「梅ちゃん先生」第148話(第25週)/〜松岡(高橋光臣)の暴走の裏には・・・ | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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松岡(高橋光臣)の暴走の裏には・・・
「ヒロシくん」こと池松壮亮に勧められた新薬を、上司の許可無く投薬(治験で)した高橋光臣(松岡)は大学内で微妙な立場に立たされる。
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無許可での投薬を行った松岡(高橋光臣)に激怒する教授・狭山(石井正則)

◎あらすじ(ネタバレあり)
梅子(堀北真希)と信郎(松坂桃李)の仲人のもとで始まった松岡(高橋光臣)のお見合い。
お見合は梅子たちが懸念していた通り、松岡が自分の世界に入り込み、「松岡が断られる」という展開で幕を閉じた。

一方、松岡や弥生(徳永えり)たちの勤める帝都大学病院には、MRのヒロシ(池松壮亮)が営業で出入りするようになる。
ヒロシは弥生や山倉(満島真之介)に贈り物をし、研究に没頭する松岡には、日本では無認可の新薬を営業する。
松岡はこの新薬を教授に無許可で使用し、それが原因で病院内で大問題となる。
松岡の様子を心配した梅子と弥生は「お見合いをさせて失敗した事が原因だっのか」と反省する。



◎みどころ

松岡(高橋光臣)の暴走の裏には・・・

◯おもしろポイント
松岡(高橋光臣)の暴走の裏には・・・
松岡(高橋光臣)が病院で問題を引き起こした。
無認可の薬を上司の許可を得ずに患者に投与したのだ。(治験だけど。治験:無認可の薬剤や医療機器の効用を患者に同意を得て、臨床実験として投与すること)
この無認可の薬を薦めたのは「ヒロシくん」こと池松壮亮。

実家の医院の後継問題と研究者としての壁を感じて悩んでいる徳永えり(弥生)には「疲れてますか?お肌にイイ薬があるんです」と勧め、
進展しない弥生との仲にヤキモキする満島真之介(山倉)には「ここでは言えないオトコの薬がある(精力剤の類と思われる)」と勧め、
最先端の医療を学び、医療にプライドを感じ、今はいない恩師・高橋克実(建造)を尊敬する松岡には、高橋克実と自分との過去の話をしてから、「今松岡が取り組んでいる患者を助けるため」と心を揺さぶって新薬の使用を勧める。(そして松岡の好きそうな医学雑誌の勉強も怠らない)

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差し出された薬品の説明書を食い入るように読み込む高橋光臣

おそらく、池松壮亮こと「ヒロシくん」は「洞察力に優れた青年」なのだろう。

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高橋光臣の表情を漏らすこと無く見つめる池松壮亮

そして、その洞察力は「生きることに必死だった」という一言に集約される、彼の苦労の末の「生き延びるために身に付けた力」なのだろう。
相手が、何を考えていて、何を悩んでいて、何を望んでいるのか。それを考え、身に付けなければ生き延びて来れなかったのだろう。

でも、その「生きてくために必死だった」「生きるためには何でもする」という姿は、今とどう違うのだろうか。

人は感情を「学習」する。

基本的には、暖かい、優しい気持ちに囲まれて育った者はその感情を学習し、人にそのように接する。
冷たい、苦しい感情に囲まれて育った者はその感情を学習し、人にその感情を向ける。
池松壮亮が堀北真希に向ける感情はどんなものなのだろうか。
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暗雲を示唆する急な雨



◯ツッコミポイント
「高橋光臣(松岡)結婚大作戦!」本番!
いよいよやってきた高橋光臣(松岡)のお見合い。
堀北真希たちが気を揉む中、始まったお見合いはやはり想像を絶するものだった。
相手の女性が「趣味は合唱」と言うと、「合唱はみんなでやるところがいい。1人だけ声を出さなくてもバレないから」と返し、
「笑顔が絶えない家庭がいい」と言うと、「そんなに四六時中笑える程楽しいことはあるのか?」と返す。
そして、お見合いの会話で出た「結婚はしてみないとわからない」という話から自分の哲学の世界に入り込んでしまい、相手の女性はヤル気を無くし、お菓子を食べ始める。
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如何ともし難い雰囲気です



◯雑感とまとめ
病院内で大問題を起こしてしまった高橋光臣(松岡)
堀北真希(梅子)と弥生(徳永えり)が「自分たちが無理にお見合いをさせたせいだ」と反省するが、それだけが原因ではない。
「生きるために必死だった」という池松壮亮(ヒロシくん)の「必死」の営業も原因である。

暗雲立ち込める高橋光臣に、堀北真希はどのようにして池松壮亮の気持ちを汲み取るのか。
池松壮亮の「生きる姿」は視聴者である私達も反芻するものではないのか。
苦しい者が他者に向ける姿というものは。

今週もあと2日。どうやって締めるのか。又は来週に持ち越すのか。
残り8回となった「梅ちゃん先生」!半年間の集大成が見たい!