かつて父がお遍路にはまっていた時期があったこともあり、空海好きって爺くさい、密教って好色の方便ちゃうんかい…とエゲツナイ先入観があった。
空海ご免!はまった
これ、
曼陀羅の人(上・下 )
空海が唐に流れ着いた時から唐を去るまでの2年間のお話です。
2年で密教をマスターしたってすごいなあと思っていたけど、資質もさることながら、お金や名声の使い方が実に素晴らしい。
おじさんがこういう歴史本にはまるのがわかる、会社で試せそうだもん。
民が生きている自分の値うちを知ることだ。
淫祠、邪教、卑猥な民間信仰(中略)その毒を抜くには、そこまで近づかねばならない。
自分の世界をひろげる。誰でも入れるように。そんな工夫をするために生まれてきたのじゃありませんか。
個性的な登場人物がたくさん、中でも、恵果阿闍梨。阿闍梨の恋に心打たれました。
読んだ人の感想によれば、これは白空海らしい。
黒空海と映画化された空海もあると。
三種の空海とももう全巻手元にあるので、年末年始はそれをじっくりいただきまーす
おうちで同行二人
そうそう、蘭奢待って恵果阿闍梨が遷化する(亡くなる)時に、お湯に浸して「蘭湯」を作り、それでからだを清めていたよ。そのぐらい聖なるものなのだね。