別ブログより はじめに | みんな違ってみんないい♪

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双子の一人がPVLによる脳性麻痺と診断され、生後2ヶ月からハビリ(ボイタ法)をしています。母である私は娘へのボイタの効果に感動してPTにまでなっちゃいました。ハビリのこと、かわいい子どもたちとの日常、悩み、ちょっとしたお役立ち情報などを気まぐれに綴ります

別ブログで書いていた中で残したいものをコピペし、必要に応じて加筆した記事が続きます。
よろしくお願いします。



タイトル「はじめに」

わが家には小学5年生の双子がいます。

2ヶ月早産で生まれた双子の妹は、生後1ヶ月の時に脳の両側に嚢胞が多数あるPVL(脳室周囲白質軟化症)であることが発覚しました。

「中等度以上の麻痺が必ず出る。歩くことは難しい。寝たきりかもしれない、車椅子で自走できるようになれば不幸中の幸いと思った方がいい」
という医師の言葉にショックを受けながら、その時検索してたまたま見つけたボイタ法(以下ボイタ)を生後2ヶ月(修正0ヶ月)で開始し、以後今に至るまで続けてきました。


ここでちょっと説明をはさみます。

 ボイタについて

ボイタというのは、チェコの神経科医のボイタ医師によって編み出された何十年も歴史のある理学療法で、日本でも保険適用になっています。


子どもにあおむけや横向き、うつぶせといった特定の姿勢をとらせて、身体の特定の部位を刺激することで、反射の力で人間が本来生まれながらに持っている移動運動に必要なすべての運動パターンを活性化することができるとされる療法です。

健常であれば自然に起こるこの運動パターンが、脳に損傷があったりする子では出てこないため、ボイタで誘発して使えるようにしていくというわけです。

そしてその運動が繰り返されることが脳の神経ネットワークにまで影響し、姿勢や運動面だけでなく、知的面や嚥下や呼吸、発声、自律神経系、目の動き、認知面などにも効果的であると言われています。

(国際ボイタ協会のボイタ法についての説明文書から一部抜粋しました)





生後半年頃までは右側ばかり向いて、自分の力で正面に向けず、緊張が強くそりかえってしまい、泣いてばかりいた娘。

それがボイタを続けることで徐々に徐々に緊張が落ちていき、ガチガチだった体のこわばりがとれ、笑顔で過ごせる時間が増え、動くのに必要な筋肉がいろいろなところについていき、肘をついたうつぶせができるようになり、ハイハイやお座りができるようになり、つかまり立ち、伝い歩き、ついには独歩ができるようにまでなりました。

試してきたことはボイタだけではなくて、それぞれその時々で効果を得てきたと思っていますが、この10年間、娘の身体の成長を最も強力に支えてくれたのがボイタだと確信しています。


最初はボイタのたびに泣いてばかりだった娘。
(どうして泣いていたのか、何が嫌だったのか、最近になって言語化して教えてくれました。またそのこともおいおい書いていきます)

私も時に悩みながらどうしたら泣かずに少しでもお互い楽にできるかと試行錯誤しながら続ける日々でした。

それが年月を経て、ちょっとずつ泣かなくなり、嫌がらなくなり、だんだん身体の不調を感じる時には「ボイタやって」と言ってくるようにまでなりました。

今では、思春期にさしかかり、反抗期っぽい様子も垣間見える娘ですが、毎朝の20分程度のボイタ時間を「身体をケアできて母(私)と2人でゆっくり話せる大事な時間」だと思ってくれているそうで、率先して早起きしてマットを自分でひいて待っていてくれます。

「ボイタ続けてきてほんとよかった。身体で心配なことが出てきてもボイタやってればよくなるから安心だし。やめないでくれてありがとう〜」

「ボイタって、最中はちょっと疲れるけど、やると体が軽くなるし、動かしやすくなるし最高。みんながやったらいいのに。たくさんの人に広めてほしいよ」

そんなふうに笑顔で話してくれる娘を見ながら、ボイタを知れて、続けてこれて、本当に良かったなぁとしみじみ思うのです。


これまでたくさん助けてもらった分、私も誰かの力になりたいと思い、PTになりました。

コロナでストップしていたボイタ講習会がもうすぐ再開するらしいので、きっと取得して、ボイタセラピストになるぞ!と意欲を燃やしている🔥私です。

これから、手技も含めたボイタのもっと詳しいこと、娘の成長のこと、泣いてた頃の試行錯誤のこと、娘に聞くボイタの最中や終わったあとの感覚、そしてボイタ以外でもわが家がやってみてよかったこと、誰かに役立ちそうな情報などを書いていきたいと思っています。

ゆっくり更新になりますがよろしくお願いします。