引き続き、新潟コシヒカリ問題です。

新潟コシヒカリは、イモチ病に強い、新潟コシヒカリBLにすべて変更する方針のようです。

それも、17年産米から一斉に変えるというので、混乱が生じているわけです。

種子法のことは、よく分かりませんが、コシヒカリでないのにコシヒカリと名乗るのは如何なものでしょうか?

http://ineweb.narcc.affrc.go.jp/search/hinsyu_top.html

このアドレスは、イネ品種データベースです。

品種のところに「コシヒカリ」と入れると、新潟コシヒカリBLがズラズラと1号から8号まで出てきます。

新潟は、この8種類の、コシヒカリBLをブレンドして供給する計画のようです。
その、混合割合によって、DNA管理をするもくろみのようですね。(推測です)

それを、地域別、年度別に混合割合を変えてやれば、ニセモノを感知できるというわけです。

問題は、こういうことを決定する場合、どのような民主的な意思決定方法かということです。

コシヒカリでないのに、コシヒカリとはおかしい? ですよね。
あくまで、コシヒカリもどきです。

実際生産をしている生産者には相談したのか?
新潟コシヒカリを販売している、米会社に相談したのか?
市場(マーケット)の声は聞いたのか?

誰が、どのような経緯で意思決定したのか?

実はそういう経過、いわゆる「プロセス」が大事だと思うのです。

小生も、米ビジネスに関わって、30数余年。

県全体、しかも日本のトップブランドである新潟コシヒカリの種子を変更することが、こんなに水面下で進んで良いのかという強い疑念が残ります。

新潟ブランドを維持するには、その美味さ、食味が重要なことは言うまでもありません。

そして、コシヒカリでないのに、コシヒカリとして生産・流通させてしまうことは、小生には理解できません。

新潟の新たな品種。 新潟ニイヒカリあるいは、新潟コシヒカリBLとして世の中にデビューさせ、マーケットの信任を得てから、変えるというなら解ります。

もし、マーケットの支持を得られなかったらどうするつもりでしょうか?

新潟の生産者と直接契約取引が多いですが、皆さん困惑しているのが現状です。
こちらの意向に合わせると言っていただいていますが、こちらも困っているところです。


どうも、この問題は尾を引きそうです。