NHK総合
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◎あらすじ(ネタバレあり)
梅子(堀北真希)はとうとう病院での臨床実習が始まった。
臨床実習先では同級生の江美(白鳥久美子)が幼なじみと再会した。
後日、学校を休んだ江美。その時は特段気にも書けなかった梅子たちだが、江美が休んだのには大きな理由があったのだ。
一方、家では父・建造(高橋克実)が先日訪れた不動産セールスマンの加藤(大沢健)に心を動かされ、家の見取り図を見ながら新築の我が家を妄想していた。
そんな建造を見かけた隣の安岡家の父・幸吉(片岡鶴太郎)は建造の持っていた見取り図を元に土地の境界線を巡って喧嘩を始めてしまった。
◎みどころ
堀北真希と松坂桃李の距離が遠くなった
◯おもしろポイント
①境界線は心の距離の象徴
「うちの家はの境界線はここだ!」と言って喧嘩を始めてしまった高橋克実と片岡鶴太郎。
今までそれなりにうまくやってきたものの、土地問題をきっかけにこれまで貯めてた不満や鬱憤が噴出してしまう。
戦後で境界線を失ったために、仲良くやってきた堀北真希一家と松坂桃李一家。
でも、建築ブームで家を立てることを考えたら、「自分の家と他人の家」という事実を認識させられることになった。
その距離感は堀北真希と松坂桃李の関係性にも出てる。
「堀北真希はは来年から医者だけど、自分(松坂桃李)はどこまで行っても貧乏な町工場の職人だ。幼い頃は気づかなかったけど、やっぱ自分たちは違うんだ」というセリフが象徴。
家という「塀に囲まれた空間」がそれぞれの人間関係にも「塀」を作ってしまった。
②土地問題は難しい!
一つの家を建てるだけでこんなに揉める高橋克実と片岡鶴太郎。
・・・領土問題は外交で最も難しい問題である。
領土問題が難航するのは当然だ。
そして、領土問題を抱えているのは日本だけではない。エリザベス女王の即位60周年記念パーティーにスペイン王家は領土問題を理由に参列しなかったのだから。
◯ツッコミポイント
基準は梅の木!
家の境界線の基準に使われたのは小出恵介の言い出した
「戦争で燃えなかった梅の木」
・・・「梅ちゃん先生」だけに梅の木!
うまい!
◯つまらなポイント
まあ、なし。
「純情きらり」のヒットあたりから、朝ドラの時代設定はやたらノスタルジーを感じさせる「高齢者向け」な番組にシフトしてきた。
まあ、視聴者の層を考えるとわからなくもないけど。
ただ、「境界線のなかったあの頃は良かったなあ」という安着な発送は禁物。
戦争で焼け野原となった土地はただ境界線が曖昧で、その状態で生きるしか無かった人たちの生活の中に
「境界線がないことで円滑な人間関係もあった」
と「こんなことがあったかもしれない」って部分を想像して描いているのだから。