「37歳で医者になった僕〜研修医純情物語」第1話/〜医療モノの王道ドラマ! | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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連続ドラマの感想やあらすじ(放送回までのネタバレ含む)などについてを主に書いてます。
目標とコンセプトは「面白いドラマをより多くの人に見てもらいたい」です。
朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

火曜22時~
フジテレビ系

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◎あらすじ(ネタバレあり)
紺野祐太(草彅剛)は37歳。
務めていた大手食品メーカーを辞めて研修医として医師への道を歩みだすために大学病院で務める。

しかし、祐太が入った大学病院は古い体質で有名な東央医科大学病院。
会社員時代の気質で早くも初日からトラブルを起こす祐太。

また、受け持った患者(北村総一朗)の治療方針について、内科教授の佐伯(松平健)に逆らい目を付けられてしまう。
その患者は「食事を摂ることができないから手術が必要」と検査結果で診断されていたのだが、「手術によって食事を摂ることを患者にあきらめさせるのは酷だ」と考える祐太。
手術をすすめる大学病院側と手術以外の方法を探す祐太。
手術の直前に患者への嚥下食(ゼリーなどの飲み込みやすい食事)のテストを独断で行う。

幸運にも祐太のテストは成功し、患者は手術を免れる。
しかし、祐太の行動は大学病院に波紋を投げかけるのだった。



◎みどころ

「いい病院ってなんですか?」

◯おもしろポイント

①「いい病院とは何か?」と考えさせられる。
最高の医療を提供することなのか、最高のサービスを提供することなのか。
今の病院で求められている問題が全面に出ている。

最高の治療をすることはもちろん求められ、サービスの質の高さも求められる。(設備の良さとかも・・)
「いい病院とは何か?」「いい医療とは何か?」
難易度の高い病気を治療する事なのか、患者の精神面でもケアする事なのか。
両方とも「いい病院」の条件である。

しかし、いい病院の条件を満たすことは病院に関わるスタッフにとっては本当に過酷である。

早朝からカンファレンス(症例検討)、病棟回診、外来担当、手術等をこなし、自身の研究(大学病院ならなおさら)をこなす医師、(医局長以上だと、後輩医師の指導や、経営改善も求められる)
介護ヘルパーと化したサービスを提供しつつ、肉体的にハードな夜勤もこなす看護師、
保険制度や診療報酬に頭を抱える経営陣、
派遣社員として安月給で外来患者の矢面に立たされる医療事務たち、

ベッドが全て患者で埋まっても赤字の病院経営。
「患者を救いたい」という気持ちだけでは務まらないのが病院である。

そこらへんの医療の直面する現実にどこまで斬り込んでくるかが今後の分岐点である。


②空気よめないキャラが良く出てる草彅剛
「いいひと」で空気読めない実直系キャラを確立した草彅剛。
今回のドラマでもそのキャラが立ってて「SMAP×SMAPとかで見る、現実でもやっぱ空気読めてない系だよね?」とか思ってしまう。
ハマリ役なのか演技が上手いのか、とにかく良い意味でドラマ内の雰囲気を壊している。



◯ツッコミポイント
①初日から白衣の草彅剛!
大学病院での勤務初日に朝早くやってきた草彅剛。
しかもなぜかちゃっかり白衣着用で医療用PHSを着けている。
白衣やPHSって研修医にまとめて配布されるものではないの?
なぜ一人だけ先に着れてるの?笑
盗んだ?


②草彅剛がハブられるのは年齢じゃなくてキャラのせい!
初日から上司にやたら意見したり、朝早く来すぎてちゃっかり白衣を着用している。
人生をやり直すために医師へ転職したらしいが、
「前の会社でもあまり上手く行ってなかったんじゃ・・・?」
と思えてしまう。


③医師数に対して研修医が少ない!
総合内科のカンファレンス(症例検討)でざっと見た医師の数は30人程度。
それに対して研修医はたったの4人!
大学病院なのに、研修医の数が少なすぎる。


④「医者は接客業じゃない」って事はない!
草彅剛が先輩医師から「医師は接客業じゃない」とか言われる。
しかし、そうでもないのが昨今の風潮。
口コミサイトで開業医はヒイヒイ言わされて、
公立病院でも「患者さんからのご意見」とかがあって、あまりに態度が横柄だったりすると外来担当から外されることもある。
大学病院も例外ではない。


⑤「医者は医療の事だけ考えていればいい」って時代は終わった。
「医者はは医療技術に長けていればイイ」って時代は終わった。
医療訴訟は多発し、病院全体だけでなく、個人で訴訟保険に入る医師も続出している。
また、服装や態度、患者ごとへの説明の仕方の変更も求められる。
上のポストに登れば経営改善が最重要課題だし、MR(医薬品営業マン)からプリンを受け取ってる(松平健が受け取ってた)余裕などない。(MRもメモ帳やマグネットやペンしか持ってこない)
ドラマ内の医局にいる医師のキャラ設定が「白い巨塔」の時代のまま止まってる。
次回以降で少しは進んだ時代設定が見れるのか?


⑤タイトルの副題なに?笑
「研修医純情物語」って!笑
スゴいタイトルつけたものだな・笑



◯つまらなポイント
1話を見た限りでは何とも言えない。
2話目以降が勝負。
草彅の実直過ぎるキャラクターが、現実の医療問題にどの程度切り込めるかがキモ。

すごく真面目な王道ドラマなので笑いを取れないのが個人的にはやや残念、。