「梅ちゃん先生」第149話(第25週)/〜笑わないヒロシ(池松壮亮)! | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

NHK総合
月~土 8:00~8:15
(再放送 月~土 12:45~13:00)

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(再放送①月~土 23:00~23:15、再放送②土 9:30~11:00)

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笑わないヒロシ(池松壮亮)!
堀北真希(梅子)に「診療所を閉めて新しく出来る総合病院で働かないか」と話を持ちかける池松壮亮(ヒロシ)。
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目が笑っていない池松壮亮

◎あらすじ(ネタバレあり)
ヒロシ(池松壮亮)に勧められた新薬を、教授の許可を得ずに治験を行った松岡(高橋光臣)は大学病院内で窮地に立たされた。
そんな松岡の様子を心配し、「見合いを無理に薦めた自分が悪かった」と謝りに来た梅子(堀北真希)。
梅子の謝罪に対し「それは原因ではない」と伝え、その後話をする中で、松岡はあることを思い出す。
それは、「ヒロシに”患者を救うためなら大学病院のルールを無視しろ”」と言われたことだった。それを梅子に話す松岡。梅子はそんなヒロシの姿に「熱意の行き過ぎだったんだ」と考える。

そんな時に、ヒロシが梅子の診療所にやってきた。
そこで梅子は松岡の件を巡って、ヒロシと口論になる。

後日、ヒロシは新しく近所に出来る「総合病院」の事務長を連れてやってきて、「今の診療所を閉め、その総合病院で勤めないか」と誘いに来た。
ヒロシの目的がわからず、梅子はただただ困惑するのだった。


◎みどころ

笑わないヒロシ(池松壮亮)!

◯おもしろポイント
笑わないヒロシ(池松壮亮)!
高橋光臣(松岡)の暴走を炊きつけたのは、やはり池松壮亮(ヒロシ)だった。
「上司の許可なしに治験を始められない。これは病院のルールなのだ」と言った高橋光臣に、
「患者を助けることが医師の仕事なのに、ルールに縛られて目の前の患者を救えない。そんなルールに意味はあるのか。患者を助けられないなら、どうしてで医者をやっているのか」と生真面目で、思い込んだら一直線な高橋光臣を炊きつける。
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火曜日に登場し、再会した池松壮亮だが、全く目が笑わない。

いや、目が笑っていない。口元は営業スマイルを連発するが、目は全く笑わず、営業対象を一瞬も見逃す事無く観察するばかり。
「高橋克実(建造)とのエピソード」も、「病院のエース」である高橋光臣の前で引き出し、感情を揺さぶる。そして、一旦は治験を断った高橋光臣に「がっかりした」と、失意を見せ更に揺さぶりをかける。

また、堀北真希には「天下の帝都大を辞めるだなんて」と言い、診療所から総合病院への勤務先変更を勧める。
厚意なのかもしれないが、その姿には執念に近い何かを感じる。
自分の叶えられなかった「医者になりたい」という思いと、「生きるのに必死だった」という言葉から類推される、権威(お金とかも)への盲信のような。
でも、それだけではない。「幼い頃に助けてもらった恩」が生き甲斐となって、それだけを頼りに生きてきたのだろうか。だから、その生き甲斐に向かって手段を選ばず突き進む。
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ヒロシの強引な姿に困惑の堀北真希(梅子)



◯ツッコミポイント
眼中にない満島真之介!
堀北真希(梅子)の大学病院時代の親友・徳永えり(弥生)は実家の診療所を継ぐか否かで悩んでいた。そんなところに、昔堀北真希が言った妙案が徳永えりの脳裏をよぎる。
「内科医を婿にもらい、そのお婿さんに診療所を継いでもらって、自分は病院で研究を続ける」というもの。思わず職場で、その妙案を口に出してしまった。
妙案に表情が明るくなった徳永えりの目の前にいたのは、同僚の内科医・満島真之介(山倉)。
しかも満島真之介は徳永えりのことがずっと好きなのである。
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「僕です、僕!」と言わんばかりのこの表情

徳永えりは、にこやかに満島真之介に近づく。
しかし、僅かな期待と高鳴る鼓動を胸に、満島真之介が聞いたのは「誰か紹介して」だった。
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この笑顔が、なお酷・・・
徳永えりを思う満島真之介は撃沈する。



◯雑感とまとめ
「ヒロシくん」こと池松壮亮が堀北真希の診療所を閉めるように勧めてきた。

月曜日にポロッと出た「総合病院設立」の話がこんなところで出てきた。
明日で締めるのはどう考えても厳しいので、来週に持ち越しのテーマと思われる。

なんだかんだで、周囲にも恵まれ、明るく前向きな、「生き方」をしてきた「梅ちゃん」と、
「生きるために必死だった」と言い、目が笑わなくなった「生き方」をしてきた「ヒロシくん」の真っ向勝負!

土曜日でその対比が表面化するのかな。

「梅ちゃん先生」最後の2週間で、最初に出てきた堀北真希(梅子)と池松壮亮(ヒロシくん)の2人の対照的な生き様がぶつかるのか。
「生き方」なので、正解もないし、「どちらが正しい」という事もない。
ただ、笑わない(笑えない)生き方は寂しい。寂しいし、非常に苦しい。
「朝ドラ」はどのような「生き方」を表現し、示していくのか。残り7回!


非常に勝手な予想(妄想?)では、「次週でヒロシくんが事故か何かで第1週と似たような状況になり、その後梅子の存在によって再生する」とかあるのかな~なんて考えたり。
脚本の手法として、逆説や「始めに出てきた事を繰り返し起こすことでメッセージを強調する」という定石があるので。
ま、こんな素人の予想をはるかに凌駕する展開が見たい!期待してます!