月・火 各21時~ 放送中なので絶賛オススメしてみる。
原作は森村誠一の「人間の証明」。
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◎あらすじ(ネタバレあり)
ある巨大な財閥があった。
韓国で最も影響力のある組織の一つで、その名をJKグループ。
ある女性がいた。
JKグループの嫁として誰もの羨望と栄誉の中で、一族からは「K」と蔑まれ息を潜めて生きていた。
その名をキム・インスク。
「JKグループに利益をもたらす者が家族」という一族の家訓の中で、夫に先立たれ、何の後ろ盾も無いインスクは虐げられ、無視され続けていた。
そんなインスクに転機が訪れる。
かつてインスクが無実の殺人容疑を晴らす支援を行っていた元孤児の花形検事ジフンが、インスクへの恩を返すためにJKグループの顧問弁護士として働く事となったのだ。
ジフンの登場により、人生を諦めていたインスクはJKグループへの静かなる復讐を開始する。
しかし、復讐の開始はインスクの秘められた罪を暴き出す諸刃の剣であった。
インスクの罪とは?
インスクの復讐を受けるJKグループの行方は?
インスクの罪を知ったジフンの取る行動とは?
◎登場人物
◯ジフン(チソン)
孤児出身でかつて無実の殺人容疑をかけられた。その容疑を晴らすべく支援してくれたインスクを何よりも愛している。
◯インスク(ヨム・ジョンア)
誰もが羨むJKグループ次男の嫁。JK一族内で「K」と呼ばれ一族で人間扱いされていない。ジフンの殺人容疑に関わっている。一方でジフンを非常に信頼して可愛がっている。
◯コン会長(キム・ヨンエ)
JKグループの会長であり、女帝。非常に冷徹でインスクを異様に警戒している。
◯ヒョンジン(チャ・イェリョン)
コン会長の長女であり、才色兼備でグループ会長の座を狙う。ジフンに思いを寄せる。
◎みどころ
韓流ドロドロ復讐劇のバイブル!
「韓流復讐モノで何が面白い?」と聞かれたら「ロイヤルファミリー」と即答できる。
◯おもしろポイント
①圧巻の復讐劇にスカっとする
ジフンの登場により、JKグループへの復讐劇を開始するインスク。
その復讐劇が緻密で恐ろしいようにツボにハマる。
インスクの罠にかかった噛ませ犬キャラ(JKグループの脇役メンバーとか)のやられっぷりまでもが重厚で見応え抜群。
仕事とかで嫌な上司、モンスター客やムチャぶりの取引先なんかにイライラした時に見ると相当スカッとすること間違いなし。
②ヨム・ジョンアの気合の入った演技
復讐に身を投じ、羅刹のごとく次々とJKグループメンバーを追い落とすヨム・ジョンア。
その形相は悪役そのもの。
でも、チソンを本気で心配する面や、わが子の親権を取られそうな時には鼻水を出して号泣する。
その清純そうな姿は冬ソナのチェ・ジウにも引けを取らない。
その演じ分けの姿に「女優ってこういう人を言うんだ」と圧倒させられる。
もちろん、キム・ヨンアなども重厚で「女性版・北大路欣也」みたいな演技をしてくれる。
ただし、演技の舌が肥えてしまうので要注意。

どっからどう見ても悪役の「フフン」顔

清純そうなこの表情
③人間の多面性
実際の人間がそうなように、多面性を持ったキャラが多い。
例えばインスク。生々しい復讐劇を平気て行う反面、過去の罪を本気で悔い、ジフンを心底心配する。
汚い部分と美しい部分、そのどちらでもない部分が混ざり合ってキャラクターが構成されていて、非常に人間味がある。
「この人怖いけど、こんな部分もあるんだ」とか「優しそうだけど意外と強かだよな~」とか
日常生活で他人に抱く感想と似たような感想をキャラクターに抱く。
そのリアルさが魅力的で、共感しちゃう。
③共感できるキャラが複数
復讐モノにアリガチなのが「ひどい目にあって復讐する主人公への感情移入」。
「今まで散々やられてきたんだから、やり返せ!」的なやや実直過ぎる感情移入。
でも、本ドラマのキャラはみんな(チョイ役過ぎるキャラは別)どこかしらに共感を持たせる設定になっている。
冷徹過ぎるコン会長がインスクになぜか警戒してしまう姿とか。
◯ツッコミポイント
①最終的にヒロインは不幸にはならない
ネタバレもいいとこだけど、やっぱヒロインは「救われない」状況にはならない。(ハッピーエンドでもないけど)
復讐ヒロインの王道なのか何なのか
「どっかしらに救いはある」という結末になる。
②現実では財力や権力がモノを言う
復讐ドラマを根底から覆すけど、現実的には世の中カネと権力がモノをいう。
JKでも何でも一人の何も持たない女に瓦解させられるなんてことは現実にはありえない。
だからこそ宝くじを買うような気持ちでドラマに微かな夢を見るのだけど。
③ホラー臭を漂わせるコワいオープニング
オープニングの最後が何だか叫び声のような効果音が入ってて、それがまたドラマの怖さを煽ってる。
しかも、叫び声が強烈で翌朝になっても忘れられない。
スゴく嫌な人に出くわした時とかその効果音が脳裏をよぎる。
◯つまらなポイント
ない。
骨太で、豪華で精巧。
何回見ても画面に釘付け。