背面タッチって機能を初めて使ったよ!!

このゲーム、クリア後にストーリー内で出てきた曲のリズムゲームをプレイすることができるんでけど、そこで出てきたのが謎の「背面タッチ」。Vitaでゲームをするのはこれで5本目くらいなので、そんな機能あるなんて知らなくてびっくりしました。 

総合感想


※※ネタバレ注意※※

バンドマンとの恋愛ってことで、性格に難ありな子ばっかりだったらどうしようかなって頭の片隅にちょっとありました(超偏見)。

そして実際プレイしてみると、みんなそれぞれ悩みを抱えて抱えすぎてる素直になれない子ばっかりで可愛かったです(・∀・)
なんだよ〜、内側に溜め込むタイプの純情ボーイばっかりじゃねえですか!

バンド休止になった理由も、個人の悩みも理解できる範疇でしたし。
一部社会人バンドとかだとえ?ってなるような言動も諍いも、遠慮のない高校生同士だから出来ることって感じでよかったです。

ただ、ゲームの性質上どのルートもメンバーの内1人分しか悩みが拗れず、ルートを外れた人たちは勝手に解決されているのがちょっと気がかりでした。なんだろう、悩んでいる人を見ると逆に自分が落ち着くとかそんなんでしょうかね。


あと、やっててなんかふふっとなった点がいくつかありました。

・opムービーは起動時に流れるやつより、プレイ開始直後に出てくる動物ver.が可愛くて好き!なんでオマケに収録してないんだろう…

・メイン5人中4人が主人公の望月ちゃんと昔会ってた設定。製作者は幼馴染至上主義かな?
ここまでやるなら白石くんも幼馴染ってことにしとけばよかったのにね。

・メンバー全員作曲能力持ちな上、音楽の素養も高い。なんなら当然のようにプロとして客に披露できるほどの歌唱スキルまで有している点。
高校生でプロになるくらいだから音楽レベル高いよねってことで納得したけど、プロデューサーまで元バンドやってて楽曲提供してきたって展開には流石に笑った。

・なんなら望月ちゃんも5-6歳までピアノやってたくらいって言うにしては上手すぎるのよ。幼女時代に男の子数人を音楽の道に引き摺り込むだけのことはあるなぁ…


キャラ別感想

【蓮水 秋】
授業中でもヘッドホンつけてる問題児かと思いきや、実はヘッドホン無いと生きていけない子でした。まあ、音楽以外ほぼ興味なくて、なんで高校通っているのか謎なレベルで授業聞いて無いんですけど…

それは置いといて、
秋くんはねー、メンタルがパフォーマンスに影響されまくりでした。
最初はもっと気合い入れや!とか思っていたんですけど、養父母亡くなったばっかりで相当堪えている状態なんですよね。しかもまだ高校生ですし、音楽にすら手につかなくなってもおかしくないレベルなんじゃないですかね?

それでもバンド休止中にも音楽の仕事やってたりしているところは、本当に音楽好きなんだなーって感じるのに。なのに油原さんと会って止め刺されちゃったのが可哀想でなんとも言えないです。


正直秋くんルートは読むのちょっとしんどかったです。他のメンバーではほとんどないファンとの対立とか、スキャンダルになりかけたりとかあって、主人公のメンタルもへこたれ気味でしたし。
それに嫌がらせに全力を掛けてくる油原さんが居ますからね。誰かこの人に同情できる人居ます?

うーん…アイドルじゃないんですし、両想いの恋愛関係くらい認めても良くねえですか?
秋くんの言う通り、そのうち堂々と付き合えるようになって欲しいよー(><)


あ、あと、秋くん他のルートだとボーカル枠取られまくってて悲しいです。代わりにギターやらベースやら弾いてるからいいのかな。


【天羽 玲】
甘いもの好きで、可愛い格好してるのに可愛いと言われたくない複雑な男心が可愛い。

主人公の色違いにしか見えないし頭にお星様つけてるし頭ピンクという外見でふざけているようにしか見えないのに、REXXの活動に対しては1番まともな子でした。

自ルートでモヤモヤしているときでも、曲作りを頑張って頑張りすぎちゃっているだけなんですよね。夜遅くまでスタジオにこもっている姿を見ていると思わず応援したくなっちゃいます。

他メンバーは一時的に脱退したり行方不明になったり勝手に喧嘩してたりするぶん、ただバンドを続けることを親に認めてもらうために必死になるのはマジで健全なのよ。

時間かけて作っていただけあって、出来上がった曲はこのゲームの中でトップクラスの良い曲だと思ってます。


そもそもの問題も、どう考えても父親の方が悪いとしか思えないものでした。
クラシックの道も食べていけるのは一握りだけだし、「才能がない」とまで言った息子にクラシックの道に行かせようとするのどうなんでしょう。今成功しているバンドやらせた方がよっぽど安定しないですかね…?

ストーリー自体はパパさんの思考が意味不明すぎてイマイチでしたけど、
普段から気遣いの出来る玲くんとか、望月ちゃんにいつもグイグイ来ているのに拒否されたくないがために冗談めかしている玲くんとか、エンディング後にヤキモチ焼いてその後プロポーズしてくる玲くんとか、
色々見られたのでトータルとしては楽しかったかな〜。


それにしても玲くん、望月ちゃんと幼少期に会ってたってことは喋ってても、他2人も居たってことは言及してないんですよ。実際、九条先輩ルート見て初めて「同じ音楽教室におるやん∑(゚Д゚)」てなりましたし。
幼馴染ズの中では、1番ズルいとこあるかも?


【九条 駿】
アホの子なのがはっきりしていて、見えている可愛さがありました。
不思議なことに、下手したら帰国子女の望月ちゃんより日本語怪しいレベルなんよw

基本的には明るいだけに、話の内容がちょっと暗めでギャップが激しかったです。特別責められることないはずなのに、バンド解散の原因を作っちゃってまともにギターを弾けなくなっているのがなんとも不憫でした。

共通ルートではね、正直何があったか知らんけどそんなにヘタレんでも…て思ってましたよ。ただ、個別で明かされた事情が事情だけに笑えなくって。なんとか薫さんの誤解も解けて、完全復活できて、本当に良かった〜。

エンディング後のお話で、ロンドンで英語話せないにも関わらず適当に会話しようとしている彼を見て、よくぞご無事で…ってなりました。
このアホさは可愛いのですが、犯罪に巻き込まれていないのがほんと奇跡みたいな脳みそしているからちょっと心配です。


【白石 聡真】
自分に才能が無いと思い込んでいる人。
確かに、ベースの腕はデビュー直前なのに自分の分身キャラから「初心者なのかな…?」と思われているくらいの下手さ具合のようですがw

才能無いから、プロとしてはやっていけないかも…バンド抜けます…てのもね、上からクビにされそうなだけあってわかります。
白石くんの悩みで何故か秋くんのほうが調子崩していた方が驚きでした。

それにしたって、社長に認められるレベルの曲を書くことができて、ついでに歌える辺りは只者じゃねえんですよ。他のバンドメンバー全員が同じくらいのスキルをもっているから、演奏下手なぶんだけコンプレックス持っていたのも仕方ないのかな。


このルートの1番の謎は、青髪の先輩ベーシストさんがなんで急に態度変えたかってとこなんですよ。特に和解とかしている雰囲気じゃなかったし、妙にモヤモヤしました。思いっきり私情で白石くんに冷たくしてるっぽいんだもん。


【桐生 帝】
桐生先輩はねぇ…変にハイスペックで大抵自分でなんとかできるぶん、意地張っている部分ありますよね。

母親が亡くなって、父親もどっかに消えたのは確かに大変ですよ。でも叔父さんという圧倒的に資金ありそうで頼れる人が居ながらも、妹の入院費まで自分でバイトして払おうとするのはちょっと頼らなすぎです!

叔父さんに迷惑かけないようにする姿勢は立派なように見えるけれど、それでバンドの仲間に迷惑かけたら本末転倒ですから(´・ω・`)


個別入ってからの、バンド辞めて公務員になるわって思考も分かるんですよ。将来不安定な音楽で家族養うのはリスキーですし、そう思って散っていったバンドマンは星の数ほどいるでしょう。

とはいえね?せめて対バンまでは続けようね?
再度言いますけど、マジでメンバーには迷惑だから(・_・;)


全体的に大人びた言動のせいで文句出しちゃいました。まだまだ高校生で将来を決める超大事な時期にいるから、自分と兄弟のことでいっぱいいっぱいになっちゃうのは仕方ないんですけどね。


悩みを解決したのが案外早くて、そっからめっちゃ先輩の家に通ってくつろいでいるのはなんか好きでした。告白保留したまま対バンまで過ごす望月ちゃんはちょっと鬼かも。


【朝霧 仁】
メンバーのシナリオを読んでいると、明らかにREXXへの思い入れが半端ないと分かってしまう人。

けど、まさかこの人まで楽曲提供してくるとは予想外で…一体どんな曲なのか気になる!気になりませんか?


​リズムゲーム部分感想

全12曲収録。
画面をタッチするのと背面タッチで操作するので、必然的にvitaを持ってプレイすることになるんですけど……
vitaって大きいね。普通にvita握ると真ん中のノーツに触れないもんね。
おかげで、中央2個のノーツだけミスしまくりでした。楽器別に操作が違うって点は楽しかったんだけどなぁ…

最終的に中指でvita支えて、親指でタッチパネル操作して、薬指で背面タッチ叩くっていう2度とやらなそうな持ち方で解決しました。
とはいえ、やっぱりミスのほとんどは画面中央のノーツで発生しちゃうんですけどね。


そんなことをぶつくさ言いながらプレイしていたら、いつの間にか一晩経ってました。

気づいたらRhapsody in you ばっかりプレイしていますよ〜。賑やかなイントロからの主張強めなキーボード大好き(๑˃̵ᴗ˂̵)
何気にドラムパートがないから台に置いて人差し指でプレイできるのもポイント高いです。


まとめ

なんだかんだ全員良い子で好きになれたのは乙女ゲームの中では珍しい部類かもしれません。

その分これぞっ!てキャラクターも存在しないんですけどね。純粋にバンド活動が中心のストーリー構成でしたから、恋愛については急に挟まった感あってノリきれなかったんですよ…

だから、青春バンド物ストーリーとしては楽しめたけど、乙女ゲームとしてはそうでもなかったってところでしょうか。