ハンニバル | ほぼほぼ 映画依存症

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映画のあらすじや感想を、個人的見解から評価。
男前俳優 or マッチョ俳優が出演している場合のみ、
ちょっと甘めの評価になるのが、
たまに傷かな。

★★★★☆
公開:2001年
制作:アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、ジャンカルロ・ジャンニーニ、レイ・リオッタ、ゲイリー・オールドマン、他
原題:HANNIBAL



あらすじ:
「羊たちの沈黙」から月日は流れ、FBI訓練生だった女性も、もはやベテラン捜査官になっていた。ある日、彼女は任務中に指名手配犯を射殺したことで、窮地に立たされていた。レクターのせいで歩くことも出来なくなっていた大富豪は、それに目を付け、彼女をレクター捜査へ復帰させ、レクターを誘き出そうとする。
その頃レクターはフィレンツェで、名前を伏せて司書として働いていた。しかし、偶然出会った警察官がレクターだということに気付く。

感想:
羊たちの沈黙」の続編。

前回と同様に、猟奇的な犯罪者レクター博士と、FBI捜査官の女性の駆け引きが描かれる。

まず目を奪われるのは、レクターに恨みを持つ大富豪。
大富豪は、レクターに飲まされた薬のせいで自ら自分の顔の皮を剥いだので、
とにかく見た目がグロテスク。
ひきつった肌に瞼のない目、崩れた鼻は、目を背けたくなる。

前作では、レクター博士が行った犯罪は、そこまで紹介されていなかったが、
今作では捜査官の女性がレクター捜査をするにあたって、
様々な現場写真を目の当たりにする。
猟奇的な犯罪者であるが、紳士的な面が強調されていた前作と異なり、
犯罪者としての異常性がクローズアップされる。
前作の「逃亡シーン」で見せた猟奇性が、随所に散りばめられており、
ラストは吐き気を催すレベル。

しかし、前回のような緊張感やスリルはない。

ゴージャスで魅惑的な映像は、映像としては美しいのだが、
緊張感には遠く、
その中で繰り広げられる猟奇的な殺人は、
グロテスクさが増して見えてしまう。
FBI捜査官に向けられているであろう変質的な愛情も、
いまいち伝わってこない。

極め付けが、終盤のキスシーン。
いやいやレクターさん、そこで普通の男みたいなことをされても・・・、
と、げんなり感は半端ないものである。

前作と比べ、ここまでイメージが違ってくると、
原作が気になるものである。
ということで、
ついさっきネットで原作を注文しました(笑)
原文ではなく、翻訳本だけどね。

1作に付き上下巻セットなので、読むのに時間がかかると思われるが、
読んだらまた感想を書かせて頂きます。