NHK総合
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◎あらすじ(ネタバレあり)
平氏一門は度重なる功績にもかかわらず朝廷で引き立てられることは無かった。
朝廷の「武士など使い捨てにすれば良い」という思惑に怒りを募らせる平氏一門。
そんな中、朝廷では待賢門院璋子(檀れい)が重病に伏す。
鳥羽院(三上博史)は璋子を慰めようと璋子の好きな水仙の花を武士に探させる。
しぶしぶながらも水仙探しのために野を奔走する清盛(松山ケンイチ)。
すると、そこで関東から上京した源義朝(玉木宏)と宿命の再会を果たすのだった。
上京の道中で水仙を見つけ、鳥羽院に献上した義朝は鳥羽院からその功により在京を命じられる。
水仙を手に璋子の元へ向かう鳥羽院。
しかし、璋子は死去してしまうのであった。
在京を命じられた義朝は由良御前(田中麗奈)と結婚しのちの頼朝(岡田将生)をもうける。
明子(加藤あい)を亡くし失意の清盛も、友人・明子の遺児・重盛を慰めようと度々家を訪れていた時子(深田恭子)と再婚し、子をもうける。
◎みどころ
毎回毎回誰かしらが暴れてる!
◯おもしろポイント
「雀の子を犬君が逃がしつる。伏篭のうちに籠めたりつるものを」
源氏物語で若紫が源氏と初めて出会うシーンの記述で、人を恋しがる心が解き放たれる婉曲表現である。
深田恭子がこれまでの回で何度か朗読した文言が、今回実現した。
松ケンに惹かれていた深キョンが、その思いをぶつけ、
玉木宏を想っていた田中麗奈が想いを遂げ、
三上博史を愛していた檀れいがその愛をようやく口にする。
「平安」末期ということで同じく平安繋がりの源氏物語の表現を引き合いに出した演出が面白い。
深田恭子の朗読が解説のようにやたら出てくるのが直接的すぎるけど、ストレートな表現で見ている側によく伝わる。
◯ツッコミポイント
①今度は三上博史がキレた
上皇として実権を握っていたが、画面上では殆ど仕事をしていなかった三上博史。
愛妻の檀れいが病気になってますます仕事をしなくなったかと思いきや、
廊下から庭に靴も履かずに飛び出し、地面に這いつくばって檀れいの好きな水仙を探し始めた。
プッツンして部下に「水仙を探してこい!」とか叫ぶ始末。
・・・そんなに檀れいが好きなら水仙は自分で探そうよ。どうせ仕事してないんだし。
しかも水仙を入手するなり、病で寝ていた檀れいを「しっかりせぬか!」と怒鳴りつけて起こしていた。
それが病人に対する態度なんだろうか。
②「今わかった」じゃないでしょ、檀れい
三上博史から水仙を受け取って、今際の際に感涙する檀れい。
「今になってようやく人を愛することを知りました(=三上博史を愛してます)」
とか言ってた。
・・・しかし、前々回の第10話(過去ログ:藤木直人、殺人未遂の末の出家!!!)の時点で既に三上博史を愛してると自覚している。
あれから何年経った?
「今になってわかった」じゃないでしょ?
死に際に言って何になる?耐え忍ぶにも程がある。
③また転んだ松ケン
在京を許された玉木宏の話をどっから嗅ぎつけたのか、殿上の廊下で帰り際の玉木宏に待ち伏せして喧嘩を売る松ケン。(暇なやつだ)
喧嘩は口だけでは終わらずに、海賊 松ケンVS山賊 玉木宏の取っ組み合いになる。
で、取っ組み合いの末、今回も松ケンが転んだ。
しかも2回も。
一回目は玉木宏に押し出され、御簾に向かって転び(御簾が外れた)
二回目は玉木宏が去った後に怒りを抑えきれず御簾を蹴った拍子にバランスを崩して転ぶ。
毎回転ぶ松ケンが「次回はどんな転び方をするのか」楽しみでしょうがない。
松ケン、本日二回目の転倒

しかし、御簾を掴んだまま豪華な転び方をしたのに誰もその場に駆けつけて来なかった。
(最初は玉木宏の従者っぽい人がいたのにいつの間にか居なくなってた)
あんな大騒ぎなのになぜ誰も来ない。
④バカ御曹司たち
松ケンに「(生涯誰にも言うつもりは無かったが)自分は平家一門のために、身分の低い愛する女と別れ、高貴な家の今の妻と結婚した」と家臣がわんさかいる中で告白した大東駿介
田中麗奈に「俺の子を産め。愛する男の役に立つのが女の本願じゃないのか?」とか言い出す玉木宏
深田恭子に「みんなが後妻を迎えろと言うし、子供はお前(深田恭子)になついてるし、お前は俺が好きだ。後は俺がお前を愛するだけだ。だから俺の妻になれ」と叫んだ松ケン
・・・揃いも揃ってバカなのか?
そんな失礼な事言ってどうなる?
武士が取り立てられないのは、「武士だから」ではなく「バカだから」にしか思えない。
⑤深田恭子が松ケンをタックル!
しかし、そんなバカ男の松ケンになぜかなびいていた深田恭子。(田中麗奈も・・)
意味不明な松ケンのプロポーズを受けてたった。
しかも、ふんどし姿で相撲をしている(いつも相撲をしている・・・)家臣が沢山いる中でなんと松ケンをタックルする形で。
いくら「松ケンへの想いが解き放たれた」にしてもまさかタックルとは!
どんだけ強い想いなんだ?
⑤鬼武者・・・
玉木宏と田中麗奈の間に源頼朝が生まれた。
しかし、その幼名がなんと「鬼武者」。
史実だし、立派な武士に育てたいのだろうけど、名前が怖すぎる。
武士というか落武者みたいな名前だ。
⑥母が死んだのに一瞬も出てこない松田翔太
母親が死んだというのに、1コマ足りとも画面に出て来なかった松田翔太演じる雅仁親王。
その割に、本編終了後の「清盛紀行」では
「璋子が亡くなった際に雅仁親王は”闇の夜に投げ込まれたようだった”という言葉を残しています」と紹介されている。
そんなに悲しんでんなら、一瞬位映してあげなよ。
◯つまらなポイント
取り立てては無い。
しかし、激しすぎて段々格闘ドラマに見えてくる。