ニンテンドーDSソフト『ココロノココロン』をプレイしたので、感想を書きます。
このソフトは2011年のDS末期に発売された女児向けゲームになります。
基本的にはお使いゲームになっており、アクション性はミニゲームにのみ若干存在。お使いも一本道なので女の子に優しい作りとなっていました。
ストーリーは『主人公がココロン星にやって来て星のみんなと仲良くなる』というもの。ちょっと特徴的な可愛いキャラクターが沢山出てきます。
全体のゲーム性についての感想
「ほのぼのとしたキャラクターの外見」や「木を揺すったら木の実が落ちてくる」ところなど、どことなくどうぶつの森を連想させるような雰囲気があります。
しかし一本道。
全くと言って良いほど横道に逸れる隙がなくお使いさせられるので、ゲームとして考えると物足りないものがありました。
自由度は結構低いので、ときどきキャラクターを動かしながらシナリオを読んでいるだけになります。ノベルゲーの延長だと考えたらいいのかな。
一応、一本道だからこそ次に何やるのか迷いにくいという利点はありますね(自分はちょくちょくフラグ見落としては焦っていましたが)。
総当たりしていたらなんとかなるし謎解きも簡単。ゲームオーバーもないので、ゲームテキストの漢字を読める子なら楽勝でクリアできるかと思われます。
操作性は可もなく不可もなく。
動かすのはほとんどボタンで、タッチペンはちょろっと使うくらいです。
あと、ワープ地点が多くてマップ移動が楽なのが良かったと思います。
ストーリー感想
最初にココロン星に到着したときには、なんか目玉みたいな植物が生えていて面食らいました。
でもゲームを進めていくうちに、住民たちは素直でいい人たちばかりだと分かりみんなと仲良くなるのが楽しくて、特に気にならなくなりました。
トラブルが起きてもウイルスみたいなやつ(ヤミクロイ)を追っ払ったら解決できるから、「この調子でちょくちょく出てくるワルっぽい娘を更生させたら終わりなのかなー」くらいに考えながらひたすらほのぼのとプレイ。
ご都合主義な設定ばっかりだったけど、元々ゆるふわ世界観だから気にしない気にしない。
中盤までのお気に入りは、ケーキのストーリーです。
ひたすら「ケーキ…ケーキ…」と呻いている住人たちがシュールで可愛かったです(*´꒳`*)
それはともかく、そんな平和な物語の雰囲気が変わったのは、主人公が星の住民ほとんどに嫌われてしまった辺りですね。
ちょっとしたウワサで、仲良くなってたココロンたちからそっぽ向かれてしまうんです。それまでポジティブに頑張ってきた主人公もお疲れな様子でした。
自分に非がないのに友人たちに一斉に嫌われる描写になっているから、子供が読んだら怖がりそう。このゲーム子供向けなんですけど。
「住民の態度が急変したのはもちろんヤミクロイの仕業だろう」と思いながら、黒い月に行って帰ってみたら…
なんかミサイルが置いてあってびっくりしました∑(゚Д゚)
今までゆるキャラしていた奴らが「戦争だー」とか言い出してて怖い。
(兵器用意している割には他のエリアの住民が自由に出入りしていて、ちょっと和みましたが)
その後「白い月」というところに行けるのですが、ここがまた怖い星でした。
月とかいう名の研究施設だし、なんか研究用に連れてこられたココロン居るし。技術はあるのに星の外へ出てはいけない決まりがあるのて、閉塞感を感じますね。
そこからココロン 星に戻ってみんなの誤解を解いてからは、再び雰囲気が明るくなって安定感がありました。
(ヤミクロイを除けば)ラスボスであるメランさんはココロン星の住民に迫害された過去をお持ちでしたが…
元からキャンディに扮装していたら迫害されなかったのでは?とか突っ込んではイケナイ。
けどそう考えてしまったせいでなんか緊張感を感じなくなってしまいました。
最終的に開かれた宇宙一のお祭りは「みんなでシャボン玉で空を飛ぶ」とかいう超ふわふわしている祭り(?)でした。世界観に合っていて大変よろしかったと思います。
そんな感じで、ただゆるいだけかと思いきや意外とシリアスな面もあって驚きながらも、結局可愛い世界観に癒されました。
全体的にはラスボス含めみんなと仲良くなれたので大満足です。
みんなと仲良くなったという割に、ストーリー終わってもココロン星にはソラトモになっていないココロンが居るますけれど…
気になるけど気にしてはイケナイ。条件は厳しいものの、一応ソラトモになれるみたいですし。
キャラクター感想
見た目ユル可愛くて独特な感じが気に入りました。
最初からいい子だったり、少しシャイだったり、気難しかったりと性格も色々。
最終的には仲良くなったときには、ほとんどのキャラに好感が持てました(ただしあのりんご野郎は苦手)。
キャラ数が多すぎるのでお気に入りの子だけに絞って感想書きます。
○ジャララ(森のエリア)
ソラトモを100人作るのが夢なのに、恥ずかしがり屋なせいで同じ森に住んでいたココロンに認識されていなかった毛玉。
力が強かったり王様と仲良しだったりと、実はポテンシャルが高そうなのが魅力の一つだと思います。
みんなと仲良くなってからもお家作らずに木の上で生活しているところがツボ。
○イエン(城のエリア)
まさかの家がモチーフという革命的デザインの見た目しています。ダジャレ好きの子です。顔がほのぼのしていて大変よろしい。
○マコ(夏のエリア)
もう外見がトマト!可愛い!
ひと目見て気に入りましたが、殆ど出番がなくて残念でした。
初対面で話しかけてもほとんど返事がなかったのにあとからメールで謝罪が来るところが可愛い行動でした。
○主人公
明るくてポジティブなとても良い子でした。その圧倒的なコミュ力には賞賛するしかありません。
大抵の人はこの子を操作していて好感が持てるんじゃないかと思います。
まとめ
基本的には難易度低いしストーリーも途中までゆるいしで、気楽に楽しめました。この手のゲームは寝る前にやると良いんですよ。
終盤は気合いで一気に駆け抜けましたけど(ーー;)
今度はぱっと見雰囲気の似ているとんがり帽子シリーズとかやってみようかなあ。
そういや買う前にココロノココロンをGoogleで調べていたら、サジェストの1番上が「ココロノココロン 怖い」だったんですよ。
やっぱりみんな白の月は怖いと思いますよね…。
プレイ時間 : 9時間