NHK総合
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◎あらすじ(ネタバレあり)
弟である家盛(大東駿介)に
「兄上(清盛・松山ケンイチ)は平氏の嫡男に相応しくない。今後は自分が平氏一門の嫡男として一門を背負うつもりだ」
と宣言されてしまった清盛(松山ケンイチ)。
今まで自分になついていた弟の豹変に戸惑う清盛。
しかも、そんな時に賀茂臨時祭での鳥羽院(三上博史)の御前で披露する舞の舞手が清盛から家盛に変更する。
面白くない清盛は街に出て飲んだくれる。
そこで、同じく飲んだくれる源義朝(玉木宏)と出くわし、一緒に飲む。
そこで後に妻となる常盤御前(武井咲)と偶然出くわす。
賀茂臨時祭での舞が藤原頼長(山本耕史)の目に留まる家盛。
清盛を疎ましく思う頼長が清盛を追い落とすために家盛を利用すべく接近するのだった。
平氏一門が会したその場でもてはやされる家盛。
棟梁である忠盛(中井貴一)に「次期棟梁に自分を指名して欲しい」と申し出る家盛。
清盛もまた、「自分は嫡男の座を降りる」と言ってその場を去る。
仲の良い兄弟だった清盛と家盛の間に決定的な亀裂が生じたのだった。
鳥羽院の熊野参詣に護衛として同行を許された家盛。
一方清盛は前回の祇園乱闘事件の一件から同行を許されないのであった。
清盛との溝を苦く思う家盛は、熊野への護衛の出立前夜に、母・宗子(和久井映見)に
「自分は嫡男かどうかはどうでも良かった。ただ母の笑顔が見たかった。清盛ともただの兄弟でいたかった。だからせめて、熊野から帰ったら一度でいいから笑いかけて欲しい」
と告げ出発する。
しかし、熊野からの帰還中に体調を崩した家盛は落馬する。
次回、家盛が急死し、混乱する平氏一門。
また、宗子が悲しみのあまり清盛に積年の思いをぶつける。
平氏一門のドロ沼群像劇が想像できて楽しみだ!
◎みどころ
周囲に見せる顔と本心は違う!
◯おもしろポイント
本当は仲が良いのだけど、周囲の策謀や思惑により翻弄され、すれ違ってしまう松ケンと大東駿介。
長子という名目ながらも父を除く一門から全く期待されず、無頼のままの松ケン。
嫡男で一門から期待されているが、弟であり父からは後継者に指名してもらえない大東駿介。
それでも、少年時代は、元服してからも仲の良い兄弟だった。
お互いを認め合って仲良くやってきた。
しかし、山本耕史の策謀と、和久井映見の秘めた(本人だけがそのつもり)野心によって二人の間に溝ができてしまう。
表面上ではお互いに反目しても心の中ではお互いを思い、何も考えずにいた少年時代を懐かしむ。
周囲に見せる現実の態度と、お互いがそれぞれ思う胸のうちの対比が切ない。
◯ツッコミポイント
①山本耕史と大東駿介のBLシーン!
松ケンを蹴落とすために、大東駿介を利用する山本耕史。
家に招き酒を飲ますまでは良かったが、その後なんと寝所に連れ込んで押し倒した!
「平安時代に(江戸時代も・・)男色は割と盛んだった」とは古典学者の間ではそこそこ有名らしいが、まさか濡れ場シーンをゴールデンで放送するとは!(しかも2回も)
今年の大河はスゴく攻めてる!(そこがイイ)
しかも山本耕史が巧いのかノって演技してるのか、ベッドへの連れ込みシーンのニヤリ顔がコワい。
「げぇ~~コイツ、松ケン蹴落とすためにココまでするんかい!」位の気持ち悪さ。
(男色自体が気持ち悪いというわけではない)

さすがにホントのベッドシーンは御簾でぼかしてたけど・・・
②またまた八つ当たりの松ケン
賀茂臨時祭での舞の練習をする松ケン。
深田恭子に歌を歌ってもらい、それに合わせて踊る。
が、大東駿介との一件も頭にあって、舞が上手く舞えない。
自分でもヘタだとわかっているのに、「深田恭子の歌がヘタなせいだ!」と怒鳴り散らし八つ当たり。
舞の練習で手に持っていた小枝を床に投げる。
どうしようもないやつだ。

またまた暴れてる松ケン
③偶然の出会いが多すぎる!
大東駿介の出世に山本耕史の悪意を感じ街で飲んだくれる松ケン。
すると偶然にも同じく飲んだくれる玉木宏に出くわす。(毎回毎回飲んだくれのこの二人)
さらに、玉木宏と飲んでいると後の妻・武井咲(最初に玉木宏と結婚し、玉木宏の死後に清盛と再婚)と出くわす。
偶然出くわすシーンが多すぎる!
思えば最初の妻・加藤あい、今の妻・深田恭子とも偶然の出会いだった。
そういう偶然にいちいち「運命の出会いだった」的なナレーションが入るが、
そうそう「偶然出くわす」なんて現実的にありえないし、それが全部「運命の出会い」だったら、
なんと安っぽい「運命の出会い」。
④大東駿介と松ケンのすれ違いの原因は和久井映見。
前回の最後辺りからすれ違いの松ケンと大東駿介。
山本耕史が今回の仕掛け人に見えるが、災いの種は和久井映見。
無頼者の松ケンに差別もせず「出来た妻・母」を演じているが
幼少期に松ケンがウッカリ大東駿介を怪我させたら(しかも単に大東駿介が勝手に木から落ちただけ)、
「大東駿介に何かあったら松ケンを一生許さない!」と松ケンに言ってる。
「出来た妻・母」を演じているつもりだが、松ケンと大東駿介の二人にはバレバレ。
おかげで二人共に和久井映見にすっかり萎縮している。
可愛がってるはずの大東駿介にまで「笑って欲しかっただけなのに」とか言われてしまって、目も当てられない。
そりゃ、前妻の子(しかもその前妻の遺物を夫が隠し持ってる)より自分の子が可愛いのはわからんでもないが、それならそれで自分の思いを多少なりとも出したほうが良い。
出来もしないことを「重荷(松ケンのこと)を背負った中井貴一を放っておけなかったし、その重荷を背負う覚悟がある」とか言っちゃうから被害が拡大する。
出来ないことは「出来ない」って自覚すべし。
職場で明らかに無理な仕事振られて「出来ます!」とか言っちゃったものの、半年後とかに未処理のまま発覚してしまうケースのようだ。
◯つまらなポイント
今回も誰も転ばなかった。何で?次回こそは!
◯清盛奇行(きよもりきこう)
何かと奇行の目立つ平清盛(とその周囲のキャラたち)。そこで、ドラマ本編終了後の「清盛紀行(きよもりきこう)をパロって清盛たちの奇行を紹介しようと思った。
山本耕史と大東駿介のベッドシーンも捨てがたかったが、
笑えたのはドラマ冒頭の松ケンの舞。
両腕を水平にピンと伸ばし直立不動の十字架のよう。
いや、カカシだ。カカシダンス。

棒立ちのカカシダンス

この嫌そうな顔・・・でも、弟に役目を取られたら悔しいらしい