「ストロベリーナイト」最終話(第11話)/〜グロいだけで見る価値なし。 | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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連続ドラマの感想やあらすじ(放送回までのネタバレ含む)などについてを主に書いてます。
目標とコンセプトは「面白いドラマをより多くの人に見てもらいたい」です。
朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

遺体の持ち主は「タカオカ(=内藤)でなく戸部(池田鉄洋)のものだ」と主張する姫川(竹内結子)。
捜査本部には取り合ってもらえなかったが、日下(遠藤憲一)が戸部の愛人と主治医から遺体の持ち主が戸部であるとの証拠を掴む。
また、美智子
(蓮佛美沙子)からの聴取により、姫川は美智子は戸部から脅迫されて肉体関係を持っていた事、
三島
(濱田岳)はそんな美智子を庇っていたこと、を知る。
姫川は
「保険金詐欺事件よりタカオカ(石黒賢)として生きることになった内藤には、息子同然の三島が新しい生き甲斐になった。しかし、三島の彼女・美智子が戸部に脅されていたと知り、息子同然の三島と美智子を助けようとタカオカが戸部を殺害した。
戸部の殺害後、自らにかけた保険金を三島と内藤として生きていた頃の妹に受領させるために、タカオカは自分の左手首を切断し、遺体から出た戸部の血液に漬けてDNA鑑定をくぐり抜けるよう細工した。」

と主張し、タカオカの居場所を探す。


その後、三島への再聴取に同席する姫川。
聴取の中でタカオカの居場所が問題になる。
すると、姫川は
捜査の初期の段階で、多摩川土手を訪れた際に、タカオカに遭っていたことを思い出す。
姫川は三島と日下を連れて、多摩川土手のホームレスの溜まり場に急いで向かう。

しかし、姫川と三島が到着した時にはタカオカは既に遺体となっていた。
タカオカは左手首を切断後、素性が割れないようにするために医者にも行かず、失血死していたのだった。


息子同然の三島のために戸部を殺害し、自らはそのトリックのために命果てたタカオカに親心を見た姫川は、
入院中の母親を訪ね母を抱きしめるのだった。

親との距離が少し縮まった姫川は、部下の菊田(西島秀俊)と夕食を食べに行くのだった。





◎みどころ

グロくて重厚な世界観もハッキリしてるし、キャストもいいけど「連続ドラマ」の必要性なし。

◯おもしろポイント
面白くない。
演出も凝ってるし、役者もいいのに「面白い」と思えない。


◯ツッコミポイント

①石黒賢、左手首切断して死なないのか?
池田鉄洋の遺体を自分の遺体に見せかけるために、自ら左手首を工具店にあった電ノコで切断した石黒賢。
失血死しないために、左手首に止血していた。
でも、麻酔もせずに電ノコで左手首切断して、ショック死しないのか?
グロいし、コワいし、死なない生命力にビックリ。


②濱田岳に殴られた池田鉄洋
濱田岳が池田鉄洋を3~4発殴ったところで、蓮佛美沙子が
「もう止めて!死んじゃう!」
とか言って仲裁に入る。
が、3~4発殴った程度じゃ「殴られた拍子に頭を打って」とかでないとそうそう人は死なない。(池田鉄洋もそんなケガしてない)
別のドラマだけど、「平清盛」の第10話で松山ケンイチが藤木直人をフルボッコにしていた。
そっちの方が明らかに死にそうだった。


③竹内結子と西島秀俊の関係
仕事上がりの竹内結子を夕ごはんに誘う西島秀俊。
そこまでは、よくある仲の良い先輩後輩。
しかし、その後西島秀俊が竹内結子の頭を撫でた。

恋愛描写やお互いへの思いの描写も描かれてないから
「・・・え?いつからそういう関係?」
としか思えなかった。




◯つまらなポイント

①悪役がただのチンピラ
シリーズ最終回にむけて3話もかけて作った1エピソード。
しかし、話が複雑なのとグロイのが印象に残っただけで、つまんなかった。

なぜか。
それは、悪役がただのチンピラだったから!
3話もかけたくせに殺害動機となる悪役がヤクザくずれの3流悪役。
すぐ手を出すし、詐欺の手法も安っぽい。

名作って悪役も魅力的。
(漫画だけど、北斗の拳のラオウとか、幽遊白書の仙水や戸愚呂とか)
なのに、悪役があんなチンピラ!



②しかも3流チンピラに引っかかる面々
3流チンピラに脅されて肉体関係を持ってしまった(蓮佛美沙子)が意味不明。
今時借金の相談なら法テラスとかでやってくれるのに、おめおめ自宅に上げてしまってチンピラの思うつぼ。
借金の形に肉体関係を強要するのが違法ってくらいすぐわかりそうなのに。
肉体関係持っちゃったら、セカンドレイプやフラッシュバックとかで心身ケアが大変なんだから、
そうなる前に頼むから、もっと頭使って欲しかった。


③そもそも1クールドラマとしての終着点がない
1クールドラマとして放送するからには全11回で何らかの答えや一区切りが欲しい。
原作小説のエピソードを抜粋して映像化するから、11話のストーリーとしてゴールが見えなかった。
(過去に暴行事件を受けて家族とギクシャクした竹内結子が、家族との仲が少し進展しただけ)
それだったら、単発ドラマや、映画、「赤かぶ検事シリーズ」「熱海湯けむり事件簿」とかでいいんじゃないの?
何で連続ドラマにしたの?映画の番宣?ネタに困ったから?


初回を見たときは
「世界観も、キャストも、ストーリーもスゴくイイ!」
とか思ったのに、
4話目以降は繋がりも見えずに面白くなくなった。
それでも「1~3話が面白かったからきっと次のエピソードこそは!」と期待しながら最終話まで見た。
しかし、最終話まで見て期待は儚く裏切られ、「4話以降の時間もったいなかったな」という感想だけが残った。
映画がテレビで放映されたら見るかな~。