「ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日」第5話/〜内藤剛志の仲間由紀恵への親心 | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
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土曜21時~
日本テレビ系


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内藤剛志の仲間由紀恵への親心
生前はケンカばっかだった内藤剛志とユーレイ・仲間由紀恵。しかし、仲間由紀恵はユーレイになって初めてケンカの中にあった内藤剛志の「親心」を知る。
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生前の仲間由紀恵の写真に向かって「親より先に死ぬなんて親不孝者だ」と涙を流す内藤剛志


◎あらすじ(ネタバレあり)
夏休みも中盤に入った上原家。ユーレイの蝶子(仲間由紀恵)と夫・航平(沢村一樹)、息子のトンボ(君野夢真)は蝶子の実家の栃木に顔を出しに行った。
(長女の葵(志田未来)は「受験勉強のため」と言いながら家に残ったまま開放感を満喫していた。)
都会を離れて田舎の生活を楽しむトンボ。そこには蝶子の父で、蝶子と同じ警察官の省三(内藤剛志)がいた。
生前、蝶子とケンカばかりしていたという省三。そんな省三の姿を観察したトンボは、蝶子に「省三と蝶子はそっくりだ」と言う。
しかし、省三のことを認められない蝶子はトンボに「私の気持ちはわからない!」と怒ってしまう。その直後にトンボがいなくなってしまった。

蝶子と省三の必死の捜索で、トンボは地元で有名な「縁結び神社」にいるところを発見された。
「なぜあんなところにいたのだ」と怒られたトンボは「蝶子と省三の仲直りのお願いに行った」と答える。
「蝶子はもう死んだ」と言われるが、ユーレイ・蝶子が見えるトンボは「蝶子はここにいる」と言い出す。
半信半疑だった省三だったが、トンボの言葉で蝶子の存在を信じるようになる。
そして蝶子に「昔から親の言うことを聞かなかったが、親より先に死んだことが一番の親不孝だ」と叱る省三。蝶子は泣きながら省三の親心を受け止めるのだった。

田舎での夏休みを終えた蝶子は、「(省三と)これが最期の別れな気がする」と寂しさを感じつつも親子の絆を感じたのだった。



◎みどころ

内藤剛志の仲間由紀恵への親心

◯おもしろポイント
①仲間由紀恵の声が内藤剛志に届いた!
仲間由紀恵(蝶子)に怒鳴られて居なくなってしまった君野夢真(トンボ)。
必死に捜索する仲間由紀恵と内藤剛志。
すると、ユーレイ仲間由紀恵が、縁結び神社の入り口で君野夢真がズボンに着けていたボタンを発見する。「君野夢真はこの先にいる!」と考えた仲間由紀恵だが、内藤剛志はそのボタンには気づかない。何とか内藤剛志に気付かせたい仲間由紀恵だが、叫んでも気付いてもらえない。
しかし、息子を思う気持ちでいっぱいの仲間由紀恵は叫びつつけ、その心の叫びがとうとう届く。
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「お父さん、お願い気付いて!」と叫ぶ仲間由紀恵

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仲間由紀恵の音声のない叫び声が内藤剛志に届く


②内藤剛志の仲間由紀恵への親心
無事に家に帰ってきた君野夢真から「仲間由紀恵はユーレイで隣にいる」と聞かされた内藤剛志と朝加真由美。
最初は信じられなかった2人だったが、君野夢真の話す内容で真実だと判断する。
そして、ユーレイ仲間由紀恵に「おまえを危険な目に遭わせたくなかったから、警察官になることを反対した。なのに警察官になって親不幸者だ。何より親より先に死んだことが最大の親不孝だ」と泣きながら話す。
「生前にちゃんと親の気持を考えられなくて申し訳ない」と言う仲間由紀恵だけど、「内藤剛志が警察官として頑張る姿を見て、自分も警察官になりたいと思った。警察官になって幸せだった。親より先に死んでで申し訳ない。」と君野夢真を通してこちらも泣きながら気持ちを伝える。
生前には伝わらなかった両者の気持ちが君野夢真を通して初めて伝わる。
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死んでしまったけど、それでも気持ちはちゃんと伝わってるよ



◯ツッコミポイント
①沢村一樹、お腹出過ぎ!
仲間由紀恵の実家で出された料理をお腹いっぱい食べた後に、義母の朝加真由美から「そうめん作りすぎちゃって~、あとトウモロコシと焼きナスもあるの~」と言われてしまった沢村一樹。
義母の厚意を断ることも出来ずに、その追加料理を食べることになる。
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何人前なんだ、この量は?笑

そして、食べ終わった沢村一樹はお腹を出して畳にごろんと横になる。
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特殊メイクなのか何なのか、この角度だと沢村一樹のお腹がスゴイことになってる!笑


②車には乗れるのか、ユーレイ仲間由紀恵!
ユーレイ仲間由紀恵は人はおろかモノには触れない。ビルも通り抜ける事が出来る、という設定。
なのに、今回車に乗っていた!なぜ!?笑
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「実家に帰りたい」という強い気持ちがあったのだろうか・・・



◯雑感
「親心」と「子の心」が通じ合った今回のエピソード。
田舎で子役の君野夢真が走り回る姿、
通じ合わない仲間由紀恵と内藤剛志の姿に奔走する君野夢真の気持ち、
君野夢真を通して、死後伝えられた両者の気持ち、など「泣き」の見せどころが確立していた。

そんな中でも1時間の間に沢村一樹の出っ張ったお腹、生瀬勝久の必死の形相なんかの笑えるシーンも無駄がなく入ってる。
「笑い」と「泣き」のバランスがとても良くて、何より視聴後の感じが「悪い気分になることがない」。

また、今回秀逸さを感じたのが、「ユーレイ仲間由紀恵が君野夢真を通してメッセージを伝えるところ」。
例えば、仲間由紀恵が内藤剛志への気持ちを語るシーン。
仲間由紀恵が泣きながら「お父さん、生きてる時はケンカばっかして、言うこと聞かずに、先に死んでしまって本当にごめんなさい」と言えば、君野夢真は「お母さん、いっぱい喋ってて泣いててよくわからないけど、”ごめんね”って言ってるよ」と言う。
この、君野夢真が「メッセージを簡略化して、君野夢真の視点で話す」という事がセリフに新しいニュアンスを加える。
仲間由紀恵が泣きながらセリフを言った後に「いっぱい喋ってて泣いててよくわからない」という「コドモ目線」という付加価値を付けて、その後に肝心のセリフの「”ごめんね”って言ってるよ」と言う。
「A」というものを「A'」と表現する事で言いたいことがより強調されて伝えられる。

「仲間由紀恵がユーレイで、その姿が見えるのが幼い息子だけ」という設定がどのようにして決められたのかわからないけど、でもその設定はとても効果的でわかりやすい。
「ドラマ」として非常に完成度が高く、凄くオススメの作品。