どうしても今、空海さんとお会いしたく…和歌山の高野山まで今行くことは難しいので、高野山・東京別院に行ってきました。東京別院の存在は知っていましたが、行ったのは初めてです。建物の外には大きな空海さんが出迎えてくださっていました。
誰もいないご本堂。扉を開き中に入ると「弘法大師」と書かれた大きな額が目に飛び込んできました。
高野山そして空海の写真家の第一人者である永坂嘉光さんをお迎えしたイベント『空海 〜足跡と祈り』と題したイベントを今週末に控え、
空海さんにお会いしたい、お話したい…という気持ちでやってきましたが、中央の護摩壇奥に鎮座されているお大師さまの御姿を拝見した途端、それまで冷えていた身体が芯から温まり、やはり凄い存在なのだな、と。
白檀と丁子が合わさったような清々しい香りの中で手を合わせていると…いつしか私は高野山にいる様な感覚になり、数年前、高野山奥の院で体験したある出来事を思い出していました。高野山にこれまでも何度通っているのか自分でもわかりませんが…その時は、ダライ・ラマ法王のご灌頂を受ける為、5日間ほど高野山におり、その日は最終日でした。
早朝、奥の院で体験したことは本当に不思議な出来事でしたが、人としてとても大切なことを空海さんに教えていただいた様に私は思っています。
週末の対談では空海の祈りについて、永坂さんとお話させていただきますが、そのことを思い出す為に、昨日、東京別院に行かせていただいたのだな…と思いました。
なんだかとても有り難く、燈明を捧げさせていただきました。