き込んだら、明らかにイタズラ顔をしていました(飽きてるな…)
「Aちゃん、みて。メダルに何か書いてある!おばちゃんに小さい声で教えて」とシーのジェスチャー付きで声をかけたら、先生たちがAちゃんに書いてくれたメッセージを嬉しそうに読んでくれました。
「すごいな。Aちゃん、先生に褒められてるで。偉いな。じゃ、先生にもっとお兄ちゃんになったよ!って見せるためにお隣のクラスの先生のお話聞けるかな?」
「当たり前やん。出来るで」
と大人しくなってくれました。まあ、3分後には、また「んー」と言っていましたが
そんなこんなで謝恩会では、先生たちの一言は1つも聞くことが出来ませんでしたが、無事に終われて良かったです。
そして終了後、まさかのクラスの先生たち全員に「子供たちの多岐に渡る対応をしてもらいありがとうございました」とお礼を言われました。
先生たちは普段から過ごしていて大変さが、わかるからこその言葉だと思いました。
また保護者の方からも「息子が騒いですみませんでした」謝罪とお礼を言われたのですが、発達っこの保護者さんからは何一つ言われませんでした。
別に言って欲しくてやった訳でもないですし、私がやったことは保護者の方からしたら余計なお世話だったかもしれませんが、ヲヤと言われる背景を感じたのも事実です。
ただ、園児たちが誰も泣かずに楽しそうに過ごせただけで良かったと思っています。
ちなみにみっくんは、私が近づくとワガママを言い始めるので、少し離れていました