こんにちは。
ニンテンドーDSソフト『堕天使の甘い誘惑 X 快感フレーズ』をプレイしました。


元々「快感❤︎フレーズ」という少女漫画があって、その乙女ゲーム版のようです。
かなり前に「KAIKANフレーズ」とかいうアニメ版の方を序盤だけ観た覚えがあるのですが、確か90年代くらいのアニメだったような気がします。

そして今までこの作品はてっきりBL漫画だとばっかり思っていました。だってあのアニメ数話観てもヒロインが出てこないんだもん。


だから実質このゲームで、快感フレーズという作品に初めて触れるようなものですね。昔々の少女漫画のお話ということでおっかなびっくりプレイしていきます。


※※ネタバレ(?)注意※※


おおまかに感想

いやすげーなこのゲーム!

まず17巻もある漫画を1ルート約2時間に納めているから超スピーディー。もちろん急展開もあります。
それでいてちゃ〜んと内容が理解できるように収まっているので圧縮が上手いです。本当に17巻分もあるのか?っていうくらい。

次に攻略対象がものすごい勢いで主人公に惚れている点。
いや乙女ゲームだと普通じゃんとか思われそうですが、ほぼ全員が一目惚れレベルで攻略完了しているからやばい( ゚д゚)。
もうこっちがどうこうする必要が一切ありません。最初だけ惚れてない高山さんが癒し。

そんでもって、内容がもの凄い金太郎飴だったりします。
元々漫画で咲夜ルートしか存在していないから仕方ない部分はありますが、デートの内容まで似たり寄ったりなのはなかなか素晴らしい。
ラスト3割の個別部分以外大体一緒…というか結末もハッピーエンドは全く同じなんですよね。
おかげで手動スキップのくせに2周目からは1ルート1時間で収まる長さでした。


あとは細かい部分を…

○スチルは縦のものと横のものがありまして、縦スチルは2画面ぶち抜き形式です。DSだからこそできる手法ですね。
ちなみにスチルが画面に出てるときに攻略対象をタッチすると、セリフを聞くことができます。

でも下画面しかタッチ出来ないから下半身にばっかりタッチしてしまうことになるんですよ。足に触るしかないのがなんだか変態っぽい。


○データ消去不可っぽくて(当然中古しかないので)既読スキップをやりづらい問題が発生します。

しかしそもそもスキップがボタン押しっぱなしなタイプな上、観てないシーンがどこなのか分かりやすい構造をしているため、そこまで気になりませんでした。


○ミニゲーム面倒!
曲を何度も聴けると言う点では良いのかもしれませんがね。
「真夜中のシンデレラ」とかかれこれ10回以上聴くことになるからなんか歌詞をいつの間にか覚えてしまうほど。
…いうほど過激かな?この歌詞



キャラ別感想

攻略対象のみ。

○大河内咲夜
ここまで合わないメインの攻略対象もなかなかいないですよ。
元々俺様キャラはよほど上手くなければショタにしか適用されない(わがままなお子様はむしろ萌えるのよ)、というのが持論なのですが…それにしたってやばいわ。

序盤の時点で既に犯罪ですし。
主人公の歌詞勝手に使った時点で、「歌詞の使用料ふんだくろうぜ!」としか思えないわ、やばいわこいつ。

た、多分漫画の方じゃもっと細かく描かれていてまともなんですよね?

※後にwikiを見て17歳だと分かってから許せるようになりました。
なんだ…若気の至りか…ε-(´∀`*)ホッ


○藤堂雪文
一応バンドのリーダーらしい人です。咲夜が偉そうすぎて微妙に影が薄いんだよなあ。
基本これといって目立ったマイナス要素のない優等生キャラってイメージです。

セフィロスと学園ハンサムのアゴ先輩を足して2で割ったような髪型なせいで、新しいスチルが出る度に吹き出してしまうのが欠点っちゃ欠点か。

本人ルートでご両親が出没されていて、そういえば結婚までしているのに他メンバーの家族って見た覚えがないなーと感じました。


○桐生敦郎
可愛いとか頼りないところもあるとか作中で言われてますが、正直そうか?って感じがします。そそっかしかったのって、アメリカで忘れ物したときぐらいじゃねーですか。

恋愛に関しても咲夜に次ぐ勢いでグイグイ来てますからね。寧ろ喋りとか考えると1番しっかりしてそうなんですよ。

だからまあ、お仕事中の謎ファッションが気になったくらいですね。あと結局姉ちゃん出てこなかったな…弟キャラなのに。


○佐久間和斗
TOWAさんは…どう見ても体格的に男なんですけど、一応女性っぽい美人設定らしいです。

個別パートではいちゃついてデートしただけでした。特別大事件が起こるわけでもないですし、せいぜい独占欲が強めっていうくらい?
あまりにもエピソードがなさ過ぎて、原作で出番貰えてないんじゃないかと気になりましたよ。


○永井良彦
デスメタルサン太はちょっと見てみたいです。

なんだかんだ主人公がやってきたときに気を使っていたのはこいつですよ。1番音楽の話してるのもこいつですし。
そう言う意味じゃダントツで好感度高いですね。

この人、なかなか自己評価が低めだったり慣れない高級レストランで誕生日をお祝いしていたりしてまして。他のメンバー達が妙に女慣れしていて自信満々ななか、割とまともな気がしてくるんですよー。
それでも十分にレベル高いですから。


○高山仁司
メンバーがのっけから主人公に惚れているなか唯一攻略に時間がかかっているのがマネージャーの高山さんです。

最初は主人公の経緯考えたら厳し過ぎね?と思ったものの、選択肢によって褒めてくれたり叱ってくれたりと大人な対応をしてくれるので良い人な気がしてきました。

というか他の男性陣が主人公に対して肯定的すぎるのよ。終盤でようやく高山さんがそのことを危惧しているのが、今更過ぎて笑えてきました。

唯一ダメだったのがスピード狂設定ってくらいかな。

…とか高山さんを心の拠り所にして進めていたら、物語終盤で死亡されておりました(-ノ-)/Ωチーン
なにもそんな雑に殺さんでも。

だから本人ルートで蘇ってくれたときは嬉しかったですね。別に生き返っても物語上でなんの支障もないわけですし。





原作未読でも大丈夫か不安でしたが、むしろ予測できない面白さがあって楽しめました。
とはいえ全員展開が同じだから、お値段相応かと言われるとウーンビミョー(ーー;)っていうところです。

プレイ時間 : 9時間30分