「家族八景」第9話/〜前回の木南晴夏の葛藤はどこへ行った? | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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連続ドラマの感想やあらすじ(放送回までのネタバレ含む)などについてを主に書いてます。
目標とコンセプトは「面白いドラマをより多くの人に見てもらいたい」です。
朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

火曜24時55分~
TBS系

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◎あらすじ(ネタバレあり)

テレパシー家政婦・七瀬(木南晴夏)が今回やってきたのは市川家。
建築家の夫・省吾(西村和彦)と妻・季子(星野真里)は仲が悪かった。

ヒステリーな省吾は隣の高木家の妻・直子(野波麻帆)に夢中だった。
また、そんなヒステリー夫に毒づく季子は隣の高木家の夫・輝夫(大河内浩)に夢中だった。
夫婦して隣の家の相手との不倫の事ばかりを考えている。

七瀬はそんな市川夫婦に呆れるのだった。

そんな中、隣の家・高木家に家政婦としてスカウトされる七瀬。
テレパシーで高木夫妻の心を読んだところ、
夫・輝夫は市川家の妻・季子との浮気願望を持ち、
妻・直子は市川家の夫・省吾との浮気願望を持っていた。

市川家・高木家の四角関係に呆然とする七瀬。
4人の欲望にまみれた心の声にうんざりする。

そんな七瀬がある決意を胸に向かった先は高木家だった。

七瀬は高木家で何をするつもりなのか?
次回超シュールドラマ最終回!




◎みどころ
前回の七瀬の葛藤はどこに???

◯おもしろポイント
今まで自分の身を守るためにしかテレパシー能力を使わなかった七瀬が、他人を変えるために能力を使おうとする!

ドラマ序盤は完全に傍観者だった七瀬。
けれど、徐々に自分の能力と向き合い、
前回「こんな能力いらない!」と葛藤する。
今回は、そこからさらに一歩踏み込んで、能力を使って他人の人生に関わろうとする。

人は人生で他者とのコミュニケーションを避けては通れない。
「人とは違う」という事情や感情を持った人(実際はゴロゴロいるんだろうけど)は最初は他者に対して一線を引く。
だけど、そんな自分に否定や葛藤を繰り返し、最終的にはどこかで一歩他人に踏み込まなければいけない。
そうしないと生きていけない。(仙人みたいな人もごくごく稀にいるけど)

筒井康隆は七瀬の「テレパシー能力」ってデフォルメを通して視聴者に「コミュニケーション」を問いているところがキモ。



◯ツッコミポイント
前回の七瀬の「こんな能力要らない!」っていう葛藤はどこに?
前回のエピソードを全く引っ張らずに描かれた今回。
前回泣きながら勤め先を飛び出したのに、その葛藤や苦しみを全く感じさせない演技や演出。
そんなに早く立ち直ったのか?


◯つまらなポイント
前回のエピソードを全く引っ張らなかったところ。
今回から新しくドラマに入る人にはいいんだろうけど、ちょっと強引過ぎ。
傍観者→葛藤→一歩踏み込む って流れを作ってるのだから、少しだけ前回の余韻を残して欲しかった。
でも、基本的にはやっぱり面白い。