日本人には普通のことでも、外国の人から見たら信じられないことがある。それは、器を手に持って食べるという習慣だ。お椀にも、考え抜かれたデザインがある。

ある外国人デザイナーの指摘で、小生もハタと気がついた。

お椀は木で作るものですね(最近はプラスチックが多いですが)お椀は、熱い汁ものを入れるものです。

木は熱伝導率が低いので、手に持った時、あるいは直接器を口に付けたときの心地よさを演出しています。

そして、お椀には口径3寸8分~4寸(114mm~120mm)、高さが口径の半分という、伝統的な「きまり寸法」があるのだそうです。

なにげなく使っている器も、そのように出来ているのですね。

小さい方は女性の手に、大きい方は男の手にしっくり来るようになっていて、持つ姿が美しいわけです。

デザインとは、姿、格好のことを云うのではなくて、もっともっと奥が深いものなのです。

日本の伝統的なものには、そのような奥深さがたくさんあります。

そういう、基本をもっと勉強したいと思っています。