火曜22時55分~
NHK総合
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◎あらすじ(ネタバレあり)
鈴木家・三田家の新郎の重婚男・陸雄(岡田義徳)がこれまでの式場への数々のイタズラを「自分が犯人だ」と白状した。
怒りで陸雄に詰め寄る多香子(優香)たちスタッフ。
警察に届けようとしたところに、陸雄の妻・貴和子(白石美帆)が現れ、「私が非常ベルを押した」と話しだした。
しかも、貴和子は「おなかに陸雄の子がいるが、陸雄は父親として相応しくない」
と言い、離婚届を出して立ち去ろうとする。
呆然とする陸雄は「生きていてもしょうがない」と言い出し、式場の屋上によじ登る。
そんな二人を前に次々と他の新郎新婦カップルと関係者と式場スタッフが説得と激励の言葉をかける。
みんなの説得を受けた陸雄は貴和子に土下座して謝る。
それを見た貴和子は陸雄を許すこととする。
各カップルが披露宴を中座したものの、式場に満足して式場を後にした。
その後、式場の片付けをする多香子と後輩プランナー・岬恭介(鈴木亮平)。
岬は兼ねてから想いを寄せていた多香子にプロポーズをした。
そして1年後の大安・・・
新たに5組のカップルが式を挙げていた。
1組目は、お互いをもっと知るために結婚を延期した山田家・岩倉家の新郎新婦。
2組目は、1年前の挙式でトラブルを起こした陸雄と貴和子。
3組目は、陸雄の重婚ハプニングにより結ばれた三田家の新婦・あすか(大島麻衣)と岩倉家の秘書・竹内(浪岡一喜)。
4組目は十倉家・大崎家の新婦(星野真里)の友人代表・真弓(平岩紙)と新婦(ココリコ・田中直樹)の友人。
そして5組目は、ウェディングプランナー多香子と後輩プランナー・岬だった。
1年前の挙式メンバーも参列して本当に幸せそうな「本日は大安なり」な結婚式だった。
◎みどころ
スゴく素敵なハッピーエンドだったので、DVDでも再放送でも絶対に見て欲しい!!!
◯おもしろポイント
①とってもハッピーなハッピーエンド
とにかく「これ以上ない!」って位のハッピーエンドで、見ている側がとっても幸せな気持ちになれた。
どの位幸せかと言うと、
「人生で2~3人位しか出来ない本当の親友が心底幸せになっている(結婚とは限らないけど…)瞬間」と同じ位のハッピー度合い。
「とりあえず、結婚式の招待状来たし、付き合いもあるから参加するか」位のハッピー感なんかとは
「おめでとう度合い」のケタが3ケタ位違う。
ドラマのキャラクターには心底「おめでとう!!!」って思えるし、祝う気持ちが溢れて来る。
こんな清々しく幸せな気持ちになったドラマは初めてかも。
②キャラクターの背景や設定を出し尽くした演出!!
主演、助演で24人(一人二役含む)もいたこのドラマ。
24人にはそれぞれ事情や背景がある。
それを見事に出し尽くしたのが、白石美帆が岡田義徳の元を去ろうとし、失意の岡田が式場の屋上から飛び降りようとし、それをみんなで説得するシーン。
「婿の事をもっとよく知るまで、娘には結婚を待って欲しい」と思い山田家・岩倉家の結婚に反対していた新婦の父・大地康雄は
「自分が選んだ結婚相手なら、一度添い遂げろ!」
と白石美帆に言い(娘と婿にもその言葉は届く)、
母の再婚相手を長く疑っていたが、ようやく信頼出来た、東家・白洲家の新婦の連れ子・加藤清史郎は
「パパになるのに死ぬのかよ!パパは死んじゃダメなんだ」と叫び、(新郎・渡部豪太は「新しいパパは死なないぞ!」と叫んで応える・笑)
夫の気持ちを確かめたくて、夫に横恋慕した双子の姉と共謀して挙式での入れ替わり作戦を実行し、無事に夫から気付いてもらえた、相馬家・加賀山家の新婦・谷村美月は
「愛は戦って勝ち取るものなの!結婚してからもずっと戦っていくの!その覚悟がないなら結婚なんかすんな!!」と思いの丈をぶつけ、
火花散る嫁姑バトルを繰り広げてきたが、披露宴で和解した十倉家・大崎家の姑・角替和枝は
「私がどれだけ息子のために、気に入らない嫁に我慢してきたか!でも、本当にいい披露宴だったし、初孫も出来る。そんなめでたい日に死ぬなんて縁起が悪くて許せない!」
と紛糾する。
これまでウェディングプランナーとして奮闘してきた多香子(優香)は
「私はウェディングプランナーとしてこの式場に来た人に幸せな気持ちで帰っていただく必要がある。だからここで死ぬのはお願いだから止めてください」
と号泣する。
初回から前回までの話の中で出てきた、全てのキャラクターの設定や気持ちにつながる行動やセリフが、
岡田義徳にぶつけられる。
これまで使われた設定や伏線が余すことなく使われて、脚本力(原作ありだけど)が神がかってた。
こんなスゴい結婚式コメディー見たこと無い!!!
③結婚式がしてみたくなる!!!
ゼクシィが協賛したのかと思うくらい、「幸せな結婚式」が見れる。
もともと結婚式って「これまでの準備や諸々を考えると挙式での笑顔ってウソ臭い」くらいに考えてた。
でも、このドラマを見て、
プランナースタッフの奮闘する姿、新郎新婦の思い、関係者の気持ちがありありと伝わってきて、
「結婚式っていいのかもな」
とちょっと思えた。
◯ツッコミポイント
スゴく素敵な最終話だったので、ツッコミもへったくれもない。
敢えて言うなら、大島麻衣の扱いが微妙だった。
結婚予定の新郎が重婚男・岡田義徳で、話は岡田義徳と本当の妻・白石美帆にもってかれて存在感薄め。
しかも、挙式後ヤケ酒食らってたところを、山田家・岩倉家の秘書・竹内(浪岡一喜)に止められ、それがきっかけで一年後に挙式。
・・・・「余った人をくっつけました」感がしないでもない。
ま、幸せそうだったから良しとするか。
◯つまらなポイント
全くない!!!!
再放送でもDVDでも何でもいいから見る価値のあるドラマ!!!
軽く見れるし、続きは気になるし、最後は本当にハッピーな気持ちになれる。
心底「人生で見れて良かったドラマ」の1つ!!!!!!