幸福になれる女の条件 -2ページ目

幸福になれる女の条件

           天海 彩

ブルータスとブルータスの弟と私で、お墓の前で。。。


「なぁ、草取り面倒だよ。 除草剤やっちゃダメなの?」


「除草剤? それいいな。 買って来る?」


「ダメよ」


「なんでよ、大変じゃん」


「なんでってなんでかダメよ、お墓の中の人の心、死んじゃうよ」


「もうすでに死んでるじゃ~ん」


「だよな、やっちゃう?」


「ダメだってば! バチ当たるよ」


「草ボーボーのほうが、バチ当たる気がするぜ?」


「な、やっちゃえやっちゃえ♫」





     「マメに通い、草を取りながら手入れを怠らない事も供養だ」と、
       暑いからお墓まで行きたくないブルータスパパに叱られ、
        むくれる長男と次男に「人として……」と、諭すように叱る父より、
         そのお墓に入る予定のない私が一番に通ってる気がする 天海 彩







「ねぇ、眠れないんだけどさ」


「目つぶって、じーっとしてなさいな」


「じー…………」


「やっぱり眠れないんだけど」


「ひつじ数えるんだっ」


「……ひつじ、あ、あれはヤギか?」


「ねぇ、やっぱり眠れないよ」


「うるさいな~っ! パンチして眠らせてやろうか?」


「それ、永眠しちゃうよ。 てゆうか、電気消してよ!」


「それは無理な相談です」





             怖がりが怖いビデオ観た日には、
                   なんだか特殊な能力ついた気がする 天海 彩









お茶すする休日の実家の茶の間で、兄と母と私。。。






「茨城のパワースポット行ってきたぞ」


「そなの? で、どう?」


「何が?」


「何か良い事あったの? って聞いてんの」


「仕事中に怪我しなくなったぞ、すごいだろ?」


「……にいにさぁ、 なんてお願いしたの?」


「仕事中に怪我しませんようにってだよ」


「なんで宝くじあたりますようにってお願いしないの?」


「え?」


「え? じゃないよ。 宝くじ当たれば仕事辞められるじゃん」


「あ……そこまで考えなかったなぁ」


「で、お母さんは、何をお願いしたの?」


「みんな今までのように何事もなく、幸せで暮らせますようにってね」


「…………」










         天然色な家族の中で一番苦労していないくせに一番やさぐれている 天海 彩