木曜22時~
フジテレビ系
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◎あらすじ(ネタバレあり)
新生シャンソンズの立て直しのためにコーチの澪(天海祐希)が提案したのが「ショークワイア」。
「ショークワイア」とは、ジャンル無用の歌って踊って表現する歌唱方法。
伝統的な合唱団シャンソンズの旧メンバーで伝統を重んじる市長の娘・忠子(石田ひかり)は澪と対立し、シャンソンズを去る。
忠子の欠員を補うために団員の忍(千葉雄大)が澪に紹介したのは職場の先輩の一希(玉山鉄二)。
一希はかつてこの街の人気バンドのボーカルで忍はそんな一希に憧れたいたのだという。
また、澪は新生シャンソンズの初舞台に街の商店街の「桜まつり」。
一方、シャンソンを疎ましく思う市長・井坂(岸部一徳)はシャンソンズの公園を妨害しようとする。
当日、桜まつりの演目から外されたことを知る澪とシャンソンズメンバーたち。
桜まつりの運営委員を強引に追い出しステージを始める澪たち。
しかし、歌の途中で市長の命令を受けた運営委員の妨害でステージを降ろされそうになるシャンソンズ。
その時、忠子が息を切らしてやって来て、シャンソンズは再びステージを再開する。
忠子のパフォーマンスで桜祭りを乗り切ったシャンソンズ。
再びメンバーに入ることになる忠子。
父である市長と、その父の腰巾着の夫に言いなりだった自分に別れを告げて一歩歩み出す決意をしたのだった。
しかし、市長の井坂はシャンソンズへの敵意をむき出しにしていくのだった。
◎みどころ
歌以外のドラマシーンがいい!
◯おもしろポイント
①「歌で自分を変えたい!」という石田ひかりの気持ち
ドラマ序盤で天海祐希に「伝統を隠れ蓑にして、自分の人生を生きることを放棄している」という旨の言葉を投げかける。
天海祐希の言葉が図星で、思わずその場を飛び出す。
しかし、その図星の言葉が頭の中をずーっとめぐって、桜まつりの日に貯めていた気持ちが爆発する。
その石田ひかりの心情をなぞるシーン、貯めていた気持ちが爆発し、歌をうたうまでのくだりがいい意味で「ドラマ的」で感情移入しやすかった。
面白かった!
◯ツッコミポイント
合唱経験者のくせに体力づくりの大切さをわかってないメンバーたち
澪の用意した練習プログラムが、ランニングやバランスボールでのボディーコントロールだった。
その練習メニューに疑問と文句をたれるシャンソンズメンバーたち。
しかし!
体力づくりは合唱の基本だし(1時間以上の長い歌を歌い続ける事もあるから)、ボディーコントロールは楽譜上の微妙な緩急を表現する際に必須である。
中学・高校の合唱部などではコンクールに応募するレベルのところなら必ず行なっているメニュー。
合唱経験者なら知らない人はいない常識である。
なのに、「伝統あるママさんコーラス・シャンソンズ」の旧メンバーは誰も知らない。
石田ひかりですら知らない。
あんたたち、ほんとに合唱やってたの?
シャンソンズって本当に伝統ある合唱団なの?うさんくさい。
◯つまらなポイント
①ショークワイアドラマらしいが、歌のレベルはカラオケ級
本家グリー(glee)が歌と踊りがハイパフォーマンスなのに比べて、「カエルの王女さま」はカラオケレベル。
天海祐希が歌えばそれなりにサマになるが、他のメンバーはダメダメ。
本家グリーが無名で歌のうまいキャストを徹底しているのに対し、あらかじめキャストの縛りが厳しくて冒険できないのだろうけど、ちょっとヒドい。
歌はあんま期待しないから、ストーリーで魅せて下さい。
②天海祐希の早口
天海祐希に限らず、宝塚出身女優は往々にして早口。檀れいや黒木瞳に真矢みきも。
多分宝塚舞台の特性が抜けないのだろう。
早口でも、滑舌が良いからちゃんと聞こえるんだけど、どの役をやってもその早口のおかげで全部同じに見える。
「離婚弁護士」でも「BOSS」でも「カエルの王女さま」でも「ああ、天海祐希の演技だ」っていう感想になってしまう。
◯今回の劇中歌
浪漫飛行
チェリーブラッサム
春が来た