2023.9/21
スプリセル(再)20mg1日目
9時に吐き気止めのグラニセトロンゼリーを飲んで、9時半にスプリセル20mgを飲む。
10時に、主治医の、お付きの先生がやってきて、去年のスプリセル100mgの時の副作用を色々聞かれた。
一番怖かったのが胸の痛み。
夜になると、心臓を鷲掴みにされたような痛みが出てきて、横になるとさらに雑巾絞りされたようなものすごい痛みに変わった。
息をするのも苦しくなって、座ってても耐えられなくなり、スプリセルを開始して13日目の深夜に限界突破。
そのとき
「他にはどんな症状がありました?」
「口の中が不味くなったり、吐き気と身体の痛みは飲み始めたその日から始まりました」
「そうなんですね。今回はその時の5分の1の量なので、そこまでならないといいですけどね…」
「…遅かれ早かれなるような気もちょっとします…」
今までのどの抗がん剤も全部同じような経過を辿って、さすがにもうスプリセルを再開するにあたって覚悟もしてきた。
「大丈夫です。ならない、きっとならないです!」
お付きの先生にそう言われて、優しい人なんだなって思った。
でも…
「わたしはなると思う…」
わたしはこのことに関してもう一切夢を見たりもしないし、期待したりもしない。
先生の言葉に応えられる自信もない…。
「…賭けますか?」
突然そう言われて、
「えっ……わたし勝ちますよ…」
そう言ったら先生笑ってた
この時は元気だったから、わたしが副作用でへばるようには見えなかったんだろうな。
それからなんともない時間がすぎて、
あれ?いけるかも…と思った11時半。
スプリセルを飲んでちょうど2時間後に猛烈な吐き気が始まった。
予防に吐き気止め飲んだのに…
正直、吐き気は大丈夫だと思ってた。
3分おきに胃液が喉を駆け上がってきて、まじで気分悪くて、ナースコールを押して看護師さんに相談。
吐いた方が楽なのは分かってるけど、吐くこともしんどいから吐きたくなくて目を閉じて喉元に意識を集中する。
やばいやばい…最悪…
グラニセトロン飲んだのに…
飲まなかったらもっとやばかったってこと?
どゆこと…??
グラニセトロンでもすでに効かないくらいなの??
頭の中にはたくさんの「?」があったけど分からないまま、看護師さんが吐き気止めの点滴をしてくれたおかげで30分もするとやっと逆流感から解放された。
今度こそ吐き気止めが効いてくれたことにほっとして、それから少し遅れてお昼ご飯も食べれた。
昨日も思ったけど、ここのご飯普通に美味しい。
先生に散々、美味しくないからねって念を押されてきたけど、全然ふつうに美味しいよ
ご飯を食べ終えるとすっかり疲れてしまって、身体が重くなって、倦怠感に抗えずベッドで横になる。
しばらくして…
主治医の先生とお付きの先生がやって来て、
起きあがろうと思ったのに身体が鉛のように重くて、そのまま横になってるわたしを見て主治医の先生は…
「大丈夫?厳しそうだね…。前にスプリセルやった時もこんな感じだったの?」
「…スプリセルに関係なく今までの抗がん剤でもこうなってきました…。これがわたしの通常モードです…」
先生はやっぱり話で聞くだけで、実際外来に来れてるしって思ってたのかもしれない。
わたしの言葉にびっくりしてた。
「ちょっと厳しいね…やめる?」
「えっ…?!早くない…?」
諦めんの早っ!って内心ツッコんでしまった
「まぁたしかに早いよね笑 でも明日も飲める…?」
「飲みますよ…」
「いや、一日置きにしよう。明日はお休みで。それで4〜5日様子見よう。吐き気は?」
「さっき吐き気止めしてもらって今は治りました。だんだん足も痛くなってきた…。ロキソニン飲んでるけどまだ我慢出来るくらい、これから強くなってきそう…」
お付きの先生、わたしさっきの賭け、もう勝っちゃったよ笑
そう言おうと思って、お付きの先生の顔を見て言うのをやめた。
スプリセルは一日置きになった。
痛みに関してはロキソニンを継続して、効かなければナルサス(医療麻薬)を使うことに。
胸が痛くなったり、違和感があったらすぐに伝えて、と言われた。
グラニセトロンゼリーは中止で。
吐き気が起きたらすぐに点滴出来るように準備しておいてくれるみたい。
17時過ぎに、お付きの先生がひとりで再び様子を見に来てくれた。
変わらずしんどくてずっと横になってた。
それからは、徐々に少しずつ回復して気力でシャワーも浴びれたし、夜ご飯もおいしく食べれた。
量が多くてなかなか完食できないけど、朝ご飯と夜ご飯は2つのメニューから自分で好きな方を選べる。
ご飯は結構楽しみのひとつ。