火曜22時~
フジテレビ系
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◎あらすじ(ネタバレあり)
前回の患者の死を受け止められないまま、また、患者との距離を測ることも出来ないままの祐太(草彅剛)の元に新しい患者がやってきた。
その患者は末期がんの往年の大女優の羽山(江波杏子)。羽山は既に治療と人生を諦めていたが、家族がいつも見舞いに来ていて充実した余生を送っているかに見えた。
同時期に自殺未遂を起こした女子大生・香織(岡野真也)がやってきて、祐太の同期である下田(八乙女光)の担当患者となる。
香織に無神経な発言をし、退院手続きをさせてしまう下田。
そんな下田に祐太は
「なぜ医者になったのか?患者を助けたいと思ったからではないのか?」と問いかける。
一方、祐太はある出来事をきっかけに羽山の家族がエキストラであり、最後の人生を演じようとしていると知る。羽山に「あなたが出来るのは医者として病院内で医師を演じることだけ」と言われ悩む祐太。
そんなところに、香織が強引に退院した。追いかける祐太と、祐太の問いかけに心を揺さぶられた下田は走って香織の後を追いかける。
香織に謝罪し、改めて治療をすすめる下田。下田の熱意が通じ、香織は治療を受けることになった。
また、羽山の言葉を受けて自分の中で答えを模索し続けた祐太。
羽山の退院の日に「ホスピスにお見舞いに行く」という。「医者の役割は病院を出たら終わり」と断る羽山に
「でも、自分は羽山に関わったのだから、自分のやり方で自分の役割を果たす」と答える祐太。
祐太の中で患者との距離感が少し掴めたのだった。
また、祐太のそんなひたむきな姿に同期の研修医も少しずつ感化されるのだった。
◎みどころ
草彅剛が非常に役にマッチしてる!
◯おもしろポイント
①草彅剛がいい!
草彅剛と役のマッチングが恐ろしいほど合ってる。
決して草彅剛はカメレオン俳優ではない。
むしろ、似たような役柄が多くどっちかといえばたどたどしい大根役者。
でも、凄いのは「味の染み込んだ大根役者」ということ。
似たような雰囲気なのに、味が強くて、その味で1つの世界を作ることが出来る。
いつも重鎮や巨悪系をやる北大路欣也と同じ印象を受ける。
その持ち味をいっそう極めて欲しいところだ。
②自分で距離感を掴んだ草彅剛
「患者の死にいつかは慣れてしまうのか」
「患者とは病院を一歩出たらもう他人なのか」
草彅剛は考え続けた。
ドラマの中で草彅剛が出した答えは「自分のやり方で患者との距離を取る」というものだった。
正直、そんなことをしたら体がいくつあっても足りないのだけど、ドラマのキモは
「自分で考えて答えを出した」ところ。冷徹でも、熱血でもなんでもいい。
自己否定や疑問を繰り返し、苦しんだ中に出した答えにこそ重みと価値観が出るのだから。
◯ツッコミポイント
①自殺未遂で搬送された患者が内科に入院した!
・・・なぜ精神科入院じゃないのか?
自殺未遂で救急搬送された場合、精神科に行くのがスタンダードというか、それ以外に行き場所がない。
内科系疾患があっても、その内科系疾患が相当重症でない限り「精神科入院で内科に外来扱いでかかる」となる。(重症の場合は一時的に他科に転科し、その後また精神科に入院とする)
自傷・他害行為の可能性が高い患者は、大学病院などでは精神科病棟による隔離・拘束が行われる。
退院させた後に患者が自殺したら、「退院させた側の病院の責任」が問われるし、場合によってはマスコミに取り上げられて大問題。
大病院は大きいほどに責任があるのだから。
②作動しない火災報知機
江波杏子がトイレでタバコを吸っていた。
なのに、火災報知器は鳴らなかった!
病院なのに火災報知器がが鳴らないなんて設計ミスに違いない!
建築基準法とか条例で営業停止になるぞ!
誤作動で消防車が来ることはあっても、院内喫煙で火災報知器が鳴らないなんてことは病院ではあってはならない。
◯つまらなポイント
ない。
見れば見るほど次回が気になる。
次回は医師だけじゃなくて看護師にもスポットが当たるらしい!
病院内で「女の軍隊」との異名を持つ看護師(男性も最近少しずつ増えてきたが)の目から見る現場が楽しみだ!
出来れば放射線技師や栄養士や医療相談員や医療事務からのスポットも見てみたい!