備蓄米放出で価格若干下がるかなどと連日報道されている
備蓄米の入札価格はそれほど安くなく、第一回目は21,217円でした
これは倉庫渡し価格で税別
備蓄米も米生産の7割は東日本なのでそれに近い
出庫料、輸送費、買い付け団体の経費、販売先で精米すれば、その会社の経費と利益、輸送費などもろもろ経費掛かる
精米されたものが学校給食など公共性高いところに行き、あるいは年間これだけの米欲しい、買い付けると約束していた、外食企業やコンビニのベンダー、あるいはスーパーマーケットなどへ
中小やいわゆる街の米穀店などへの配分というか
そういうところは少ないと思われる
街の飲食店など、米の仕入れ米穀店からが多い
そういうところはかなり仕入れに苦労して困難になっている
一般流通というか、報道でも出される米流通というのは
生産者→農協→全農→米卸→スーパーなど小売店→生活者
米卸→米穀店→飲食店あるいは生活者
米卸→大手業務筋
小生、何度も云っていますが、そういう昔からの流通というのは少ないのでありまして
集荷団体(全農など)が集荷した6年産は200万トンと少し
6年産生産量は679,2万トンと発表されている
仮に200万トンとすれば全体の3割程度ということになります
そうです、主流ではないのです
わたし、同業者というか米会社の皆さんに云っているのは、
卸会社より競争力ある経営出来ますよ
それは、大規模生産者との直接取引、取り組みが出来るからです
生産者が直売すれば一番強い
が、
すべて直売とは現実難しい
だから、複数の販売チャネル持つべしと言ってます。
米問題は資金、在庫(倉庫)問題が大きい
年1回収穫の米代金をどう回収、負担をどこがするかということです
また、春先から気温上がれば定温保管する必要があります
在庫をどこが持つか?
価格は需給状況と市場(マーケット)で変わるし違います
生産する農業経営体、経営者は売り先見つけてからなにをどう作るか決める
生産側の理屈、プロダクトアウトの発想ではなく、顧客の意向、マーケットインの発想が大事ということはそういうことです
だから、
全体の話し、農政の話しと自分の経営とは分けて考えないといけません
農業者と話していると農政問題になることが多かった
そういう時、わたしは農政問題を論じていても、一農業者がどうなるものではない、それより自分の経営を考えるのが先決だと言い続けてきました
(おかげでわたしのまわりでは最近そういうこという農業経営者すくなくなりました^_^)
農産物扱う、米穀店、米会社も同じ
自社に有利な仕入れをしようとして少しでも安いところから買って少しでも高く売りたい
そういう自社中心、自分勝手な会社はこういう事態になると困難を極めます
仕入先、売り先、どちらにも喜んでもらう、お役に立てる
それにはどうすればよいか?
そういう発想が大事なのです

会社というのは付加価値を創出する装置であります
付加価値というのは自社からみた付加価値ではなく
仕入先、販売先、取引先からみた付加価値です
「あの会社と取引したい」
そう思われるような会社にしたい