日曜21時~
TBS系
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◎あらすじ(ネタバレあり)
不思議な男「チョコザイ」(中居正広)を連れて検査のため病院にやってきた舞子(栗山千明)と沢(北村一輝)。
が、検査を受ける直前に、有明港で都内で小さな広告代理店を営む社長の水死体が上がった。沢は現場に向かい、舞子は医大生の弟の昇(玉森裕太)と共にチョコザイの検査に付き合う。
検査を受け、チョコザイが発達障害であることが判明した。
その後、休暇中にもかかわらず強引に捜査に加わる舞子。
警察は事故死と判断したが、事件と疑った舞子は事情聴取や遺体の解剖依頼を行う。
舞子の並べた事件の写真を見てまたしてもヒントとなる単語を発するチョコザイ。
チョコザイの発言をきっかけに事件は被害者の浮気相手に横恋慕した息子(浅利慶太)による犯行だったと判明した。
また、チョコザイを追いかける組織がアメリカ大使館であることも判明した。
そして、チョコザイの正体を探る沢がその組織に目を付けられてしまった!
◎みどころ
中居正広のヌードが終わって、「ドラマ」が走りだした!
◯おもしろポイント
①中居正広のヌードは店じまい!
初回、2回目と中居正広のヌードで視聴者を惹きつけ、その間に話をキッチリ作り上げ視聴者を引き込む。
「毎回ヌードで引っ張るのは限界でしょ」とか思っていたら、ちゃんとシナリオは練ってあった。
これぞ「ドラマ」。
今後の引き込みを期待してしまう。
②「うわっつ、ケーキ食べたい!」
栗山千明が被害者の会社で聞き込みを行った際に、被害者の浮気が発覚する。と、そこで
「えっつ、浮気??」とか叫んでしまう栗山千明。その発言をフォローしようとして北村一輝が
「うわっつ、ケーキ食べたい!うわっ、ケーキ!うわっきケーキ・・・」とたまたまあったケーキ屋のポスターを指差して叫ぶ。
すんごいオヤジギャグなんだけど、北村一輝の慌てっぷり(演技の抑揚)と栗山千明の空気読めなさと、併せて見ててかなり笑えた。
◯ツッコミポイント
①難しすぎる番組直後のクイズ
毎回毎回番組の最後にドラマの内容の3択クイズが出る。
が!その内容がマニアックで難しい!フツーに見てるだけじゃ絶対わからない。
クイズの締め切り時間を1時間後に設定してるのは、「録画してあとからクイズの答えを探せ」ってことなのか?
②この年まで療育は受けて来なかったんですか?
中居正広が発達障害と知って、玉森裕太が医師に言ってたセリフ。
・・・発達障害がクローズアップされたのがここ数年で、そもそも発達障害の判断方法も確立されていないのが現状。(アメリカやイギリスは比較的進んでるけど)
数年前までは「発達障害は大人になれば治る」とかいう言説が通説だった。(目に見える症状が減るだけで、障害は治らない。)
日本では現在でなお幼児~少年の療育の黎明期なので、日本で中居くんのような大人が療育を受けれてる可能性はほぼゼロである。(ドラマの設定では海外で特殊療育を受けてそうだが)
残念!!
③殺害されたのに誰にも心配されていない被害者
浮気相手からは「お金目当て」と言われ、
息子からは「(浮気相手に)金で女を捕まえるようないやらしい奴」と殺害され、
妻からは「夫がどこで何をどうでも良かった。私には息子がいたから」
と言われてしまった被害者。
・・・殺害までは無いだろうが、「冷えきった夫婦が子供を生きがいになんとか生きがいを見出す」って家族像が現代病の代表のようでなんだか悲しくなった。
◯つまらなポイント
つまならい、ってのではないが、番宣の仕方がどうかと思う。
「サヴァン症候群」について、今回玉森裕太が
「検査結果ではサヴァンだろうが、中居くんのような力はサヴァンの症例では見たことがないら、どこかで中居くんの能力を活かした教育をされた可能性がある」
と言っている。
サヴァン症候群について取り上げるのは良いし、その能力を利用して捜査に役立てるって発想もドラマとしていいと思う。
でも、それはドラマを通して事実が判明していくことであって、番宣の段階で
「中居正広のがサヴァン症候群の役に挑戦!」って言うのは何かが違う。
劇的なキャッチコピーで人を呼び込みたいのは分かるけど、中身が伴わない呼び込みは詐欺。