今明かされる「戯れの愛はやめて」のひみつ!!

これが30年前のレコードだ!


佐伯一郎先生が作った「戯れの愛はやめて」が実は二十数年前に台湾の新人女性シンガーによってレコーディングされていた、というお話しは2008年5月にこちらに紹介させていただきました。

なんと今回、その二十数年前(2010年現在ではちょうど30年前になります)のレコードの情報が明らかになったのです。
そのときのお話しでは、「台湾の新人女性シンガーが日本でレコーディングしたけど事情があって発売ならなかった曲」ということでしたが、どうやらプレスされ、発売されたようなのです。中古市場にも出回ったことがあるようです。
残念ながら、管理人は、そのレコード盤を手にすることはできていませんが、そのレコードに関する情報を得ることができました。
それでは、そのレコードについて紹介いたします。


これがそのレコード(17cm EP)です。
ヤン・シューメイ「ミ・ノーチェ・東京」
ミノルフォン KA-1212 (1980年6月1日)
A面「ミ・ノーチェ・東京」
B面「戯れはやめて」

(B面)戯れはやめて
作詞 山上路夫
作曲 佐伯一郎
編曲 京建輔
歌 ヤン・シューメイ

ジャケットは小さな写真しか入手できていません。不鮮明ですがご了承ください。

2010/10/12追記
ついにこのレコードの実物を入手することができました。鮮明なジャケット写真もあります。こちらをご覧下さい。

ヤン・シューメイ「ミ・ノーチェ・東京」のB面に収録された歌「戯れはやめて」が、亜耶ちゃんの「戯れの愛はやめて」のオリジナルです。
そういえば歌詞では「戯れはやめて」と歌っていますね。「戯れの愛はやめて」とはひと言も出てきません。ひょっとしたら亜耶ちゃんの作品にするときに、タイトルのほうだけ現代風に少し変えたのかもしれませんね。
管理人は、「戯れのはやめて」のロゴの「愛」だけ赤くしているのがすごくいいなと思います。やっぱり「愛」が大事です(笑)

曲と歌詞はもちろん亜耶ちゃんのバージョンと全く同じです。キーも同じBmです。テンポもほぼ同じです。ただし編曲は全然異なります。亜耶ちゃんの「ジャズ風アレンジ by 近田博子」に対して、1980年の作品にしてはもっと昔のアレンジで、70年代、それも70年代初頭の歌謡曲タッチです。余談ですが、管理人の調べでは近田博子さんは1980年にはまだ生まれていません(笑)
アレンジがシンプルな上にイントロや間奏も簡潔ですから、亜耶ちゃんの「戯れの愛はやめて」が3分23秒と比較的短い曲なのに、「戯れはやめて」はなんと3分1秒とさらに短くなっています。
なお、A面の「ミ・ノーチェ・東京」は2005年に平浩二さんがカバーされています。


さて、その「戯れはやめて」ですが、なんと昔のレアな音源を集めたオムニバスCDに収録されていて、今でも聴くことができるんです。管理人もオリジナルのレコードは入手できていませんが、そのオムニバスCDは買うことができました。それで今回この歌を聴くことができたのです。


これがそのCDです。
続・歌謡曲番外地 恋のコマンド
SOLID RECORDS CDSOL-1268 (2008年11月15日)
\2520(税込み)

2008年の発売ですから2010年時点でも注文すれば容易に入手することができると思います。
あきいずみ「バカンス」、恵美「犯ちは一度だけ」などから始まって、ヤン・シューメイ「戯れはやめて」までマニアックな全19曲が収録されています。
管理人は19曲収録されているうち歌手名を知ってたのは3~4人でした(笑)。
 


「戯れはやめて」…曲名が同じではなかったのですね。だからいくらネットで曲名を検索しても見つからなかったわけです。JASRACのデータにも「戯れはやめて」はちゃんと掲載されています。
こうなると、そのレコードの現物をぜひゲットしたいと思います。いつか入手することができたら、また報告いたします。

2010/10/12追記
ついにこのレコードの実物を入手することができました。こちらをご覧下さい。


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2010/8/6掲載 2010/10/12追記 2019/11/14移植