羊が大きいと「美」。 | 時をかける鈴木氏

時をかける鈴木氏

過去のコトやら未来のコトやら - キロクとキヲク



仕事の帰りにFM「DEAR PARTNER」をたまに聞きます。
松任谷正隆と中井美穂が毎週ひとりゲストを迎えて
笑っちゃう位ポジティブなトークを、
笑っちゃう位キラキラ繰り広げる寒~い番組です。
どんなにネガティブな発想・発言も浄化して
出来過ぎた小説の一場面みたくしちゃうのは、
FM特有のドライな音場感に見事に嵌ってる。
妙にサラサラした感じが村上春樹に似てるとも思う。

昨夜のゲストは書道家の武田双雲。
書道家っつーカテゴリーは意味が解らんけど
又この人のポジティブさが半端無くてね・・・。
鬱陶しいを超えた清清しささえも超えて鬱陶しい、っつー。
と言いつつ、負けずに楽観主義な僕は
ムカムカ+ニヤニヤしながら聞いてた訳ですが、
妙に聞捨てならぬ前衛的な内容がありまして。

味覚より先に「美味しい!」と口にすると
不味いものも美味しくなる。

なんという事か。
如何に美味しくするかと飽くなき探求の結果に
「美味しい」が伴うのではなく、
如何に美味しいと思い込んでから口にするかで
「美味しい」が生まれるという雑な精神論。
あらゆる概念をぶち壊してしまいそうで怖い怖い。
過程と結果を本人意思で逆転してしまうという
楽観主義の境地をサラりと出してきた。

真偽の怪しい薀蓄による「御膳立て」でもって
味の良し悪しを判断しがちな自分にとって
衝撃的つーか警告的つーか
久し振りに脳ミソやられました、です。

味蕾に全神経を注ぐ来月のヌーヴォーは
いつも違うアプローチで臨めそーです。
同席の方々、宜しくお願いします。